提供会社:住友生命
(格付:S&P A+)
商品名:5年つみたて終身保険
この保険の弱点はここだ!!
5年間という短期で払いきってしまうタイプの終身保険だが、一体、この商品をどのような場面で使うのか全く想像がつかない。
旧知の住友の方にお聞きしてみたが、
「ああ、なんかあるわね。そんな商品・・・」
という塩対応で、彼女も良く分かっていなかった。
ただ、彼女曰く、
「おじいちゃん、おばあちゃんから子や孫への暦年贈与で使ったり、『定期預金で持っていても仕方がない』という方に『多少は増えますよ』という貯蓄プランとして使ったり、昔はそんな感じで提案していた」
とのこと。
だが、昨今はあまりに利率が低くなってしまい、ほとんどメリットがないので「誰も売っていない」とは言っていた。
実際の契約例を見てみよう。
男性30歳
保険料:1万円/月
これを5年間支払うので、総額は60万円(1万円×12ヶ月×5年)
保険料を支払っている5年間の間は、保険金は「支払った保険料」しかない。
つまり、この5年間で死亡した場合、それまで支払った保険料が戻ってくるだけなので、差し引きゼロ。
儲かりもしないし、損もしないが「保険」としての機能は一切ないということ。
で、5年後。
支払いが終了すると、保険が開始する。
だが、それでも60万円支払った後のの保険金は30歳 男性で614,900円でしかな。
つまり、14,900円だけ増えたことになる。
なお、これも、あくまで「保険金」なので死んだ場合の話。
貯蓄としては、5年間支払って、その後5年間「寝かせた」場合(契約から10年後)で、602,110円。
5年間支払い、その後5年間放置(保険会社側で運用)
計10年間で+2,110円・・・
人をバカにしたような数値だ。
と言うことで
誰が入るの? こんな商品・・・
ということになる。
以前はもうちょっと数字が良くて、多少は増えたらしいので「定期預金に入れっぱなし」みたいなご老人がお付き合いで預けてくれることもあったそうだが、流石に10年間で2,110円では営業をする側も恥ずかしくて言い出せないだろう。
また、こんな条件が悪いのに、高度障害時の保険金がない。
注:通常、死亡保障は死亡と高度障害(車いす生活など)で保険金を支払う。
また、支払っている間(5年間)に解約をすると、大きく損をしてしまうので、デメリット盛り沢山の商品と言える。
同じ住友生命で「一時払」の終身保険もあるので、やりならまだそちらの方が良いのではないか?
口コミ・評判(販売側から)
なし
口コミ・評判(契約者から)
・なし
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保険会社勤務、代理店勤務の方でも、販売現場の情報や、当サイトで指摘していない弱点(デメリット)などには謝礼(amazonカード300円)をお支払い致します。
比較した方が良い商品
手元にお金があるなら、まだ以下の商品の方が良い。
プルデンシャル生命 変額保険(終身タイプ/一時払タイプ) ★★☆☆☆
編集後記