この保険の弱点はここだ!はなさく生命「はなさく医療」

提供会社:はなさく生命

商品名:はなさく医療

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この保険の弱点はここだ!!

参考コラム:
医療保険の検討ってどうすれば良いの?と迷ったら

『医療保険。こう考えれば、スッキリ決められる!』
をご覧いただきたい。

それでは、この商品の弱点について解説をしていこう。

2019年4月1日より営業を開始した「はなさく生命」

この会社は、保険ショップ(来店型販売代理店:保険の窓口など)向けに、価格の安い保険商品を提供するために作られた日本生命の完全子会社である。

住友生命のメディケア生命(2010年4月1日営業開始)、第一生命のネオファースト生命(2014年8月完全子会社化)に続き、王者ニッセイも「別ブランド」を出した。

これで4大生保では、明治安田生命を除いて全ての会社が別ブランドを持ったことになる。

さて、この「はなさく医療保険」

「別ブランド系」の中でも、かなり後発で出しているのだが、何というか

「普通」

という感じ。

そもそも筆者は大手の別ブランドに否定的。

はっきり言って、この商品は本体の日本生命の医療保険より内容も良く、保険料も安いのだが・・・

だったら本体でやれよ!!

そう言いたい。

しかし、それは出来ない。

昔からの契約者、つまり高い保険料を頂いている方々が沢山いるので、こんな商品を出してしまえば、雪崩をうって切り替えられてしまい保険料収入に響くだろう。

だから、このような別ブランド経由で販売する。

昔からの日本生命のお客様こそ良い面の皮である。

と言うことで、本商品へのレビューもやや辛辣になる。

具体的な弱点を見てみよう。




弱点1 復活出来ない

これはネオファーストのパクリ。

保険には「復活」という制度がある。

何らかの理由により、保険料の支払いが滞る。

最近では「クレジットカードを変えた」などの理由が多いが、保険は原則3カ月間支払わないと「失効」してしまい保険の効力を失ってしまう。(この期間は、保険会社によって異なる。だいたいの保険会社が2か月となっている。)

効力がないので、その期間に入院などをしても当然給付金は支払われない。

そこで、この「復活」という制度を使い、滞っていた保険料を一括で支払い、簡単な告知(体の状況の報告)をすることで、契約を元通りに出来る。

加入時の年齢での契約に戻るので、年齢が上がった状態で「入りなおす」よりはお得である。

当然、どこの保険会社でも提供されているアフターサービスの一つだが、本商品ではその復活が

出来ない

一度失効したらそのまま。

元に戻す方法は「年齢が上がった状態(保険料が高い)で入りなおす」しかない。

ある種、重要なアフターサービスの義務を放棄したということだろう。

2014年にネオファーストが開業した時に「復活なし」を打ち出し、業界の人間は度肝を抜かれたが、それを真似たということ。

これで「復活制度がない保険会社」が2社になったことになる。

ニッセイは生保業界の盟主。

第一生命に追い上げられて焦る気持ちも分かるが、盟主のやることではない。

非常に残念。

この一点だけで、

「良い商品かもしれないけど、加入後のフォローには力は入れてないのでは?」

という感想になってしまう。

 

参考コラム:
医療保険の検討ってどうすれば良いの?と迷ったら

『医療保険。こう考えれば、スッキリ決められる!』
をご覧いただきたい。




弱点2 「放射線治療給付」は強調するほどのものでもない

本商品のパンフレットを見ると、基本パッケージ(主契約:ベースとなる保障)

・入院給付(1日いくら:例 5,000円/日など)

・手術給付金(入院した場合)

・手術給付金(外来の場合)

・放射線治療

の4つが柱となっている。

珍しいのは「放射線治療」でも給付が受けられることを、

わざわざ強調しているところ

これを見ると、

「放射線治療に関して他社より手厚いのでは?」

などと勘違いしてしまうが、そんなことは一切ない。

放射線治療は他社の医療保険でも手術給付金の対象である。

ちなみに、はなさく生命では放射線治療は

日額の10倍(1日5,000円のプランであれば5万円(10倍)ということ)

となっているが、他社では10~20倍くらい。

本商品の給付は標準的なレベルだろう。

何故にわざわざ放射線治療だけを切り出して、そこにフォーカスしている理由は分からないが、

他社とは違う

ということを強調したいのかもしれない。

しかし、中身は全く一緒である。

弱点3 保険料がちょっと高い

他社と保険料の比較をした場合、年齢、性別などによっても異なるが、全体的に「ちょっと高いな」という印象。

後発なので、

他社の保険料を下回ってくるかな?

と思っていたが、そこはニッセイ(日本生命)ブランド。

多少高くても選ばれる。という判断なのだろう。

こればかりはお客さんが判断することなので、何とも言えないが、他社に比べ「ちょい高」、もしくは「安くはない」ということで、弱点とさせて頂いた。

弱点4 180日ルール(退院後180日以内の入院は前の入院と同カウントされる)

これ、結構特殊なルールで、楽天生命、ネオファースト、メディケアなどの「新興勢力」で流行っている手法。

はなさくも、それをマネている。

実際の例を挙げて説明しよう。

医療保険は通常「支払限度日数」という考え方がある。

これは、

「一回の入院で支払われる上限」

のことで、例えば契約した条件が「上限60日」であれば、入院してから60日までは給付対象となるが、それを過ぎると払われない。

では、短期間のうちに2回入院した場合はどうなるだろうか?

通常の医療保険の場合、

肺炎で30日入院(60日以内なので全額給付)

その2か月後、胃潰瘍で50日入院(60日以内なので全額給付)

別々の理由の入院なので、それぞれが「60日ルール」で計算され、この2つの入院はどちらも満額給付される。

しかし、はなさくで導入されている「180日ルール」は違う。

「退院後、180日以内の入院はその原因を問わず、前回の入院と同一の入院としてみなす」

としているので、先の例で言えば、1回目の肺炎で30日を消費しているので、残り30日分。

そのため、2回目の胃潰瘍の50日は、30日を過ぎたあとの20日分は給付されない。

実際にはあまりないようなレアケースではあるが、他社にはない特殊な扱いであり、契約者にとってはマイナスな話。

そのため弱点として挙げた。

なお、このルールは、「病気+病気」の時に適用され、このどちらかが怪我による入院「病気+怪我」であれば、別々の入院とみなす。

注:通常の医療保険でも「同じ病気(例えば、肺炎のあと再び肺炎など)」での180日以内の再入院、などでは前回の入院から「継続」したものとして見なす。
上記は「違う病気なのに」同一の入院期間に含まれてしまうため、弱点としている。

 

参考コラム:
医療保険の検討ってどうすれば良いの?と迷ったら

『医療保険。こう考えれば、スッキリ決められる!』
をご覧いただきたい。

他社の医療保険の☆評価一覧は、コチラ

商品の構成について

多くの種類の特約が用意されている。

新しい商品だけあって、他社の動向をよくキャッチアップしている。

現時点ではどの特約の条件も良い。

入院日額(基本パッケージに含む)

3,000円から20,000円まで、1,000円単位で選択可能。
日帰り入院から保障される。

入院限度日数(基本パッケージに含む)

60日または120日のどちらを選択

手術給付金(基本パッケージに含む)

手術の受取タイプは、以下の2つから選択可能

手術Ⅰ型
入院中の手術 日額の10倍
外来手術 日額の5倍

手術Ⅱ型
入院中の手術 日額の10倍・20倍・50倍
外来手術 日額の5倍

Ⅱ型の場合、3大疾病による手術の場合、
開頭・開胸・開腹術…50倍
上記以外の場合…20倍
となっている。

手術の種類によって給付倍率を変えている保険会社も複数あるが、一般的には10・20・40倍である。

この商品は最大50倍までとなっていて、その点は他社より優れている。

放射線治療給付金(基本パッケージに含む)

公的医療保険制度の対象となる放射線治療を受けたときに
入院日額の10倍受け取れる。

日額5,000円の場合、5万円となる。

支払回数は、無制限となっているが、60日に1回となる。

しかし、この点は他社も同じ。特に差別化のポイントではない。

詳細は弱点2を参照

ここまでが主契約となる。

「30歳男性 入院日額5,000円 60日型 手術Ⅱ型 終身払」の条件で保険料は、毎月1,579円。

弱点2でも述べた通り、放射線治療がついている分だけ他社よりは少し高め。




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ここからは特約の解説に入る。

入院支払日数無制限特則

「3大疾病」または「8大疾病」による入院の場合、入院限度日数が無制限となる特則。

加入時にどちらか選択できる。

「3大疾病」は、「がん(上皮内がんを含む)」、「心疾患」、「脳血管疾患」
「8大疾病」は。上記の「3大疾病」と「肝疾患」、「膵疾患」、「腎疾患」、「糖尿病」、「高血圧性疾患・大動脈瘤等」

この病気で入院した時は、限度日数がなくなり無制限に入院日額が給付される。

基本的には三大疾病くらいは付けておいた方が良い。

入院一時金給付特約

病気やケガで入院をした場合、一時金が受け取れる。

日帰り入院も対象(入院、退院日が同一、入院基本料の支払の有無を参考に判断)

給付金額は、1万円~20万円

支払限度は、無制限。180日に1回

基本的にはいらない。

支払う保険料の「10年分」を計算してみれば分かる。

10年に一回は入院しないと損をする。もしくはちょっと得をする、というくらいだろう。

自分で貯めたお金を貰っているだけ。

しかも入院するか、しないかなんてわからない。

だったら自分で貯めておけば良い話。




女性医療特約

女性特有の病気で入院したり、手術を受けた場合に「上乗せ」して給付を受けられる特約。

入院について

給付日額は、3,000円~20,000円の範囲で、かつ、主契約の入院給付日額以下で設定可能。
主契約(メインの契約)が日額5,000円だったら、それ以下の金額ということ。

なお、女性疾病入院給付金の保障範囲の一例をあげると

・女性特有の病気…卵巣のう腫、子宮内膜症、乳腺症など
・妊娠・出産にかかわる症状…流産、早産、妊娠高血圧症候群、帝王切開など
・がん(上皮内がんを含む)…乳がん、子宮頸がんのほか、女性特有のがんに限らず保障
・女性に多い病気等…栄養性貧血、低血圧症、パセドウ病、膀胱炎、メニエール病など

など。

手術について

乳房・子宮・卵巣等の女性特定の手術をうけたときに、主契約に上乗せして手術給付金が受け取れる特約。

対象となる手術は、6種類

・乳房観血切除術 … 給付日額×50倍(1乳房につき1回を限度)
・乳房再建術 … 給付日額×100倍(1乳房につき1回を限度)
・子宮摘出術 … 給付日額×50倍(1回)
・卵巣摘出術 … 給付日額×50倍(1卵巣につき1回を限度)
・子宮・卵巣・卵管にかかる手術 … 給付日額×10倍(通算5回)
・特定不妊治療 … 給付日額×10倍(1回)※責任開始から2年経過後

他社に比較して保障内容は充実している。

特に不妊治療まで対象なのは素晴らしい。
この点だけは素直に評価したい。

女性特有の病気だからと言って、特にお金がかかるわけではないが、実際に女性疾病に関する入院は多い。

筆者も保険業界が長いが、お客様の内膜症や子宮筋腫などでかなり多くの給付金を支払ってきた。

そういう意味ではリスクは高い。

保険料に納得感があるなら、ある年代(60歳くらい)までは入っておいても良いかもしれない。

 

参考コラム:
医療保険の検討ってどうすれば良いの?と迷ったら

『医療保険。こう考えれば、スッキリ決められる!』
をご覧いただきたい。

退院後通院特約

病気や怪我で入院し、退院後に通院した場合、1日につき5,000円が受け取れる。
日額2,000円~10,000円で設定可能

保障の期間は、以下の通り

・「がん以外」の場合、退院後の180日まで。
1回の通院日数30日(通算1,095日)

・がんの場合、退院後5年。
支払限度は無制限

筆者の個人的な見解としては、通院1回ごとに5,000円貰っても大した足しにはならないので、必要ないのでは?とは思う。

しかし、通院の特約を求める人は多い。

10年分の支払う保険料を計算すれば、「何回通院すれば元が取れるのか?」が分かる。

だいたいの場合、「そんなに通院するかね?」というオチになる。




先進医療特約

保険適用外の先進医療を受けた際、通算2,000万円までの実費を保障。

先進医療には、会社によって保険料が変わらない「終身型」と、10年ごとに上がっていく「更新型」がある。

本商品は終身型。

現時点では先進医療はそれほど利用されておらず、そのため保険会社への請求もまだそこまで多くはない。

しかし、今後は新しい治療法が出てくるし、この国は老人ばかりになるのだから先進医療のニーズも増加するだろう。

そうなれば、保険会社の支払いも増え、今の保険料(だいたい月100円前後)では、収支が合わなくなる。

だからこそ保険会社としては、10年更新の方が安全なのだが、契約者からすれば終身の方が良いだろう。

本商品の先進医療特約は終身型なので、その点はグット。

先進医療特約についての詳細は以下の記事をご参照いただきたい。

先進医療特約は「終身型」を選びなさい!!

特定疾病一時金給付特約

がん等の特定疾病で所定の治療を受けたときに一時金が受け取れる。

支払い対象となる特定疾病については、3種類のタイプから選択できる。

また、初回受取額については、「初回2倍型」「同額型」から選択可能。

支払対象となる特定疾病の3種類のタイプは次のとおり

がん保障型
・初めてがん(上皮内がんを含む)と診断されたとき(2回目以降は入院が必須)

3大疾病保障型
・初めてがん(上皮内がんを含む)と診断されたとき(2回目以降は入院が必須)
・心疾患
-急性心筋梗塞による入院または手術
-急性心筋梗塞以外の心疾患による20日以上の入院または手術
・脳血管疾患
-脳卒中による入院または手術
-脳卒中以外の脳血管疾患による20日以上の入院または手術

特定8疾病・臓器移植保障型
・初めてがん(上皮内がんを含む)と診断されたとき(2回目以降は、がんによる入院)
・心疾患
-急性心筋梗塞による入院または手術
-急性心筋梗塞以外の心疾患による20日以上の入院または手術
・脳血管疾患
-脳卒中による入院または手術
-脳卒中以外の脳血管疾患による20日以上の入院または手術
・肝硬変、慢性膵炎、慢性腎不全、糖尿病、高血圧性疾患に関連する動脈疾患、臓器移植による所定の状態

所定の状態とは、
肝硬変…入院また通院
慢性膵炎…手術
慢性腎不全…永続的な人工透析療法
糖尿病…180日以上のインスリン治療、または糖尿病性網膜症による手術、または糖尿病性壊疽による切断術
高血圧性疾患に関連する動脈疾患…大動脈瘤等の手術、破裂、または四肢の動脈閉そく症による欠航再建手術
臓器移植…心臓、肺、肝臓、腎臓、膵臓、小腸の移植術
となっている。

なお、がん、心疾患、脳血管疾患は支払回数は無制限
それ以外は、通算5回までとなっている。

また、それぞれ1年に1回までの支払いとなる。

特定疾病一時金の支払条件としては、他社では「2年に1回まで」となっている会社が多く、条件としては本商品の方が優れている。

ただし、その分、特約の保険料は高めに設定されている。




抗がん剤・ホルモン剤治療特約

ガン(上皮内ガンを含む)の治療を目的として、抗ガン剤治療を受けられた「月ごと」に給付金を受け取ることできる。

給付金額は、1万円から20万円まで設定可能。

これらの治療を受けた時に月に1回の給付を、通算60か月受け取ることができる。

このような特約が広まってきた背景には「がんによる就労不能問題」がある。

抗がん剤はきつい。

そのため、これを毎月受けていると、月の半分は働けず、収入が激減する。

そのために「抗がん剤をやった月には〇〇万円」という特約が開発されたのだが、とは言え、これが有効なのは、当然ながら「がん」だけ。

働けない

ということは、がん以外でも起こりえる。

脳疾患による麻痺や、交通事故、スポーツ中の事故による障害などリスクはあちこちにある。

であるなら、がんだけにフォーカスせずに、「働けないリスク」を全てカバーする就労不能保険の方が万能である。

この特約も悪くはないが、もっと広い視点で考えても良いかもしれない。

保険料次第だが、この特約の保険料がそれなりに高いなら、就労不能保険と比較したみても良い。

特定損傷特約

・骨折

・関節脱臼

・腱の断裂の治療を受けたとき

で治療を受けられた時に一時金5万円が受け取れる。

給付金額は、15歳~49歳は、5万円または10万円から選択可能(3歳~14歳は5万円)

通算10回まで支払われる(同一の不慮の事故につき1回)

こんな特約いらない。

ケガして5万円貰ったところで仕方ないだろう。

他社にも同じような特約があり、それなりに売れるから(ニーズがあるから)作るのだろうが、どんな人が入るのか?と素朴に思う。

自分で貯めておいた方がマシ。




3大疾病保険料払込免除特約

以下の条件に当てはまった場合、以後の保険料が免除される。

・初めてがん(上皮内がんを含む)と診断されたとき
・心疾患
-急性心筋梗塞による入院または手術
-急性心筋梗塞以外の心疾患による20日以上の入院または手術
・脳血管疾患
-脳卒中による入院または手術
-脳卒中以外の脳血管疾患による20日以上の入院または手術

他社に比べて、「免除」される条件は、可もなく不可もなく。と言うところ。

保険料はおおよそ、保険料の20%程度が上乗せされる。

保険料が2,000円なら、払込免除を付けた場合、2,400円程度になる(年齢、性別によっても異なるため、あくまでイメージ)

特約の保険料もほぼ他社なみだろう。

筆者の個人的な見解だが、払込免除は

保険に保険をかける

ようなもの。

医療保険の保険料そのものがそれほど高額ではないので、免除されたところでわずか数千円の話。

生命保険は、死ぬ、働けない、などの「大きなリスク」に対応するもので、このような「小さなリスク」にまで考えるとキリがない。

実際に免除されれば嬉しいかもしれないが、そこまでおっかなびっくりに生きなくても良いのでは?とも思う。

詳細は、「医療保険の払込免除は必要か?」をご参照頂きたい。

検討した方がいい他社商品

☆評価の高い医療保険は・・・

アクサダイレクト生命 アクサダイレクトの終身医療 ★★★★☆

オリックス生命 新CURE ★★★★☆

 

参考コラム:
医療保険の検討ってどうすれば良いの?と迷ったら

『医療保険。こう考えれば、スッキリ決められる!』
をご覧いただきたい。

他社の医療保険の☆評価一覧は、コチラ