この保険の弱点はここだ!楽天生命「スーパー医療保険」

提供会社:楽天生命

商品名:スーパー医療保険

解説を動画でご覧になりたい方はコチラ

この保険の弱点はここだ!!

参考コラム:
医療保険の検討ってどうすれば良いの?と迷ったら

『医療保険。こう考えれば、スッキリ決められる!』
をご覧いただきたい。

それでは、この商品の弱点について解説をしていこう。

ネット生保である楽天生命が販売している医療保険だが、何と言うか

何の特徴もない

ネット生保の割にはそれほど安くもないし、特に目を引く特約があるわけでもない。

保険料だけで言えば、アクサダイレクトの方が安いし、ネット生保以外でも楽天生命より安いところは沢山ある。

また、以下の3つに関しても、明確な弱点と言えるので、別にこの商品を選ぶ理由はないのでは?と思う。

フローチャートでまるわかり!5つの質問!アナタに必要は保険はこれだ!!

弱点1 180日以内の入院は全て1入院と見なす

通常、入院に関しては別々の病気であれば、それぞれ別のものとして支払い対象となる。

例えば、1入院あたりの支払限度日数が60日の場合、

1回目の入院 肺炎 30日

その2ヵ月後・・・

2回目の入院 骨折(交通事故) 50日

この2つは別物として支払われる。

どちらも60日以下なので、それぞれ30日分と50日分満額受取れる。

しかし、楽天生命の場合は違う。

サイトの中に、

「直前の入院給付金が支払われる入院の退院日の翌日から180日以内に開始した入院は、原因にかかわらず1回の継続した入院とみなします。」

という一文がある。

先ほどの例で言えば、

1回目の入院 肺炎 30日

その2ヵ月後・・・

2回目の入院 骨折(交通事故) 50日

がんと骨折も「1入院」として見なすので、楽天生命の場合、60日が限度になり、2回目の骨折に関しては、30日分(既にがんで30日分支払っているので)しか払われない。

それを超えた分の20日分(50日ー30日)は、支払い対象外となってしまう。

実際にはこれにひっかかって「支払われない」というようなケースは稀だろうが、他社とは明確に異なる考え方であり、契約者にとっては良い話ではない。

そのため弱点としてした。

注:通常の医療保険でも「同じ病気(例えば、肺炎のあと再び肺炎など)」での180日以内の再入院、などでは前回の入院から「継続」したものとして見なす。
上記は「違う病気、ケガなのに」同一の入院期間に含まれてしまうため、弱点としている。




弱点2 先進医療特約が10年更新

先進医療特約は、「保険適用外」の「先進医療」を受けた場合、その実費を負担してくれる特約で、今はどの医療保険にも標準的に含まれている。

大別すると、保険料が数年毎に上がっていく「更新型」と、ずっと変わらない「終身型」があるが、この商品は10年更新となっている。

先進医療は現時点では使っている人は少ないが、今後、増えていくだろう。

逼迫した日本の財政では、昔のように「なんでもかんでも保険適用」にすることは許されず、必然的に「自費診療」の割合が多くなる。

その中には先進医療を含まれるので、これからはそれらの請求が増え、保険会社の負担も重くなる。

現時点では、どこの保険会社も毎月100円前後で提供しているが、10年後、20年後には値上がりするだろう。

保険会社としては、それらに備え柔軟に保険料を見直せる(値上げ)よう「更新型」の方が良いが、契約者としては保険料が変わらない「終身型」の方が良い。

あくまで一例だが、オリックス生命あいおい生命ひまわり生命、などは先進医療特約を終身型として提供している。

この点では、楽天生命は劣っている。

先進医療特約についての詳細は以下の記事をご参照いただきたい。

先進医療特約は「終身型」を選びなさい!!

フローチャートでまるわかり!5つの質問!アナタに必要は保険はこれだ!!

弱点3 がん特約/急性心筋梗塞・脳卒中特約の給付回数が6回まで

最後にこれは些細な弱点(デメリット)

がんや急性心筋梗塞、脳卒中の時に一時金を受け取れる「がん特約」、「急性心筋梗塞・脳卒中特約」の給付は、それぞれ6回までとなっている。

他社では無制限であることが多いので、条件としては劣ってはいるが、6回もあれば十分で、この回数制限にひっかかる人は稀だろう。

あまり気にする必要もないが、一応は情報を提供しておく。

この保険の弱点、こう考えろ!!(解決策)

2つ星評価という点からしても、筆者は本商品よりは他社商品の方が良いと思う。

弱点1の「180日以内は全て同一入院」という仕様に関して、最近、他社でも同様のルールが広がってはいるものの、契約者からすれば「悪いルール」であり、こんな縛りはない方が良いに決まっている。

また先進医療特約が10年更新という点もバッド。

現時点で本商品に入る理由はないな、といのが筆者の考え。

解決策としては、「他社の商品を」ということになるだろう。

参考コラム:
医療保険の検討ってどうすれば良いの?と迷ったら

『医療保険。こう考えれば、スッキリ決められる!』
をご覧いただきたい。

他社の医療保険の☆評価一覧は、コチラ




商品の構成について

ネット生保のため、シンプルで特約も少なめ。ただし、保険料が特別安いわけではない。

入院日額

5,000円~15,000円の範囲で選択可能

入院限度日数

60日のみ

他社のように120日型などは用意されていない。

手術給付金

入院中の手術 日額の20倍

外来手術 日額の5倍

放射線治療 日額の20倍

骨髄ドナー 日額の10倍

少々マニアックな話になるが、他社では、手術給付金の対象外とならない以下の手術も、本商品では給付の対象となっている。

傷の処理(創傷処理、デブリードマン)
切開術(皮膚、鼓膜)
骨または関節の非観血的整復術・非観血的整復固定術・非観血的授動術
抜歯、異物除去(外耳、鼻腔内)
鼻焼灼術(鼻粘膜、下甲介粘膜)
魚の目・タコ切除術(鶏眼、胼胝切除術)

以上の手術が日額の5倍。(日額5,000円であれば2.5万円)

しかし、これらは手術したからと言って無条件で受取れるわけではなく「入院中」もしくは「入院の原因に関係する手術」でないとダメ。

手術と言うより処置のようなもので、これを原因として入院する可能性は低い。

そのため、基本的には「給付金を受取れない」というケースが多いだろうが、保険のプロである筆者としては、

「なかなか面白い取り組みだな」

と感じる。

他社が払わない。と言っているものを、条件付きでも払おうとする態度は立派である。

とは言え、これを決め手に保険加入をする人もいないだろうから、些細な話ではあるが・・・・




付けるべき特約!!(先進医療、8大疾病入院無制限)

先進医療特約2018

保険適用外の先進医療を受けた際、その実費を2,000万円まで保障。

楽天生命の場合、申込時点では必ずセットとなっている。申込後に特約のみ外すことは可能。

現時点では、年齢を問わず特約保険料は、50円とのこと。

しかし、この特約は「10年更新」である。弱点2で述べた通り、更新型よりは終身型を勧める。

先進医療特約についての詳細は以下の記事をご参照いただきたい。

先進医療特約は「終身型」を選びなさい!!

 

8大疾病入院支払限度拡大特則

がん(悪性新生物)、心疾患、脳血管疾患による3つの疾病で入院されたときは、1入院あたりの支払限度日数は、無制限となる。

また、糖尿病、高血圧性疾患、肝疾患、腎疾患、膵疾患による5つの疾病による入院されたときは、1入院あたりの支払限度日数が、+60日され、120日まで延長される。

「30歳男性 日額5,000円 60日型 先進医療あり 終身払」で、+115円

8大疾病まで保障範囲が広がっているのは安心である。保険料は他社に比べ少々安いが、基本の保険料が高いので、セットにしても他社に対して競争力は低い。

付けても良いかも?な特約!!(がん、急性心筋梗塞・脳卒中)

がん特約

がん(悪性新生物・上皮内心生物)・・・「診断(がんです。と言われただけで)」

をした時に一時金が受け取れる。

給付金額は、50万円、100万円、200万円から選択可能。

ただし、悪性新生物と上皮内新生物では、給付金額と支払限度が異なっている。

悪性新生物は「1年に1回」を限度に「通算6回」まで

上皮内新生物(上皮内がん)は、「給付金額の50%」を「1回限り」

他社では、悪性新生物と上皮内新生物の区別なく、「1年に1回」を限度に何度でも受け取れるところもある。

30歳男性、一時金50万円で+845円

と保険料は他社に比べ少々割高。




急性心筋梗塞・脳卒中特約

急性心筋梗塞・脳卒中・・・入院

をした時に一時金が受け取れる。

給付金額は、50万円、100万円、200万円から選択可能

支払回数は、「1年に1回」を限度に「通算6回」までとがん一時金と一緒。

30歳男性、一時金50万円で+360円

他社であれば、「がん」、「急性心筋梗塞」、「脳卒中」をセットにして、「三大疾病一時金」もしくは「重大疾病一時金」などと呼ばれるが、楽天生命の場合、

がん一時金   前項のがん特約

急性心筋梗塞+脳卒中一時金

の2つに分けている。

両方加入した場合の保険料は、+1,205円と、こちらも他社に比べ割高。

恐らくは、別途、楽天生命のがん保険に加入した人向けに「急性心筋梗塞」と「脳卒中」だけを切り分けて提供しているのだろう。

付ける必要なし、な特約!!(通院)

通院特約

退院後の通院(あくまで、入院した原因の病気に関係する通院)に対して、日額の60%が払われる。

入院日額が5,000円であれば、3,000円ということになる。

保険料は「入院日額 5,000円 30歳 男性 1入院 60日まで 全期払」の場合、+240円。

この特約は付けなくても良いと思う。

あくまで「入院」が前提となっており、その通院も退院後120日以内となっている。

通院1回ごとに3,000円貰っても大した足しにはならないので、あってもなくてもどっちでも良い。

保険料の観点からも、毎月240円だと年間2,880円。10年間で2万8,800円となる。

10年間で「10回以上通院」しないと元が取れない計算で、現実的にはこんな多く通院する方は稀だろう。

口コミ(契約者から)

20代男性 独身からの口コミ

加入したプランは1日5,000円と先進医療特約のみ。

比較した商品

メディケア生命、チューリッヒ生命、アクサダイレクト生命

このサイトでは「高い」という評価だったが、自分の年齢で比較してみると、一番ではないが安い方だった。

保険については、何の知識もなく、他の保険会社より「楽天」という名前に安心した部分もあります。

だが、「楽天生命なら保険料の支払いで楽天ポイントが貯まるという」という宣伝文句は、単にクレジットカードで支払った場合、楽天ポイントが付くだけで、どこの保険に入っても、楽天カードで支払えば同じことであることに、加入後に気が付きました。

今後、結婚などをした時には見直そうと思っていますが、今はこの程度の保険で十分だと思っています。

なお、何度かカスタマーセンターに電話をしましたが、対応はオペレーターによって、かなり差がある印象です。(他の保険会社がどうなのかは知りませんが・・・)

 

比較した方がいい他社商品

ネット生保にこだわるのであれば・・・

アクサダイレクト生命 アクサダイレクトの終身医療 ★★★★☆

終身型の先進医療が欲しいのであれば・・・

オリックス生命 新CURE ★★★★☆

 

参考コラム:
医療保険の検討ってどうすれば良いの?と迷ったら

『医療保険。こう考えれば、スッキリ決められる!』
をご覧いただきたい。

他社の医療保険の☆評価一覧は、コチラ

編集履歴、参考資料

2018年6月初稿

商品サイト

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。