この保険の弱点はここだ!メットライフ生命「マイフレキシィ」

提供会社:メットライフ生命

商品名:マイフレキシィ

この保険の弱点はここだ!!

参考コラム:
医療保険の検討ってどうすれば良いの?と迷ったら

『医療保険。こう考えれば、スッキリ決められる!』
をご覧いただきたい。

メットライフの医療保険「マイフレキシィ」は、2021年4月から販売開始。

それまでの医療保険フレキシィSの後継商品にあたる。

前シリーズ「フレキシィS」の解説はコチラ

評価は4つ星。

商品としての完成度は高いと感じる。

前シリーズと比較すると「かなりいじってきたな」という印象。

ここ数年のメットライフの医療保険は、他社で売れ筋の特約を「追加するだけ」というマイナーチェンジに徹していたが、ここにきてフルモデルチェンジをしてきた。

医療保険は通常、「メイン部分(主契約)」と「オプション部分(特約)」に分けることが出来るが、今回、メイン部分を大きく変えてきた。

まず、他社の商品ではメイン部分に含まれることが多い「手術」に関する給付をメインから切り分け「特約」として独立。

そのため、メイン部分の保険料は「見た目」としてはかなり安くなっている。

しかし、これは手術を外しているからで、これだけで単純に他社と比較するわけにはいかない。

また、メイン部分を以下の3つから「選択する」という構成にしている。

1 入院一時金型

2 短期入院一時金型

3 入院日数連動型

1の入院一時金はその名の通り、一時金だけ。

入院したら、10万円~30万円の一時金が受け取れる。(金額は加入時に決めておく)

例えば、10万円を選択していれば「入院=10万円給付」が決定するが、それが1泊2日でも、100日を超える長期入院でも一律10万円。

短期入院の場合には嬉しい。反面、長期入院となると10万円では心細いのだが、しかし、一時金だけで終わり。

極端に短期入院にフォーカスしたものだ。




2の短期入院一時金型は、入院するとまず日額の10日分を受け取れる。

例えば、日額5,000円の場合、「入院=5万円給付」が決定する。

つまり、1泊2日入院でも10日分(5,000円×10日)をまとめて受け取れる。

そして、入院が10日を超えた場合、11日目からは、日額5,000円が上乗せされていく。

15日入院すれば、

・5万円(1~10日分をまとめて)
・5,000円×5日分=2.5万円
・合計 7.5万円

となる。

短期も長期も、どちらもバランスよくカバーしているタイプ。

最後の入院日数連動型は、オーソドックな日額タイプで、日額5,000円の場合、入院日数に応じて給付されるというもの。

1泊2日なら、5,000円×2日で1万円。

30日入院すれば、5,000円×30日で15万円となる。

長期入院に的を絞ったものである。

2の「短期入院一時金型」は、他社では初期給付型などと呼ばれ、色々なところで販売されているし、3の入院日数連動型は、昔からの日額タイプなので、これも多くの保険会社から販売されている。

3の「一時金だけ」というのはやや珍しいが、他でも見ないことはない。

つまり、まずはメイン部分でどんなニーズにも応えられるような構成となっている。

なお、同様の構成(メイン部分を日額タイプ、一時金タイプなどから選べる)は古くからプルデンシャル生命の医療保険でもとられており、それを真似たような感じもする。

まあ、メットライフからすればプルデンシャルの医療保険など、歯牙にもかけていないだろうが。(プルデンシャルの医療は高いのでライバルにもならない)

保険料は、30歳 男性の場合、以下の通り。

1 入院一時金型
  10万円
920円/月

2 短期入院一時金型
一時金5万円+11日目以降5,000円/日
815円/月

3 入院日数連動型
5,000円/日
650円/月

1の一時金10万円が最も高く、3の日額タイプが最も安い。

前述の通り、手術給付金がオプション扱いとなっているので、「見た目」は安いのだが、ここに手術給付金を付けると、以下の保険料がプラスされる。

+725円(30歳 男性)

これを足すと、このようになる。

1 入院一時金型   1,645円/月

2 短期入院一時金型 1,540円/月

3 入院日数連動型  1,375円/月

最安値、というほどではないが、メイン部分だけを他社比較するなら、かなり良い線を行ってるのではないだろうか。

元々、メットライフという会社は、「ダントツナンバーワン!!(保障内容や保険料などで)」を目指すような会社ではない。

どの分野の商品も「全社の中で、3番手くらいまでに入るように」という感じで、開発されている。

その点、本商品も「3位以内」には入るような保険料となっている。

なお、以前のメットの医療保険は「メイン部分(主契約)ちょい高」だけど「オプション(特約)が安い」ので、色々とオプションをセットにした状態では他社に対抗出来る、というパターンが多かったのだが、今回はメイン部分でも安さ重視で勝負したきた感がある。

しかし、今回は逆に「オプションがちょい高」になってしまっている。(詳しくは後述する)

そのため、メイン部分を安くせざるを得なかったのかもしれない。

オプションに関しても、そつなくまとめてきた。

メットライフならでは、というような独創性のあるものはないが、先進医療、払込免除、三疾病系、がん系、通院、女性疾病系など、ニーズの高いものをちゃんと揃えているし、どの特約も保障内容をしっかり「最先端」のものに揃えてきている。

例えば、前シリーズの「フレキシィS」では、がん、急性心筋梗塞、脳卒中の時に一時金を受け取れる「三大疾病一時金特約」などは、2年に1回という縛りがあり、それが他社比較でデメリットになっていたが、それらのウィークポイントも、今回のマイフレキシィでは「1年に1回」と他社と同水準の基準に変更してきている。

そのため、どの特約にも大きな穴はない印象。

他社で売れ筋のものも上手く「パクって」いて、このあたりもメットらしい。

とは言え、些細な弱点はある。




弱点1 先進医療特約が「10年更新」である

保険適用外の先進医療を受けた際、その実費を2,000万円まで補償してくれる。

また、実費とは別に治療の20%を「上乗せ」(但し100万円上限)

他社で10%上乗せということは結構あるが、20%上乗せは初めて見た。

だが、本商品ではこの特約が10年更新となっており、そのため、10年ごとに特約の保険料が上がる。

一方、他社では終身型と言って、入った時の保険料がずっと変わらない保険会社もある。

わずか100円前後の特約なので、将来値段が上がってもたかが知れてはいるが、それでも値段が変わらないのであれば、それにこしたことはない。

このあたりの詳細は、
『先進医療特約は「終身型」を選びなさい!!』
を参照いただきたい

分かりやすい弱点(デメリット)と言える。

弱点2 健康サポート特則だけの解約が「出来ない」

メットライフのお家芸とも言える「無事故ボーナス系」の特約で、今シリーズから3年無事故と5年無事故から選ぶことが出来るようになった。

3年間(5年タイプは5年間)、以下の条件を満たせば、お小遣いがもらえる。

1 入院一時金型   3年間入院しない

2 短期入院一時金型 3年間入院しない

3 入院日数連動型  3年間で10日以上の入院をしない

なお、3年ごとに5万円のお小遣いを受け取る場合、30歳 男性の場合、以下の保険料となる。

1 入院一時金型   1,155円/月

2 短期入院一時金型 1,150円/月

3 入院日数連動型  1,275円/月

3の入院日数連動型が、他2つより120円ほど高いのは、入院日数連動型の場合、「10日以内の入院」であればノーカウントで、お小遣いを受け取れるからだ。

条件が甘いので、その分、積み立てる保険料が高くなっている。

ここでは2の短期入院一時金型を例に解説する。

毎月1,150円、1年で13,800円、3年で41,400円。

これで無事故であれば5万円を受け取れる。利益は8,600円。

今の低金利時代。銀行にお金を入れておいてもほとんど増えないが、これであれば3年で41,400円支払って、8,600円の利益だから、利回りは20%近くになる計算。

これを「おいしい」と思う人も多いだろう。

だが、注意した方が良い。




この特約。一度入ると解約出来ない。

この特約「だけ」を解約することが出来ず、もしやめるなら、医療保険自体をやめる必要がある。

この特約は、自分の体の健康をネタに保険会社とギャンブルをやっているようなものだが、ギャンブルで勝つコツは「きりの良いところでやめること」だ。

しかし、これはやめることが出来ないので「場から降りる」ことが不可能。

結局、歳を取ってから、どこかで入院し、その分の特約保険料(掛け金)は没収される。

もちろん、中には一生涯入院せずに、ずっと3年毎のお小遣いを貰い続ける人もいるだろうが、それこそ保険会社からすれば「良い客」だ。

給付金を受け取らず、長年、保険料だけ支払ってきているのだから。

一見「おいしい特約」のような気がするかもしれないが、保険会社はこの手の勝負のプロだ。

パチコン屋のように、絶対、負けないような仕組みになっている。

この手の特約は、わりと女性が好きで「3年に1回の5万円」を楽しみにしている人もいるが、基本的には自分でためたお金を返してもらっているだけだし、どこかでドカンと没収される可能性も高い。

まあ、やめておいた方が良い。筆者はそう思う。

弱点3 特約が総じて割高

これを弱点として挙げるのは酷だが、特約が総じて高い印象。

だが、内容が良いので仕方がない部分もある。

一例を挙げると「三疾病一時金特約」

これも他社比較では高いが、他社では

・がん
・急性心筋梗塞
・脳卒中

の3つを対象としてるが、本商品では三疾病を

・がん
・心疾患
・脳血管疾患

と定義している。

がんはどちらも同じだが、急性心筋梗塞と心疾患を比較した場合、急性心筋梗塞は、その病気そのものだけだが、心疾患の方は「心臓の病気全般(狭心症など)」をカバーしているので範囲が広い。(脳卒中と脳血管疾患も同じ話)

つまり、保険会社からすれば、それだけ支払う可能性が高いということで、その分、保険料も高くなる。

高スペックのものが高保険料となるは当然だが、本商品では、どの特約のスペックも「高い方」に揃えてきているので、結果、どの特約も高い。

あれもこれもと付けると合計の保険料は結構高額になってしまうだろう。

一方、他社では特約によっては「あえて」スペックを落として、安価な保険料で提供している会社もある。

契約者からすれば、細かい違いなど分からないので、そうなると「内容はほぼ同じ」なのに「メットライフだけ高い」というような印象になるかもしれない。

参考コラム:がん診断一時金、3大疾病一時金は付けるべきか?




この保険の弱点、こう考えろ!!(解決策)

参考コラム:弱点(デメリット)との付き合い方

冒頭でも述べた通り、完成度は高い商品だと思う。

本商品では、弱点3でも述べた通り、「特約が高め」であるため、もし入るならメリハリを付けた方が良い。

まず、3つのメイン部分(主契約)では、2の短期入院一時金か、3の入院日数連動型が良い。

1の「一時金だけ」では、長期入院に対応出来ず、本当に怖い長期入院をカバーできない。

「何のための医療保険に入るのか?」

という本質を考えれば、「一時金だけ」というのは本末転倒だろう。

特約の方は、先進特約、8疾病延長入院特約は必須。

先進は先進医療を受けた場合に、治療費の実費を負担してくれるもので、100円前後で付けられるので、付けておいた方が無難。

仮に先進医療を「受けないといけない」という状態になると、高額な費用がかかるので、それを肩代わりしてくれるのは大きい。

3疾病延長入院は、がん、心疾患、脳血管疾患で入院した時に、入院日数が無制限になるオプション。

これを付けていないと、60日、もしくは120日で給付が打ち切られてしまう(余談ながら、メットには730日型という珍しいものもあるが、保険料も高いので、あまり入る人はいないだろうが)

なお、ホームページには8疾病入院延長特約しか案内されていないが、代理店などにいけば、3疾病版もある。

8疾病の方が範囲も広くて安心だが、3疾病の方が保険料は安いので、保険料重視であればそちらでも良い。

あと付けるかどうか迷うのは、手術、3疾病一時金、がん一時金、女性疾病あたり。

手術を付けると、+700~800円程度の保険料アップとなるので、年間1万円程度の負担増となる。

30年間で30万円を支払う計算で、対して、手術給付金は入院中のもので10万円、外来で2.5万円となっている。

「30年間で3回も手術するかな?」

と思うと、なくても良い気もする。

とは言え、手術給付金がないと、「手術+10日程度の入院」というような「よくある入院」の時に給付金が伸びない。

手術給付金なし → 5,000円×10日=5万円
手術給付金あり → 5,000円×10日+10万円=15万円

5万と15万だと、やっぱり印象がかなり違う。

我ながら自己矛盾しているが、経済合理性はないものの、いざ手術をした時のことを考えると、自分へのご褒美として+10万円はないよりはあった方が嬉しい。

まあ、つけておくかな。。。というところ。

女性疾病は保険料もそれほど高くないので、心配な方は付けておいても良いかもしれない。

3疾病一時金とがん特約は他社比較でもやや割高。

支払範囲も広く、給付も「1年に1回、無制限」となっているため、条件は良いのだが、例えば3疾病一時金は30歳、男性で3,110円/月もする。

これを30年間も支払えば、その総額は112万円となり、一時金の100万円を超えてしまう。

つまり、一生涯で2,3回、これらの病気をやる、と考えればメリットはあるのだが、1回だけであれば、「自分で貯めたお金を貰っているだけ(それもやや赤字)」とも言える。

このあたりの考え方は以下のコラムにまとめてあるので、参考にして欲しい。

参考コラム:がん診断一時金、3大疾病一時金は付けるべきか?

なかなか迷うが、筆者なら「つけない」

その他の特約もあるが、通院系は「ほぼ元が取れない」ので必要なし、無事故ボーナス系もいらない(詳細は弱点2で解説)

メットの医療保険は、あれもこれもとなりがちだが、良いものと、悪いものが混在しているので、選球眼が試される。

「入院して本当に困った時のための医療保険」

という観点で、骨太な構成にすることが出来れば、良い商品だと思う。

参考コラム:
医療保険の検討ってどうすれば良いの?と迷ったら
『医療保険。こう考えれば、スッキリ決められる!』をご覧いただきたい。




他社の医療保険の☆評価一覧は、コチラ

商品の構成について

一時金のみの「入院一時金型」

まず日額の10日分を一時金として支給し、その後入院が10日を超えた場合は、日額を給付する「短期入院一時金型」

日額給付のみの「入院日数連動型」

以上3タイプがある。

・入院一時金型

10、20、30万円から選択

・短期入院一時金型/入院日数連動型

5,000円~1,5000円/日

限度日数 60日、120日、730日から選択

730日をラインナップしているのは珍しい。

・入院日数連動型

5,000円~1,5000円/日

限度日数 60日、120日、730日から選択

付けるべき特約!!(先進、八疾病、三疾病、手術)

先進医療給付特約

保険適用外の先進医療を受けた際、その実費を2,000万円まで保障。

また、一時金として実費の20%を上乗せして受け取れる。

しかし、この特約は「10年更新」である点がネック。

詳細は弱点1参照

八疾病延長入院特約

・がん(悪性新生物・上皮内新生物)
・心疾患
・脳血管疾患
・高血圧性疾患
・糖尿病
・腎疾患
・肝疾患
・脾疾患

以上8つの病気で入院した時に、1入院あたりの上限が無制限となる。

一部のがん(白血病など)や、脳の病気は入院が長引くこともあるので、付けておいた方が無難。

三疾病延長入院特約

前項のうち、がん、心疾患、脳血管疾患の3つの時だけ、1入院あたりの上限が無制限となる特約。

八疾病より範囲が狭い分、オプションの保険料は安い。

保険料は抑えたい時には、こちらを選ぶのも良いと思う。

手術総合特約

他社では手術給付金は基本パッケージに含まれていることが多いが、手術給付金は「特約扱い」となっている。

手術給付金は入院を伴うものであれば10万円、外来は2.5万円(日額5,000円の場合)

他社と比較するなら、これを付けた状態で比べる必要がある。

実際のところ、入院して受け取る給付金は、手術部分で大きくなることが多い。

例えば、手術を伴う2週間の入院をした場合、日額5,000円であれば、手術給付金のあり/なしで、受け取れる金額は以下のように変わる。

手術なし 7万円(5,000円×14日)
手術あり 17万円(5,000円×14日+手術給付金10万円)

やっぱり、あるとないでは金額のインパクトが全然違うかな?とは思う。

出来るなら付けておいた方が良い。




付けても良いかも?な特約(短期入院、女性、一時金)

女性疾病入院特約

女性特有の病気で入院した場合に、主契約に上乗せして、1日につき5,000円が受け取れる。

30歳 女性で+445円

これは他社にもよく見られるもので、保険料は他社と比較で「ちょい高い」という感じ。

心配な方は検討しても良いのでは?

女性特定部位手術・形成サポート特約

手術総合特約と、前項の女性疾病入院特約を付けることを前提に、こちらも付けることが出来る。

30歳 女性で+285円

ちぶさ、子宮、子宮付属器、甲状腺および副甲状腺(上皮小体)に対する手術を受けた際、入院中であれば10万円、外来手術であれば2.5万円を受け取れる。

また、ちぶさ再建術、にゅうりん、にゅうとう再建術、抗がん剤の治療で脱毛した場合、もしくは病気や事故などにより、植皮術を受けた場合などにも日額の5~100倍の給付あり。

前項の女性疾病入院特約が「日額の上乗せ」であるのに対して、こちらは「手術給付金の上乗せ」

前項の入院に関するものと合わせると、+730円(30歳 女性の場合)

女性疾病にしては「高いな」とは思うが、女性疾病に関する給付が多いのも事実ではある。

このあたりの考えについては、以下にてまとめてあるので、ご参照頂きたい。

参考コラム:特約考察!!女性疾病は必要か?

三疾病一時金特約

がん 診断のみ
心疾患、脳血管疾患 入院 or 手術

この条件に該当した場合、一時金を受け取れる。回数は無制限

内容は良いが、保険料は高く、かなり迷う。

予算があるなら、50万円程度でも付けておいても良い。

がん一時金特約

がんと診断された時に一時金を受け取れる。回数は無制限

内容は他社と同じだが、やや保険料高い印象。

三大疾病保険料払込免除特約

以下の条件に当てはまった場合、以後の保険料が免除される。

・がん(悪性新生物):診断

・心疾患、脳血管疾患:手術 または 入院

あくまで筆者の個人的な見解だが、医療保険の保険料そのものがそれほど高額ではないので、わざわざ別途保険料を支払ってまで「払込免除」をつける必要はないと思っている。

払込免除は「保険の保険」のようなもので、そこまでリスクヘッジすることもないだろう。

これに使うお金があるのなら、保障内容を充実させる方に使った方が良い気がするのだが、好きな人は好き。

なお、メットの払込免除の保険料は他社比較で、やや割安。

予算に余裕があるならば、というところか。fかいg

詳細は、「医療保険の払込免除は必要か?」をご参照頂きたい。




付ける必要なし、な特約(健康祝金、通院、払込免除、他)

健康サポート特則

弱点2を参照のこと。

入院開始一時金特約

日帰り入院から10日以内の入院まで一律日額の10倍がまとめて貰える。

主契約の「短期入院一時金型」では5日分だが、本特約では10日分となっていて、「短期入院で更に欲しい」という人向けだろう。

しかし、短期入院ということは、それだけ病症が軽くて済んだ、ということ。

主契約として短期入院一時金型を選んでおく程度で良いのでは?と思う。

過剰な特約。

退院後・外来手術通院特約

病気や怪我による入院、もしくは外来で手術を受け、その退院後に通院をした場合、1日あたりいくら、という形で給付される。

30歳 男性 終身払 通院1回5,000円の場合、+450円

450円、年間5,400円。30年間で16万2,000円。50年で27万円

30年間で33回、50年間で54回「以上」通院すれば元が取れる計算だが、どうだろうか?

筆者の経験では、「必要ない」と思うし、1回5,000円くらいを受け取っても、さほどの足しにもならないだろう・・・・

ガン通院充実特約

前項、「退院後・外来手術通院特約」を付けた場合のみ、更にこの特約を付けることが出来る。+165円(30歳 男性の場合)

こちらは、がんと診断された後の通院に適用される。

つまり、退院後であれば「退院後・外来手術通院特約」とダブルで受け取れるので、5,000円+5,000円=1万円/回となる。

がんに罹患した後に1回1万円と言われると、心が揺れる人もいるかもしれないが、これも支払った保険料と、受け取れる金額のバランスを考えれば「なくても良い」と思う。

本特約は単体では加入出来ないので、先の「退院後・外来手術通院特約」+450円とセット加入となる。

450円+165円=615円 年間7,380円

30年で22万1400円、50年で36万9,000円。

それぞれ、23回、37回「通院」しないと元が取れない。

実際のところ、がんに限れば、このくらい通院する可能性は「ある」

毎月抗がん剤をやらないといけないような場合だ。

逆にそうでないなら、通院などせいぜい4,5回で終わる。

だが、その状態だと、率直に言って、生活はかなり苦しくなる人が多い。

まともに働けないからだ。

このような状態をちゃんとカバーするには、「働けない時には10万円/月」などの給付を受けられる就業不能保険が良いのだが、本特約ではわずか1万円程度。

圧倒的に足りない。

意味がない、とまでは言わないが、あまりに薄味すぎる。

これに入るなら、「がんで働けない」ということを真正面から考え、別の保険(就業不能保険など)を検討した方が良い。

介護年金特約

要介護2以上で、介護年金を受け取れるが5回まで。

内容、保険料は他社同等レベルだが、筆者はそもそも介護と保険は「相性が悪い」と思っている。

そのあたりを、以下のコラムで解説している。

参考コラム:民間の介護保険は必要か?「介護保険の考え方」




終身認知症診断一時金特約

認知症と診断されたときに、一時金100万円が受け取れる。

「30歳男性 入院日額:5,000円 支払限度:60日 終身払い」の例で+570円。

65歳以上の高齢者の約5人に1人が認知症になる。

介護一時金と同様に、こちらも「薄味」

しっかりと対策するなら介護保障と合わせて、専用の保険(介護保険など)の方が良い。

生活サポート特約・在宅医療特約

どちらも、病気やケガを原因として「働けない」という状態をカバーする特約。

生活サポートの方は障がい者手帳3級以上、在宅医療の方は医師による在宅療養の指示が給付条件となる。

どちらも内容が悪いものではないが、これらの特約を付けるのであれば、しっかりと

「働けないリスク」

について考えた方が良い。

そうなると、働けない状態にフォーカスした就労不能保険の方が内容・保険料ともに優れている。

下記にて、各社の就労不能保険を解説している。

主労不能保険の解説一覧

認知症診断特約

認知症と判断された時に一時金を受け取れる。

実際問題、認知症と診断されるのは70代であり、その時に一時金を「今から貯める」必要があるか?それも保険で・・・という点が疑問。

認知症は男性の1/3、女性の1/2がなるが、逆に男性の2/3、女性の1/2は「ならない」とも言える。

なるかならないか、丁半博打のようなもので、ならない可能性も高いものに保険料を支払うより、自分で貯めておけば?とも思う。

骨折診断特約

骨折をした時に給付金を受け取れる。

下らない特約。

医療保険に入っているなら、手術なり、入院なりすればしっかりと給付金が受け取れる。

それに「上乗せ」して給付金を受け取らないといけない理由が見当たらない。

メットはずっとこの骨折系の特約を続けているが、入る人なんているのか?というのが素朴な感想。




口コミ・評判(販売側から)

・4月にリニューアルしてから、かなり好評。以前のメットは他社比較すると色々と負けているところもあり、なかなか勧めずらかったが、新しくなってからは力負けしなくなった。かと言って保険料が一番安いか、と言うとそういうわけでもないが、特約などで細かく「良いところ」があるので、顧客を説得できる。

・メットライフは総じて手数料も高いので、医療保険はメットライフを好んで売っている。特約が多いため、お客さんが「こういう感じが」と言えば、それに答えられる構成になっているのが素晴らしい。反面、内容が複雑なので、かなり勉強しないと、質問されても答えられないことがある。

口コミ・評判(契約者から)

40代 女性 既婚 子小学生2人さんからの口コミ

契約内容:主契約 120日型 入院3000円/日
特約 三大疾病無制限、入院一時金 20万、先進医療
保険料:65歳払済 約6,500円/月

こちらのサイトも良く読んだのですが、他社とくらべ、1入院のカウントが短いこと、高齢になった時にあるかもしれない三大疾病以外の入院を考えこのような内容になってしまいました。(120日+無制限なのは自身の希望。)仕事はフリーランスのため、別途安い就業不能保険も考えています。(営業の方には精神病不安なければ不要といわれましが、、) 比較した保険プランは、他社の入院5000三大無制限三大一時金50万でした。保険料は65払いで8000程。

[1入院]とか、180日縛りとか、、、わかりにくい。よく見ておかないと、えっ、給付金でないの?!と言う事になりかねないですよね。。

メットは期間が短いので、一時金が出やすいかな、、と。そこが決め手でしたが、内容的にこれで良かったのかどうが、、正直悩んでます。

謝礼Amazonギフトカード300円!! アナタの口コミ教えて下さい!!
保険会社勤務、代理店勤務の方でも、販売現場の情報や、当サイトで指摘していない弱点(デメリット)などには謝礼(amazonカード300円)をお支払い致します。

検討した方がいい他社商品

下記の保険会社あたりがライバルとなる。

アクサダイレクト生命 アクサダイレクトの終身医療 ★★★★☆

アフラック 医療保険EVER Prime プラス ★★★★☆

オリックス生命 新CURE ★★★★☆

SOMPOひまわり生命 健康をサポートする医療保険 健康のお守り ★★★★☆

メディケア生命 新メディフィットA ★★★★☆

参考コラム:
医療保険の検討ってどうすれば良いの?と迷ったら

『医療保険。こう考えれば、スッキリ決められる!』
をご覧いただきたい。

他社の医療保険の☆評価一覧は、コチラ

編集後記

約款

1 個のコメント

  • 保険の見直しを始めてから、こちらで勉強させていただいております。
    この保険の特約について質問なのですが、3大疾病一時金50万円をつけるか、3大疾病治療月払い給付特約をつけるか、迷っています。
    保険料は夫の年齢では500円ほどの差で一時金の方が高いです。

    筆者様のお考えを聞かせて頂ければ幸いです。
    よろしくお願いします。

  • コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。