この保険の弱点はここだ!オリックス生命「CURE Next」

提供会社:オリックス生命
格付:R&I AA-

商品名:CURE Next/CURE Lady Next

この保険の弱点はここだ!!

動画(音声)でお聞きになりたい方はコチラ↓

参考コラム:
医療保険の検討ってどうすれば良いの?と迷ったら

『医療保険。こう考えれば、スッキリ決められる!』
をご覧いただきたい。

2013年に販売を開始した新CUREから9年ぶり。満を持してのリニューアルだが、その内容は「ずいぶん小粒」という印象。

以前の新CUREの解説は以下
オリックス生命 新CURE ★★★★☆

大きく変わったのは以下3点。

1 3大疾病の範囲拡大

急性心筋梗塞(新CURE) → 心疾患(CURE Next)

脳卒中(新CURE)      → 脳血管疾患(CURE Next)

なお、これらの「違い」については、以下コラムにて解説しているのでご参照頂きたい。

参考コラム:心疾患と急性心筋梗塞、脳血管疾患と脳卒中、何が違う?

2 払込免除の条件を、上記の範囲拡大に伴い、以下のように変更

・がんと診断された時

・急性心筋梗塞 手術 or 入院
・急性心筋梗塞を除く心疾患で10日以上入院した場合
(以前は急性心筋梗塞のみが対象)

・脳卒中 手術 or 入院
・脳卒中を除く脳血管疾患で10日以上入院した場合
(以前は脳卒中のみが対象)

3 「掛け捨て」の死亡保障特約を追加(詳しくは弱点1で述べる)

また、保険料も気持ち安くなっているかな?という感じ。

他社の売れ筋の医療保険に「条件(保障内容、保険料)を揃えた」というところで、率直に言ってマイナーチェンジレベルの変更。

商品名を変えるほどのインパクトや革新性はないように感じる。

だが、本商品の特徴である「シンプルかつ、分りやすく、手ごろな保険料」という骨格は変えておらず、その点ではブレてはいない。

医療保険に色々な特約を付けて「ゴチャゴチャやりたい人」には向かない商品だが、「必要最低限の医療保険を安く入りたい(あと会社として信用出来る)」というような人には良い選択肢になりえるだろう。

CUREというブランドの強さ、バックオフィスも含めた販売体制の完成度の高さも含めて、引き続き星4つとした。

今回のリニューアルの背景について、オリックスの関係者に聞き込みしてみたが、得られた回答は

・他社が

「急性心筋梗塞だけでは不十分、『心疾患』の方が安心、同じく脳卒中より『脳血管疾患』の方が良い」

とやかましく言っており、うちもそれに合わせる必要があった

・前シリーズ(新CURE)販売開始から9年。他社の追随も激しく、保険料などで「ちょい負け」する局面も増えていた。また先進医療特約の保険料をかなり「強気」に設定していたので、そのあたりを再度調整した。注:先進医療特約は以前、結構な値上げ(300円くらい)をしたが、それを他社並に100円程度に戻したようだ。

・若い層や、高齢者などで「お葬式代としてちょっとした死亡保障が欲しい」というニーズが根強くあり、それに応える形で死亡特約を開発した。保障は終身なのに、解約返戻金を無くすことで保険料はかなり抑えられている自信作。わざわざ死亡保障の保険に入るほどでもないが、死んだときに多少のお金は欲しい、というような層にうけるのでは?

とのこと。

まあ、このあたりは筆者も思うところがあるので、それは後ほど述べたい。

今から10年ほど前「シンプル&安い」の先駆けとして爆発的に売れたCUREだが、最近は他社に追随され、随分と苦戦していたようだ。

商品内容には「個性」はなくなってきているが、申込手続きの簡潔さ、設計システムの使いやすさなどには優位性があり現場の営業職員からは評価が高い。

今回のリニューアルで挽回できるか?なかなか見ものではある。

では、弱点(デメリット)

弱点1 死亡保障はつけない方が良い

自信をもっているオリックス生命の関係者には申し訳ないが、筆者は死亡保障の特約には「ネガティブ」

本特約は、入院日額の50倍から200倍までの保険金を付けることが出来る。

例えば入院日額が5,000円の場合、25万円(50倍)~100万円(200倍)を選べることになる。

保険料は30歳男性の場合、終身払(生きてる限りずっと支払う)で月額840円

年間10,080円なので、男性の平均寿命である82歳まで支払うとすれば約53万円、90歳まででも60万円を支払うことになるが、それでも100万円を受け取れるので、条件としては悪くない。

また、60歳払込であれば保険料は月額2,000円で、60歳までに72万円を支払うことになるものの、これも「普通の終身保険」に比べると、保険料は抑えられている。

なお、「普通の終身保険」であれば、60歳までにだいたい80~85万円くらいを支払うことになるだろう。

何故、安くできるのか?

それは、この保険が掛け捨てだからだ。

普通の終身保険であれば、解約返戻金がある。例えば60歳とか65歳に解約をすれば「それまで支払ってきた保険料+α」くらいが戻ってくる。

終身保険が貯蓄性の保険と言われるゆえんだ。

だが、この「終身保険」は保障は終身(一生涯の保障)だが、保険料は「貯まらない」

「貯蓄機能がない終身保険」という極めて特殊な商品となっている。
注:同社はリリーフダブルという医療+死亡保障をセットにした商品で同様の仕様のものを提供しており、それをCUREにも応用したものと思われる。

保険会社としてはそこが狙い目。

途中でやめる人の保険料を全て没収出来る

というのがメリット。

その分を他の契約者の死亡保険金に充てることが出来る。

一定数、そのような人がいることを前提として保険料を設定しているのである。

だから安くできる。

これは契約者からすればメリットであり、デメリットでもある。

一度入ってしまうと、やめられないからだ

このため、筆者は医療保険に死亡保障をセットにするのにはあまり賛同しない。

医療保険は、あくまで国の医療制度を補完するものであって、時代によって形を変える。

例えば、今から15年前に先進医療特約などは存在しなかった。

国の公的制度に先進医療という発想がなかったからだ。

しかし、今では医療保険に先進を付けるのは当たり前になっている。

同じようなことが、今後10年、20年、30年の中でも起こりえる。

そんな時に自分が入っている医療保険が「時代遅れ」になっていたら?

入り直すしかないだろう。

そのような時、この死亡保障が足を引っ張る。解約したら、それまで支払ってきた保険料がムダになるからだ。

言わば人質のようなもので、一度入ったらこの保険と一生添い遂げないといけない。

そのため、筆者は原則的には「医療」と「死亡」は分けた方が良いと思っている。

新商品の「目玉」らしいが、あまり良いものではないと思う。

なお、高齢者に限っては「悪くない」場合もある。

それについては後半の「この商品の弱点、こう考えろ!!(解決策)」にて述べたい。




弱点2 がん系、就業不能系の特約がない

まあ、これは弱点というより、商品としてスタンスなので仕方がないが、本商品は「出来るだけシンプル」にというコンセプトのもと、特約(オプション)はかなり数を絞っている。

それでも随分増えたな(初代のCUREなどに比べると)とは思うが、今回の新商品でも特約はそれほど多くはない。

他社の医療保険では、最近、抗がん剤特約(抗がん剤治療を受けた月に10万円を受け取れる。がん治療が長期化した場合の保障)や、就業不能特約(入院をしていなくても、働けないような場面で役にたつ保障)などが増えているが、そのようなものは用意されていない。

また、オリックス生命の人間に聞いても「そのあたりには手をつけない」と明言しているので、あくまで「分かりやすさ」、「手ごろな保険料」に特化しているのだろう。

ということで、医療保険に色々な「機能」を持たせたいような人は本商品は向かない。

個人的には抗がん剤特約くらいはあっても良いんじゃない?とは思うが、こればかりは仕様なので仕方なし、というところ。

この商品の弱点、こう考えろ!!(解決策)

冒頭でも述べた通り、「前シリーズと大きな違いはない」のだが、他社の動向を見て「上手く微調整してきたな」という感じ。

さしたる弱点はない。

保険料はベース部分(日額5,000円だけで何のオプションも付けない状態)だけで比較すると、ネット系の「格安系」などより多少高いようにも感じる。

しかし、ネット系は手術給付金が少なかったり、1入院の限度が30日だったりと「安いには安いなりの理由がある」ことが多い。

本商品は手術給付金も日額の20倍(日額5,000円の場合10万円)なので、その点では妥当だと思う。

また、CUREというブランド力、オリックスグループという信頼感もあるので、これに入るとして反対する理由はない。

但し、弱点1でも挙げた死亡保障特約は若い人は入らない方が良い。

一生、この保険から逃れられなくなるからだ。

だが、高齢者、60代、70代などで「これが最後の保険になる」というような場合であれば、恐らく途中で解約することもないだろうから、死亡保障は付けても良いかもしれない。

付けられる保険金は少ないが、それでも「お葬式の足しに」という感じて、死亡保険を付けたがる方は結構いる。

そのような方にとっては、一生涯の保障であり、かつ保険料も安めなので悪くないかもしれない。

保険の弱点(デメリット)、どう考えれば良いの?という方は・・・
参考コラム:弱点(デメリット)との付き合い方を参照!!




商品の構成について

入院日額

5,000円から20,000円まで、1,000円刻みで選択可能。
注:年齢によって上限は変わる。

入院限度日数

60日、120日から選択可能

手術給付金

入院中の手術 日額の20倍
外来手術     日額の5倍

付けるべき特約!!(疾病無制限、先進医療)

七大疾病病無制限/三大疾病無制限

七大疾病の範囲は「がん、心疾患、脳血管疾患、糖尿病、高血圧疾患、肝硬変、慢性腎臓病」の7つ。

この病気で入院した場合に1回の入院あたりの上限が撤廃され、無制限となる。

三大疾病は「がん、心疾患、脳血管疾患」の3つ。

・30歳 男性
・入院日額5,000円
・終身払い
・1入院60日型

という条件の場合、七大疾病無制限で+345円、3大疾病無制限で+170円となっている。

だいたいどの年齢帯でも、七大の方は三大の倍という感じ。

ただ、これくらいの違いなら予算に余裕があるなら、七大の方が無難かな?という気もする。

だが、病気や怪我には色々なものがあり、ここであげた7つの病気以外でも、思いもかけず長くなることもある。

そのような観点で言えば、1入院あたりの上限を120日にしておいて、そこに3大無制限を付ける構成でも良いかも知れない。

・60日型+七大

・120日型+三大

この2つの保険料を比較してみて、どちらもあまり変わらないのであれば(多分、この2つだとあまり変わらないと思う)、筆者は「あらゆる病気、怪我を120日までカバーできる」120日型+3大の方が良いと思う。

7大の保障範囲である、脳血管疾患、糖尿病、高血圧疾患、肝硬変、慢性腎臓病も入院が長くなる傾向はあるが、それでも120日を超えることは稀。

120日型であれば、これらの病気の入院のリスクは吸収出来るし、他の病気でも対応可能。

かと言って120日型であれば全てOKか?というと、そういうわけでもない。

がんの中でも特殊なもの(白血病など)や脳系の病気だけが「ダントツで長くなる(120日を超える)」可能性があるので、それだけは3大でカバーしておいた方が良い。

先進医療特約

一つ前の新CUREでは、特約の保険料がかなり高かったが、それがマーケットに嫌われ、CURE離れの一因となっていた。

そのため、他社並の100円程度に価格を戻したようだ。

付けておいた方が無難。

先進医療特約は「終身型」を選びなさい!!




付けても良いかも?な特約!!(七大生活、重度三疾病、女性入院など)

がん/心疾患/脳血管疾患一時金

30歳 男性 終身払の場合で、一時金50万円で1,360円。

まあ、こんなもんかな?という感じ。

仮に1,360円を50年間(30歳から80歳まで)支払うと、その総額は82万円となるので、

「人生でがん、心疾患、脳血管疾患を2回(50万円×2=100万円)やれば勝ち(儲かる)」

という感じ。

このあたりは個々人の考え方次第。

「自分で貯めているようなもの。だったら一時金なんて要らない。自分で貯める」

という人もいれば、

「やっぱり大きな病気の時の50万円は大きい。積み立てだと思って入っておこう」

という人もいる。

筆者も長らくこの業界にいるので、契約者がこれらの病気になり、実際に50万円とか100万円の一時金を支払ってきたが、やっぱり喜ぶ。

こんな病気になってしまってアンラッキーだけど、ラッキー。「不幸中の幸い」という感じ。

だが病気で弱っている身には、「厳禁」は結構身に染みることも知っている。

その視点で見ると、先程の2つの意見については、前者は経済的に合理的ではあるが、後者は感情面で合理性があるように思う。

これも予算次第だが、もし余裕があるなら付けておいても良いのでは?というのが筆者の感想。

参考コラム:
医療保険の検討ってどうすれば良いの?と迷ったら

『医療保険。こう考えれば、スッキリ決められる!』
をご覧いただきたい。

女性入院(CURE Lady Next)

女性が加入する場合、女性特約を付けることが出来る。

なお、女性特約を付けたものを商品上「CURE Lady Next」と呼んでいるだけで、商品の根本は男性、女性ともに変わらない。

女性特約を付けるか?つけないか?というだけの違い。

この特約を付けていると、女性特有の病気の場合、入院日額が+5,000円上乗せされる。(手術給付金も増額)

率直に言えば、女性特有の病気だからと言って、通常の入院よりお金がかかるということはない。

そのため、必要性で言えば「なくても全然構わない」というところなのだが、実際問題として、40台後半くらいまでは、女性特有の病気(内膜症などが多い)での入院は多いのも事実。

途中で外すことも出来るので、心配であれば50代に入るくらいまでは付けておいても良いかもしれない。

経済的な合理性よりは、感情面で決める特約かな?という印象

参考コラム:特約考察!!女性疾病は必要か?

保険料払込免除

筆者自身は払込免除は必要ないと思っている。

そこまで高額な保険料でもないので、これが免除されたことで、特に生活に影響はない。

保険に更に保険をかけるようなもので、正直「無駄」だとは思うのだが、それでも好きな人は好き。

CURE Nextでは前述の通り「免除の条件」がより良くなったので、その分、保険料払込免除の特約の保険料は上がった。

まあ、予算があるならお好きに、という感じだが、これに払うのであれば、三大疾病一時金を増やすとか、別のことに使った方が良い気もする。

詳細は、「医療保険の払込免除は必要か?」をご参照頂きたい。




付ける必要なし、な特約!!(がん一時金、がん通院など)

がん一時金特約

30歳 男性 終身払の場合で、一時金50万円で+885円。

これを付けるなら、さらに心疾患と脳血管疾患も対象になった3大疾病一時金(がん、心疾患、脳血管疾患一時金)の方が良いのでは?と思う。

がんも怖いが、やっぱり脳も怖い。

いざ脳、心臓をやってしまった時の「付けておけば良かったぁ」という後悔感は半端じゃない。

がん通院特約

必要ない。

1回5,000円受け取れるプランで+265円。30年で9.5円、50年で16万円を支払う計算。

「がん」でしか受け取れないし、30年で20回、50年で32回「通院」して、ようやく元が取れる計算。

また、1回あたり5,000円程度を受け取っても、さほどの足しにならない。

保険の原理原則は「本当に困った時のための入る」である。

こんな小銭をもらうために、毎月お金を捨てるべきではない。

入院一時金特約
通院治療支援特約

どちらも必要ない。

「30歳 男性 終身払」のプランで、入院した時に一時金5万円(入院一時金特約)を受け取れるプランで+425円。

退院時に一時金5万円(通院治療支援特約)を受け取れるプランで+405円。

入院して一時金、退院して一時金。

入院すれば退院するのだから、どちらの特約も「保険料は同じ」になりそうなものだが、入院一時金の方が20円ほど高い。

これは「入院して、そのまま死亡してしまうこと(人生最後の入院)」があるから。

通院治療支援特約の支払い条件は「生存して退院した場合」なので、死んで病院を出た時には払われない。

そのため、ちょっと安いのである。

入院一時金425円を30年支払うと15.3万円、50年で25.5万円。

50年で5回入院して、ほぼトントン。

自分で貯めているようなものだし、5万円程度を受け取ったところで、それで何かが劇的に変わるわけでもない。

目先に人参をぶら下げたような特約で、保険の本質からすれば「なくても良い」と思う。

口コミ・評判(販売側から)

・ようやくCUREが「前線」に戻ってきたな。皆がそう言っている。ここ最近、他社の猛攻におされて、そもそも比較対象に乗らないような場面も多かったが、これからは少なくとも比較一覧に入ってくるのではないか?早速スタートダッシュをかけるために、キャンペーンを打っているが、ただ、Nextになっても「他社と同等レベル」になっただけで、特筆するような特徴もない。
CUREというブランドから「同条件なら選ばれるはず」と、高を括っているような気もする。ユーザーはそこまでブランドを気にしていないので、やっぱり安い方が受ける。

謝礼Amazonギフトカード300円!! アナタの口コミ教えて下さい!!
保険会社勤務、代理店勤務の方でも、販売現場の情報や、当サイトで指摘していない弱点(デメリット)などには謝礼(amazonカード300円)をお支払い致します。

口コミ・評判(契約者から)

・なし

比較検討した方が良い商品

以下の商品が当サイトで高評価。

アクサダイレクト生命 アクサダイレクトの終身医療 ★★★★☆

アフラック 医療保険EVER Prime プラス ★★★★☆

SOMPOひまわり生命 健康をサポートする医療保険 健康のお守り ★★★★☆

メットライフ生命  マイフレキシィ ★★★★☆

メディケア生命 新メディフィットA ★★★★☆

改定履歴

約款

参考コラム:
医療保険の検討ってどうすれば良いの?と迷ったら

『医療保険。こう考えれば、スッキリ決められる!』
をご覧いただきたい。