この保険の弱点はここだ!ライフネット生命「終身医療保険 新じぶんへの保険」[2019年11月30日 販売終了]

提供会社:ライフネット生命

商品名:終身医療保険 新じぶんへの保険

本商品は、2019年11月30日時点で販売終了

同社から2019年12月1日より後継商品『終身医療保険 じぶんへの保険3』が販売されている。

この保険の弱点はここだ!!

参考コラム:
医療保険の検討ってどうすれば良いの?と迷ったら

『医療保険。こう考えれば、スッキリ決められる!』
をご覧いただきたい。

ネット生保の草分けであり、今となっては老舗でもあるライフネット生命。

そこが出す医療保険だが、一言で言えば「いまいち」

他社の医療保険に比べ、細かい部分で色々と劣っている上、保険料も「そこまで安くない」

そのため、星2つとした。

 

弱点1 初期給付型にしては安いが、ネット生保としては安くない

この商品は医療保険の中でも「初期給付型」というものに分類される。

初期給付型とは、入院すると必ず「5日分」を受け取れるもの。

例えば入院日額5,000円で1泊2日で入院した場合、通常の保険であれば

2日分 5,000円 × 2日分 = 10.000円

となるが、初期給付型であれば、

5日分 5,000円 × 5日分 = 25,000円

となる。

なお、入院が5日を超えた場合には、通常の医療保険も初期給付型も「日数分」給付されるので金額は変わらない。

そういう意味では、初期給付型は日帰り入院~3泊4日までの「短期入院」の際にメリットがある。

対して、保険会社からすると、初期給付型は日帰り入院でも5日分を支払わないといけないため、支払いリスクが高くなる。

そのため、その分保険料を高く設定する必要があるので、

A社 日数に応じた給付(通常の医療保険) 1泊2日なら2日分給付
B社 初期給付型 1泊2日でも「5日分給付」

この2社を比較した場合、入院時の日額などの条件が同じであれば、

初期給付型の保険料の方が高い

というのが、保険業界の常識である。

初期給付型の商品を提供しているのは、あいおい生命やジブラルタ生命、アフラックなどだが、これらの会社も「初期給付型ゆえに」ライバル社に比べると保険料は少々割高である。

で、ライフネットのこの商品。

初期給付型にしては安い

とは言える。

そこはネット生保の面目躍如である。

しかしながら、初期給付型であるがため、

他のネット生保に比べると高い

という非常に中途半端な立ち位置でもある。

ネット生保の「売り」は保険料の安さなので、その点、初期給付というハンデを抱えている本商品はネット生保の中では割高に感じてしまう。

そのため、本商品の評価は、同時に「初期給付型」をどう評価するか?という点にかかってくる。

初期給付型に魅力を感じるのであれば「悪くない」し、初期給付型に必要性を感じないのであれば「ただの割高な商品」となってしまう。

さて、ここからは筆者の主観だが、筆者自身は初期給付型には否定的である。

シンプルに

別に必要なくね?

と思っている。

1泊2日で5日分貰れば、それはそれで嬉しいかもしれないが、

1泊2日 10,000円(日額5,000円の場合)
5日分   25,000円

得するのはわずか15,000円程度。

別にどっちでも良くね?

という感じ。

しかも、これを得るために割高な保険料を負担している。

ここでは仮に、初期給付型になったために保険料が毎月100円上がったとする。(実際、それくらいのことが多い)

月100円、1年で1,200円、10年で12,000円。

10年間に1回、1泊2日の入院をすれば「3,000円ほど得する」計算。

しかも、これが2泊3日なら、

・2泊3日 →  3日分給付 15,000円(5,000円×3日)
・初期給付型 → 5日分 25,000円(5,000円×5日)

と、その差は1万円。

それまでに支払っている「割高な保険料」は12,000円なので、逆に2,000円ほど損をしている。

何だかどうでも良いくらいの金額の話で、

本当に困った時のための保険

という本筋からは外れている。

筆者にとって初期給付型は、

短期入院でも5日分だよ!!

と目の前にニンジンをぶら下げて、割高な保険料をごまかしているような気がして、いまいち好きになれない。

入院するかしないか分からないし、本当に怖いのは長期入院。

それに備えられるのであれば、初期給付型である必要はなく、なるべく安い医療保険で良いのでは?

と思う。

ネット生保の売りは「安さ」であるので、その点、本商品の初期旧は「余計なものが付いている」と感じてしまう。




弱点2 外来手術が対象外

外来手術とは、一般的には日帰り手術である。

これが他社の場合、5万円程度の給付があることが多いがライフネットでは対象外。

5万円くらいならどちらでも良いような気もするが、これがないことによって、

「他社より、保険料が随分と安い」

のなら話は別だが、特に保険料が変わらないのであれば、ないよりはあった方が良いだろう。

弱点3 がんの保障に「上皮内がん」が含まれない・・・

上皮内がんとは一言で言えば、「軽度のがん」ということ。

臓器の表面に「ポチッ」とあるがんのことで、大事に至らないことが多い。

そのため他社でも、「上皮内がんの給付金は低くなる」ところが多い。

例えば、通常のがんであれば50万円の一時金が支給されるところ、上皮内がんの場合10万円、というような取り扱いになる。

しかし、ライフネットの場合はそもそも「対象外」

これは明確な弱点と言える。




弱点4 特約の自由度が低い

本商品は「エコノミーコース」と「おすすめコース」の2択しかない。

詳しくは「商品の構成について」で後述するが、エコノミーコースは入院と手術だけで、おすすめコースにすると、ここにがんや三大疾病関係の特約がつく。

それらを個別につけたり、外したりすることは原則できない。

他社ではこのあたりを自由に設定できる商品が多く、それらの自由度が低いことは契約者にとってメリットとはいえない。

ネット生保で、説明員がいないことから、あまり自由度を高くしてしまうとお客様が混乱してしまう。

そのためパッケージ化しているのだろうが、少々融通が利かな過ぎる気もする。

 

参考コラム:
医療保険の検討ってどうすれば良いの?と迷ったら

『医療保険。こう考えれば、スッキリ決められる!』
をご覧いただきたい。

他社の医療保険の☆評価一覧は、コチラ




弱点5 複数回の入院の取り決め(180日ルール)

これは、かなり分かりにくい話なので、実例を挙げて説明したい。

例えば、胃潰瘍で30日間入院した。

無事回復し、その3か月後、肺炎で40日入院。

こんな例を想定して欲しい。

通常の医療保険であれば、この2つの入院は別物として考え、それぞれ「入院日数の上限」まで支払われる。

入院日数の上限とは、1回あたりの入院で「何日目まで支払うか?」ということで、本商品の場合60日となっている。

先の例で言えば、まず胃潰瘍で30日分、肺炎で40日分支払われるように思うのだが、違う。

ライフネットの医療保険には、

退院後180日以内の再入院は、その原因を問わず、前の入院と同一のものと見なす

というルール、通称180日ルールがある。

そのため、初回の胃潰瘍30日は全て給付されるが、2回目の肺炎は30日分(既に胃潰瘍で60日中30日分を使っているため)しか対象にならず、それをオーバーした10日分は支払対象外となってしまう。

かなり特殊な取り決めで、ライフネットの他、ネオファースト、メディケア、楽天、あいおいなど、一部の新興保険会社で流行っている手法。

保険会社の支払いリスクが下がることになるので、保険会社側にはメリットはあるが、契約者からするとデメリット。

そのため、弱点として挙げさせてもらった。

注:通常の医療保険でも「同じ病気(例えば、肺炎のあと再び肺炎など)」での180日以内の再入院、などでは前回の入院から「継続」したものとして見なす。
上記は「違う病気なのに」同一の入院期間に含まれてしまうため、弱点としている。

弱点6 がん治療給付金の一時金給付の回数が6回まで

がんと診断された時に一時金を受け取れるオプション(特約)である、がん治療給付金。

その支払回数が6回までとなっている。

他社では無制限としているところが多いので、その点では劣っている。

だが、実際問題としては6回もあれば十分だろう。

些細な弱点(デメリット)と言える。




弱点7 復活出来ない

ライフネットの商品全般に言えることだが、復活制度がない。

保険は保険料を滞納すると「失効」と言って、その効力を失ってしまう。

これ自体は保険料を払わないのだから仕方がないことだが、その救済措置として「復活制度」がある。

・簡単な告知(体の状況を報告)
・滞納していた保険料の支払い

をすることで、以前と同じ条件で保険を続けることが出来る。

しかし、ライフネットはそもそも復活の手続きが出来ない。

そうなると、一度失効すれば、保険はなくなり、再度、入りなおすしかない。

当然、前より年齢が上がっている分、保険料も上がる。

ほとんどの人が保険料をしっかりと払うので、失効とは無縁であるが、ごく稀に、銀行口座クレジットカードを変更したのに、保険会社への連絡を忘れ、失効させてしまうようなことがある。

このような時に復活制度があれば、事なきを得るのだが、制度がないのであれば保険はそのまま解約となる。

この業界が長い筆者としては、復活はアフターフォローの重要なツールであり、それを放棄するような保険会社の姿勢は好ましくないと考える。

 

参考コラム:
医療保険の検討ってどうすれば良いの?と迷ったら

『医療保険。こう考えれば、スッキリ決められる!』
をご覧いただきたい。

他社の医療保険の☆評価一覧は、コチラ




商品の構成について

エコノミーコースとおすすめコースの2種類から選択するため、特約を個々に選ぶことはできない。

エコノミーコースの概要

・入院時、日額支給(日額は5,000円、8,000円、10,000円、12,000円、15,000円から選択可能。)

・「入院を伴う手術」を受けた場合、日額の10倍
注:外来手術(入院を伴わない手術)は対象外。

おすすめコースの概要

エコノミーコースに加え、以下の3つの保障が追加される。各、特約の詳細は後述する。

・ガン治療給付金

・先進医療給付金

・三大生活習慣病無制限

30歳 男性の場合(入院日額 5,000円、60日型、終身払いの場合)、

エコノミーコース 1,470円

おすすめコース  2,629円

となっており、これは他社に比べ「まあまま」という感じ。

高い方でもないが、安い方でもない。




入院日額

5,000円、8,000円、10,000円、12,000円、15,000円から選択可能。

5日以内の入院は、一律5日分が受け取れる。

入院限度日数

60日のみ

手術給付金

入院を伴う手術を受けた場合、日額の10倍

外来手術(入院を伴わない手術)は対象外。

がん治療給付金(おすすめコースのみに付いている)

がん(悪性新生物のみ)と診断された場合、日額の100倍の一時金が貰える。

つまり、日額5,000の場合は50万円が受け取れる。

支給は、「1年に1回」を限度に通算5回までとなっている。

上皮内新生物が対象外であること、通算5回までしか支払われないことは他社に比べ劣る。

先進医療給付金(おすすめコースのみに付いている)

保険適用外の先進医療を受けた際、通算2,000万円までの実費を保障。

保障内容は他社と同等レベル。

なお、他社では先進医療特約が10年更新になっている場合もあり、そうなると10年毎に保険料が上がっていく。

今後、先進医療が今より一層広がれば、必然的にその支払いをする特約の保険料も値上がりする可能性が高く、出来ればずっと保険料が変わらない「終身型」の方が望ましい。

本商品の先進医療特約は終身型なので、その点は良い。

先進医療特約についての詳細は以下の記事をご参照いただきたい。
『先進医療特約は「終身型」を選びなさい!!』

 

参考コラム:
医療保険の検討ってどうすれば良いの?と迷ったら

『医療保険。こう考えれば、スッキリ決められる!』
をご覧いただきたい。

他社の医療保険の☆評価一覧は、コチラ




三大生活習慣病無制限(おすすめコースのみに付いている)

がん(悪性新生物)、心疾患、脳血管疾患の3つの病気で入院した時に、入院限度日数が無制限になる特約。

この3つの病気で、特に脳卒中などの脳血管疾患に関しては入院が長くなる傾向がある。

本商品は1回の入院あたり「60日」までしか保障されないので、それを超えると給付が受けられない。

それを3つの病気に限っては「無制限にします」というのが本特約である。

他社でも同じような特約がある。内容は、他社と同等。

女性入院給付金(エコノミー・おすすめどちらでも選択可)

女性特有の病気やすべてのがんで入院した場合に、主契約に上乗せして、1日につき5,000円が受け取れる。

30歳女性 日額5,000円で+313円

これは他社にもよく見られるもので、保険料も他社と比較してもほぼ同じくらい。

必要性の意味で言えば、女性特有の病気で入院したからと言って、余計にお金がかかるわけではない。

「保険は本当に困った時のため」

と考えるなら、いらないと言えばいらない。

しかし、筆者の経験でも、女性疾病に悩む方は本当に多い。多くは子宮筋腫や内膜症などで、30代、40代に多い。

プラスされる数百円の保険料に納得できるのであれば若い頃には付けておいても良いかもしれない。

 

参考コラム:
医療保険の検討ってどうすれば良いの?と迷ったら

『医療保険。こう考えれば、スッキリ決められる!』
をご覧いただきたい。

他社の医療保険の☆評価一覧は、コチラ