この保険の弱点はここだ！あいおい生命「特定疾病保障終身・定期」

提供会社：あいおい生命
格付：AA(R&I)

商品名：特定疾病保障終身保険・定期保険

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この商品の弱点はここだ！！
弱点1　保険料が高い
弱点2　保障スペックが低い
口コミ・評判（販売側から）
口コミ・評判（契約者から）
比較した方が良い他社商品は？

この商品の弱点はここだ！！

死亡保障に3大疾病の保障を「上乗せ」した特定疾病保障型の保険。

そもそも「特定疾病って何？」という方は、まず、以下のコラムを参照頂きたい。

参考コラム：3大疾病の保障が付いた終身保険「特定疾病保障」は得か、損か？

さて、本商品。

残念ながら「完全に周回遅れ」の商品と言える。

競合他社に、保障スペック、保険料で大きく水をあけられているが、あいおい生命としても「まあ、本気で売る気もないし・・・」という感じらしい。

実際、ほとんど売れておらず、サイトにも商品紹介のページすらない。

あいおい生命は、三井住友海上というメガ損保の子会社であり、その商品を扱う代理店には大手保険ショップなどもあるにはあるが、それよりは親損保の専属代理店が「ついでに扱っている」ケースが多い。

損害保険のお客さんに生命保険を相談された時に「ついでに売る」という感じ。

このような代理店はメインは損害保険で、生命保険はサブなので、多くの生命保険会社の商品を扱っていることは稀で、「生保はあいおいだけ」というところも少なくなく、そうなると提案できるのは「あいおい」の商品だけに限られる。

そのため、「一通りなんでもある」という状況が求められる。

掛け捨て、終身、貯蓄、年金などなど、良し悪しは別にして、どんなニーズにも「とりあえず打ち返せる」体制を作っておくことが肝心ということ。

そのため、あいおいも商品だけは多い。

その中でも、「それなりに勝負できるかな？」というのは、収入保障タイプの定期保険と医療保険くらいで、他は他社に負けている。

本商品もその「負け組」の中の一つ。

あいおい生命の代理店に余程の恩があって、「その人にまかせたい」というわけでない限り、この商品に入る必然性はない。

参考コラム：「お付き合い保険」の断り方と「お付き合い保険」に入るメリット

では弱点の解説にうつろう。

弱点1　保険料が高い

現在、特定疾病保障で3強は、オリックス、ひまわり、ネオファーストの3社。

オリックス生命　特定疾病保障保険With（ウィズ）　★★★☆☆

SOMPOひまわり生命　特定疾病保障保険　★★★☆☆

ネオファースト生命　ネオdeとりお(特定疾病保障型終身保険)　★☆☆☆☆

終身タイプと定期タイプがあるが、この3社に比べるとどちらの分野も保険料で大きく負けており、分りやすいデメリットと言える。

弱点2　保障スペックが低い

これも分かりやすいデメリット。

特定疾病保障では、死亡と高度障害以外にも、がん、急性心筋梗塞、脳卒中の3大疾病でも保険金を払う。

この際、がんに関しては「診断」だけ。つまり医師から「あなたはガンです」と言われれば支払い対象になるのだが、急性心筋梗塞、脳卒中について、各社で条件が微妙に違う。

先に挙げたオリックス、ひまわり、ネオファーストでは

・手術　or　60日以上の入院や労働制限、麻痺（ネオファーストのみ30日以上）

で払う。

それに対して、あいおいでは、

・60日以上の入院や労働制限、麻痺

だけ。

つまり手術では払わない。

これは「大きな違い」であり、保険料よりは深刻なデメリットだと思う。

なお、急性心筋梗塞、脳卒中で「手術をせずに60日以上入院する」ということが、どんな状況なのか？という点については、以下のコラムで詳しく解説しているので、参考にして頂きたい。

参考コラム：3大疾病の保障が付いた終身保険「特定疾病保障」は得か、損か？

口コミ・評判（販売側から）

・うちは三井住友海上の専属代理店で、そのため仕方なく生保のあいおいも扱っている。しかし、ノルマもきつく、社長をはじめ、社員も「正直やめたい」とぼやいている。
お客さんからすれば「同じ保険だろ？」と思うかもしれないが、損保と生保では売り方もフォローも全然違う。同じ漁業でも、近場で小型の魚を捕るのと、海外まで行って捕るマグロ漁が違うのと同じ。あいおいの主力は、総合収入保障と医療、がんあたりで、他にはあまり良い商品はないのだが、それを知った上でも、ノルマがあるので色々と売らないといけない。特定疾病は、死亡とがん、心臓、脳の保障がワンパックになっていて、分りやすいため、案内をすると受けはよい。特に中高齢以上の女性などには喜ばれる。毎月1万円くらいの積立感覚でやってもらうことが多い。他社の方が良いことは知ってはいるし、それを隠して販売するのは心苦しいが、これしかないので仕方がないと諦めている。

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