この保険の弱点はここだ!ネオファースト生命「ネオdeとりお」

提供会社:ネオファースト生命

商品名:特定疾病保障終身保険ネオdeとりお
特定疾病 安心これ一本
ネオトリプル
注:取り扱い代理店によって商品名が変わるが、内容はほぼ同じ

この商品の弱点はここだ!!

ネオファースト生命は第一生命資本の保険会社。

このような会社を当サイトでは「第二生保」と呼んでいるが、その設立の裏事情などは、以下のコラムをご参照頂きたい。

大手が続々参入 別働隊「第二生保設立」の裏事情とは?

本商品は、「特定疾病保障型終身保険」という種類のもので、この10年くらいで出てきた新種の保険商品と言える。

従来は終身保険と言って、その文字の通り「身が終わるまでの保険」、つまり何歳でも亡くなった時に保険金を支払う保険商品があった。

なお、特定疾病保障型について、結局のところ損なのか、得なのか?という点について、以下のコラムにて考察している。

特定疾病保障型を検討している方は、個別の商品を研究する前に「考え方」を理解する上でも、以下をお読み頂きたい。

3大疾病の保障が付いた終身保険「特定疾病保障」は得か、損か?

さて、本商品。契約例としては、以下のような感じになる。

30歳男性
死亡保険金 500万円
保険料 10,000円/月
支払期間 65歳払込

この場合、30歳から65歳まで毎月1万円を35年間支払うことになるので、その総額は420万円(1万円✕12ヶ月✕35年)

支払自体は65歳で完了するので、以後の保険料負担はない。

だが、保障自体は一生涯続き、65歳以降、80歳でも90歳でも100歳でも、亡くなった時に500万円をご遺族が受け取れる。

なお、余談ながら、終身保険は「終身」と言いながら、実は105歳までとなっており、仮に105歳になっても存命の場合、その時点で500万円が本人に支払われることになっている。

終身保険が日本で普及したのは、昭和40年代の話で、その頃は「105歳なんて、とてもとても(非現実的)」と思っていたのだろう。

、今では105歳もさほど珍しくなくなってきている。

そのため、保険会社でも「105歳で本人に保険金を払う」ということが年に数件あるそうだ。

恐るべきは、日本の超高齢社会ということだろう。

以上、余談を終え、本題に戻る。

こんな終身保険だが、当然ながら「死ぬ(もしくは高度障害でも対象)」という以外に保険金は降りない。

そこに「がん」、「急性心筋梗塞」、「脳卒中」の保障を「上乗せ」したのが、特定疾病保障終身保険である。

従来は、保険金を受取るには「死ぬ」しかなったのが、特定疾病保障の終身保険では、

・がん     診断(がんです、と言われただけ)

・急性心筋梗塞 手術 or 入院30日以上

・脳卒中    手術 or 入院30日以上

以上の「どれか」に該当した時にも、保険金が受け取れる。

但し、保険金を受け取れるのは、一度だけ。

例えば、がんと診断されて保険金を受け取れれば、その瞬間、契約はなくなり、その後、亡くなっても保険金はない。

言ってみれば、保険金を「先払い」してくれるようなイメージ。

この分野で強いのは、オリックス生命、ひまわり生命、そしてネオファースト生命という3社。

年齢性別によって、保険料や返戻率は勝ったり、負けたりするが、相対的にはオリックスが強いかな?という印象。

では、弱点の話に移ろう。

弱点1 非喫煙割引を使っても、オリックス、ひまわりに負ける

本商品の特徴として、タバコを吸わない方向けの割引制度(非喫煙割引)があることが挙げられる。

これが適用されれば、保険料が割り引かれるのだが、それでもオリックスやひまわりに保険料で負けている。

ということは、割引が使えない方(タバコを吸う方)に関しては、更に保険料も高くなってしまうので、本商品は検討から外した方が良い。

なお、ネオファーストの肩を持つなら、支払条件がオリックス、ひまわりに比べて、やや緩い(支払われやすい)ということくらい。

それぞれの支払条件を見てみよう。

ネオファースト

・がん     診断(がんです、と言われただけ)
・急性心筋梗塞 手術 or 入院「30日」以上
・脳卒中    手術 or 入院「30日」以上

オリックス、ひまわり

・がん     診断(がんです、と言われただけ)
・急性心筋梗塞 手術 or 60日以上の労働制限
・脳卒中    手術 or 60日以上の労働制限

急性心筋梗塞、脳卒中の場合、「手術をすれば払う」のは、どこも一緒。だが、手術をしなかった場合、ネオファーストは「入院30日以上」で払うが、オリックス、ひまわりは「60日以上の労働制限」となっている。

まあ、ほとんどの人にとってはピンと来ないだろうが、急性心筋梗塞や脳卒中の場合、手術をしなくても「薬でなんとかなる場合」も結構多い。

心臓や脳の血が詰まった部分を薬で溶かして正常に戻すのだが、この場合、入院して徹底的に体調管理をしながら、薬を投与することになる。

ただ、入院30日はないかなぁ、というのが率直なところ。(特に心臓ではほとんどない。)

もちろん、外科的な手術をしにくい場所に血が詰まって、それを薬で溶かす。それでも麻痺が残り、リハビリなどもあり30日以上入院した。というようなケースもあり得るが、相当なレアケースで、それであれば「60日以上の労働制限(入院していれば、それに該当する)」もあり得る。

厚労省のデータなどを見ると、脳卒中の平均入院日数は30~40日、急性心筋梗塞が20日となっているが、これは「手術をした場合」も含まれている。

手術をせずに軽度で済んだ場合、平均日数まで入院する可能性は相当低いし、筆者の体感としても「1週間くらいで出てくる」ことが多い気がする。

そうなると、「手術なし30日入院」は結構ハードルが高く、30日でも「60日の労働制限」でも大差ないようにも思える。

もちろん、「どっちが良いか?」と言えば、短い(30日)方が良いのだが、それと保険料の差をどう考えるかだろう。

例えば、30歳 男性のケースで保険料を比較してみる。

保険金額 500万円
払込期間 60歳払込

ネオファースト生命 13,865円/月
60歳までの支払総額 499万円

オリックス生命   12,660円/月
60歳までの支払総額 456万円

差額は、毎月1,205円なので、年間14,460円、30歳から60歳までの30年間で約43万円となる。

この43万円が

「急性心筋梗塞、脳卒中で入院した時に30日以上(オリックスは60日以上の労働制限)で保険金を受け取れるために負担するコスト」

ということになる。

もうこのあたりは感覚でしかないが、この差に対するコストとしては「高くない?」とは思う。

前述の通り「手術なし」で30日入院するということ自体、「あり得ない」ことではないものの、かなりのレアケースであり、仮にそのケースにはまってしまった場合、今度は60日以上の労働制限に該当する可能性も出てくる(脳卒中で麻痺が残り、リハビリ等を要する場合)

そうなれば、オリックスでも「払う」ので、保険金を受け取れることになり、条件としては同じになる。

また、ネオファーストの保険料の場合、60歳までに499万円を支払うことになり、対して保険金は500万円なので、

「だったら自分で貯めてても同じ」

ということにもなってしまう。

もちろん60歳手前までに、死亡、がん、急性心筋梗塞、脳卒中になれば、「保険料支払途中」で500万円を受け取れる(保険料の支払いも終わる)ので、無駄ではないが、それでも、死亡はもちろんのこと、がん、急性心筋梗塞、脳卒中などの病気は「60歳以降」で発生する確率が高く、仮に60歳以降にこれらが発生したとするなら「自分で貯めたお金(499万円)を貰っただけ」とも言える。

オリックスの方であれば、総支払保険料は456万円なので、それで500万円を受け取れるなら「多少は得したので、保険に入っておいて良かった」となるので、その点でも、オリックスの方が良い気がする。

弱点2 高度障害が対象外

まあ、論外かなという弱点(デメリット)

これを原因として、星一つとした。

保険金の支払い条件は、大抵「死亡」と「高度障害」がセットになっている。

高度障害とは、以下の状態を指す。

・両眼の視力を全く永久に失ったもの
・言語またはそしゃくの機能を全く永久に失ったもの
・中枢神経系・精神または胸腹部臓器に著しい障害を残し、終身常に介護を要するもの
・両上肢とも、手関節以上で失ったかまたはその用を全く永久に失ったもの
・両下肢とも、足関節以上で失ったかまたはその用を全く永久に失ったもの
・1上肢を手関節以上で失い、かつ、1下肢を足関節以上で失ったかまたはその用を全く永久に失ったもの
・1上肢の用を全く永久に失い、かつ、1下肢を足関節以上で失ったもの

多いのは、両眼の失明と、下半身不随、もしくは頚椎に損害を負った全身不随など。

スポーツ中の事故や、交通事故などが原因となることが多い。

言い方は悪いが、このような状態になった場合、「経済的には死亡したことと同じ」と判断し、保険金(高度障害保険金と言う)を支払うのだが、ネオファーストでは多くの商品において、高度障害保険金がない。

本商品においてもない。

約款にも「高度障害状態に該当した場合の保障はありません。 (P22)」と明確に書いてある。

明確なデメリットであるし、実際に高度障害に該当した場合、がんや、急性心筋梗塞、脳卒中より深刻であり、何百万円の保険金は大きい。

そんな時、他社は払うのに、こちらでは払わない。

更には先の弱点1で挙げたように保険料も高いので、

「この商品を選ぶ理由はないんじゃない?」

とは思う。

付けるべき特約!!(非喫煙割引特約)

本商品に入るのであれば必須。

逆に、これが付けられないのであれば、保険料も高いため検討対象から外した方が良い。

付けても良いかも?な特約!!

なし

付ける必要なし、な特約!!(上皮内新生物)

上皮内新生物保障特則

このオプションを付けておけば、上皮内新生物の場合でも、保険金を受け取れる。(但し、保険金300万円が上限)

付けておかなければ、上皮内新生物でも「がん」とは認められず、支払対象外となる。

なお、他社の同種の商品でも、上皮内新生物は対象外であることが多い。

この特則を付けることで、支払条件が良くなることは事実だが、これを付けると、ほとんどのケースで支払総額が保険金を超える。

上皮内新生物自体、大抵の場合、軽度の手術で治ることも多いので、大事に至ることは少なく、であるならば、別に上皮内新生物が発生したタイミングで保険金をもらわないといけない理由(高額の治療費がかかる。暫く働けない、など)もない。

ややオーバースペックかな?という印象で、筆者であれば付けない。

口コミ・評判(販売側から)

・なし

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口コミ・評判(契約者から)

・なし

比較した方が良い他社商品は?

オリックス生命 特定疾病保障保険With(ウィズ) ★★★☆☆

SOMPOひまわり生命 新・誰でも終身(無選択型終身保険) ★★★☆☆ 

ソニー生命 リビング・ベネフィット20(特定疾病保障型終身) ★☆☆☆☆

日本生命 みらいのカタチ 3大疾病保障保険 ★☆☆☆☆

編集後記

約款