この保険の弱点はここだ!朝日生命「かなえる終身保険・定期保険」

提供会社:朝日生命
(格付:R&I BBB)

商品名:かなえる終身保険・定期保険
(別名:かなえるプラス)

この保険の弱点はここだ!!

緩和型の死亡保障で、終身タイプと定期タイプ(10年など)から選択可能。

なお、本商品(死亡保障)と、同じく同社の緩和型医療保険である「かなえる医療保険」をセットにして「かなえるプラス」という商品に仕立てている。

サイト上では、死亡保障と医療保険をどちらも「かなえるプラス」という一緒に紹介しているが、中身は2つの商品に分かれている(このあたりは、わかりにくい)

朝日生命 かなえる医療保険 ★★☆☆☆

緩和型は通常の保険より「告知項目(健康状態の自己申告)」が少ないので、持病などがあっても「入りやすい」

そのため、本商品でも以下の5つしか尋ねない。

1 過去3ヶ月以内に入院・手術・放射線治療を勧められたか?もしくは治療方法の一つとして説明を受けたか?

2 過去2年以内に入院・手術・放射線治療を受けたか?(インフルエンザなど軽症のものは除く。除外される病名は一覧が提示されている)

3 今までに要介護、要支援を受けたことがあるか?

4 最近3か月以内に人工透析を受けたことがあるか?

5 過去5年以内に医師から「がん」、「肝硬変」と診断されたことがあるか?もしくは入院、手術、放射線治療を受けたことがあるか?

これらの質問項目は、緩和型の死亡保障としては一般的。

他社と同等レベルか「ちょっと小うるさいかな(他社では3の要介護、要支援、4の人工透析などは聞かない)」と言った程度。

保険料は60歳 男性 死亡保険金 200万円のケースで、10,286円/月(終身払)

これも他社と比較して「安くも高くもない。こんなもんかな」という感じ。

以上、商品概要。

では、弱点。




弱点1 1年間の削減期間がある

本商品には、加入して1年間は保険金が半額(50%)になる「削減期間」というものが設定されている。

この削減期間は、昔は緩和型の保険によく見られたもので、多くの保険会社が導入していた。

要は「様子見」ということ。

緩和型の場合、告知項目が少ないため、結構重い病気の方が「駆け込み」で加入してくる可能性もあるため、保険会社としては怖い。

入ってすぐに亡くなってしまったのでは大赤字だからだ。

そのため「加入してから1年間は保険金を50%しか払いませんよ」という期間を設けることで、そのような駆け込み加入を牽制していたのである。

だが、昨今は「加入直後から100%払います!!」というのが当たり前になっていて、逆に削減期間があるものは珍しくなっている。

その点、本商品は「古いタイプ」と言える。

保険料水準は他社商品と同程度だが、他社は「初めから100%払う」、本商品は「1年間は50%しか払わない」という違いがあるので、契約者からすれば本商品を選ぶ理由はないかな?という気もする。

この商品の弱点、こう考えろ!!(解決策)

前述の通り「1年間50%削減」というデメリットがあるにはあるが、弱点としては些細。

実際のところ加入して1年以内に亡くなってしまうのは「相当なレアケース」なので、そこまで心配することでもないだろう。

正直なところ「別に本商品でなくても良いのでは?」とも思うが、朝日生命の担当者が熱心であったり、すでに信頼関係があるのであれば「入ってあげても良い」のではないか?

商品自体よりは、人間関係があるなら「悪くはない」という感じ。

中には「担当者がどんな良い人でもやめた方が良い」という商品もあるので、そこまでではないのが筆者の評価。

但し、本商品がどうこうと言う以前の問題として、

本当に死亡保障が必要なのか?

という点はしっかり吟味した方が良いだろう。

理由は「逆ザヤ」

本商品だけに限らず、緩和型の死亡保障は「一般の人より死亡リスクが高い」ことから保険料が割高に設定されている。

そのため、長く続けていると「死亡保険金」より多くの保険料を負担することになってしまう。




例えば、先に挙げた60歳 男性のケース。

死亡保険金200万円で、保険料は毎月10,286円だが、これは年間にすれば12万3,432円。

ざっと16年3ヶ月で200万円以上を支払うことになる。

60歳で加入して16年後はまだ76歳。

持病があったとしても、76歳までに亡くなる人はそこまで多くはない。

また、本商品は保険料が終身払なので、生きてる限り保険料を支払う必要がある。

76歳以降、赤字が積み上がり、仮に90歳で亡くなった場合、

総支払保険料 370万円
保険金    200万円

と、約170万円もの逆ザヤとなってしまう。

もちろん加入して早く亡くなってしまう方もいるにはいるが、多少の持病があっても、統計上、平均寿命にはさほどの影響がないことも分かっている。

そのため、緩和型の死亡保障への加入を検討する場合、「自分で貯めた方が良いのでは?」という視点を持つことも重要。

最後に各社の商品比較の仕方だが、緩和型の死亡保険はネットでの情報に乏しい。

高齢者が加入するケースが多いことから、ネットでの情報開示にそこまで積極的でない会社が多いのだろう。

本商品も朝日生命のサイトには、さほどの情報が載っていない。

そのため、比較をするなら保険ショップなどにお願いした方が早い。

各社の保険料、条件を一覧で出してくれるので、比較しやすいだろう。

当サイトがおすすめするのは、以下の保険見直しラボ。

FP資格などを保有した経験豊富な相談員が公平なアドバイスをしてくれる。

口コミ・評判(販売側から)

・なし

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保険会社勤務、代理店勤務の方でも、販売現場の情報や、当サイトで指摘していない弱点(デメリット)などには謝礼(amazonカード300円)をお支払い致します。

口コミ・評判(契約者から)

・なし

比較した方が良い商品

当サイトで高評価の緩和型の死亡保障商品は以下の通り。

太陽生命 選択緩和型定期保険(保険組曲Best規制緩和) ★★★★☆

エヌエヌ生命 エマージェンシープラスL ★★★☆☆

FWD生命 FWD医療引受緩和 死亡保障重点プラン ★★★☆☆

オリックス生命 緩和型定期保険 FINE Surpport Plus ★★★☆☆

オリックス生命 緩和型終身保険 ライズ・サポート・プラス ★★★☆☆

JA共済 引受緩和型終身共済 ★★★☆☆

はなさく生命 かんたん告知 はなさく定期 ★★★★☆

はなさく生命 かんたん告知 はなさく収入保障 ★★★★☆

メットライフ生命 緩和型終身保険 ずっとスマイル ★★★☆☆

楽天生命 スーパーたよれる定期保険 ★★★☆☆

編集後記

約款