この保険の弱点はここだ!日本生命「身体障がい保障保険」

提供会社:日本生命

商品名:身体障がい保障保険

この保険の弱点はここだ!!

同社の看板商品である「みらいのカタチ」を形成する一つのパーツという位置づけの商品で、これ単体でどうこうというものではない。

日本生命 みらいのカタチ ★☆☆☆☆

商品の内容としては、

・身体障害者手帳1~3級に該当

・死亡した時

のどちらに保険金を受け取ることが出来る。

身体障害者手帳1~3級ということなので「働けない時のための保障(就業不能保険)」という感じで説明されていることが多いようだ。

だが、「働けないための保険」という意味では、他社の就業不能保険の方が優れている。

主な違いは以下の通り

1 支払い条件
他社就業不能保険:長期入院中などで働けない場合「身体障害者手帳」などの交付がなくてもお金が受け取れる
本商品   :障害者手帳給付が条件

2 支払期間
他社就業不能保険:働けない間は毎月10万円などの給付金がお給料形式で続く(65歳など)
本商品   :一時金

3 保障内容
他社就業不能保険:就業不能だけ
本商品 :就業不能+死亡

まず、支払い条件は就業不能専用の商品の方が、長期入院などでも対象であり「払われやすい」と言える。

支払期間についても「一時金だけ」よりは「働けない間ずっと」受け取れる方が安心だろう。

最後の保障内容については他社の商品では「働けない時だけ」のものが多い。

対して、本商品は「働けない時」&「死亡した時」が対象となっているので、この点では本商品に利点がある。

だが、その分、払われにくい、一時金だけ、というデメリットを許容しなくてはならない。

また、「死亡の保障」も無料で付いているわけではないので、その分のコストは保険料に反映されている。

つまり、「働けない時だけ」の保険より、保険料が割高ということ。

筆者の個人的な考えでは、

就業不能は死亡とセットにするのではなく、別々のものとして考えた方が良いのでは?

とも思う。

参考コラム:就労不能保険「損保系」、「特化型」、「特約型」の違いを理解しよう

就業不能の保険としては支払いのハードルが高いこと。

また一時金だけしか選択肢がないこと。

更に死亡とセットになっているので、保険料が高いこと。

以上3点から、一つ星評価とした。




この商品の弱点、こう考えろ!!(解決策)

本文でも述べている通り、就業不能保険として考えるのであれば、中途半端な仕様に感じる。

「働けない」が心配なのであれば、他社の就業不能保険を検討した方が良い。

なお、同社にも「もしもの時の生活費」という就業不能専用の商品があり、こちらの方が良く出来ているのだが「みらいのカタチシリーズ」には組み込まれていない。(何故か、サイトの商品一覧からも除外されている)

みらいのカタチとしては長期入院を意識したもので「入院継続時収入サポート保険」という商品があり、

・14日以上入院したら

・入院給付金×180日分を一時金として受け取れる

というものなのだが、就業不能とは少し違う。

入院給付金を1日5,000円で設定していれば、90万円ほどにはなるが、これだけで「働けないリスク」を消せていることにはならないだろう。

半年程度で復帰出来れば良いが、働けない時期が1,2年となれば、この程度では焼け石に水だからだ。

就業不能という分野は、わりとホットなマーケットで、色々な会社から新商品が投入されているのだが、ニッセイはこの分野にはあまり力を入れていない印象。

口コミ・評判(販売側から)

なし

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口コミ・評判(契約者から)

なし

比較した方が良い商品

アクサダイレクト生命 働けない時の安心 ★★★★☆

SBI生命 働く人のたより ★★★★☆

アフラック 給与サポート保険 ★★★☆☆

JA共済 働くわたしのささエール ★★★☆☆

T&Dフィナンシャル生命 働くあなたにやさしい保険2 ★★★☆☆

東京海上日動あんしん生命 あんしん就業不能保険 ★★★☆☆

編集後記:

約款