この保険の弱点はここだ!楽天生命「長期逓減定期」

提供会社:楽天生命

商品名:長期逓減定期

この保険の弱点はここだ!!

よくこんな古臭い商品を出すなぁ

それが率直な感想。

実際、楽天生命の商品を扱っている乗合代理店(保険ショップ)に勤めている友人に聞いても、

「ほとんど出ていない(販売されていない)、と言うかそんな商品があることも知らない人がほとんど」

だと言っていた。

逓減定期自体が「時代遅れの商品」であり、それを何故に楽天生命という新しい保険会社がわざわざ販売しているのかは謎。

まずは逓減定期という商品自体を解説する。

「逓減」とは「定期的に減っていく」という意味で、つまり逓減定期は時間の経過と共に保険金額が減少していくタイプの保険である。

昔は多くの保険会社で提供されていたが、今では収入保障保険に取って代わられ、今では3社程度しか販売していない。

使い方としては、教育資金のための保障や、法人の借入金対策など。

たとえば、まだ子供が小さい頃にお父さん(もしくはお母さん)が死亡してしまうと、その子の教育資金はかなり多く残しておかないといけない。

1,000万円か1,500万円くらいの保険金がないと不安だろう。

だが、この子も高校生くらいまで成長すれば、残りは大学4年分くらいで良い。

この時点では、400万円、500万円程度の保険金があれば良い。

つまり、必要な保障額は時間の経過と共に減っていくのである。

これに対応するのが逓減定期。

会社の借入などもそう。

1億円借りて、すぐに社長が死亡した場合、「保険金1億円」が手に入れば、すぐにそのお金を返済し、とりあえず借金だけは返せる。

そのために保険に入るような経営者も多い。

但し、これも5年、10年経過すれば返済がすすむので金額が減っていく。

つまり1億円もの保険金は必要なくなる。

こちらも「保険金が少しずつ減っていってもOK」ということで、逓減定期がハマりやすい。

これが逓減定期保険の利用方法。

だが、昨今は同じようなことが出来る「収入保障保険」を利用することが多い。

収入保障保険は「死亡時には○○万円を○○歳まで」というような形で支払う。

例えば、20万円を65歳まで、という条件で契約しておけば、まだ若い30歳で死亡した場合には、

20万円 × 12ヶ月 × 35年(30歳から65歳まで:注 その人が65歳になる年まで受け取れる)

合計は8,400万円。

しかしこれが、50歳なら、

20万円 × 12ヶ月 × 15年(50歳から65歳まで)

となり、3,600万円となる。

この収入保障保険も逓減定期の一種であり、昨今はこちらのほうが主流となっている。

逓減定期だと、一体、今自分が死んだらいくら貰えるのか?ということが分かりにくいが、収入保障保険であれば

「自分が死ねば毎月20万円家族に払われる」

というような具合で、保障内容が明確だからだ。

また、各社が保険料競争をしているので、昔の逓減定期に比べて、保険料もかなり安くなっている。

会社によっては、非喫煙割引や健康体割引なども用意しているので、それらが適用されれば逓減定期の半分以下の保険料で済むこともある。

そのため、楽天生命がこの逓減定期を出した時には

「何で今さら逓減なんて・・・」

という感じで、正直驚いた。

楽天生命は、たまに「どう考えても売れない」ような商品を出してきて、そのチャレンジブルな姿勢自体は嫌いではないのだが、本商品に鍵っては「どのような勝算があってのことなのか?」という感じはする。

なお、本商品には保険金額の「減り方」の違いによって、A、B、C、D、E、W、X、Y、Z、S1、S2という11種類のプランが用意されている。
詳細はパンフレット

一例(30歳 男性 保険金額 3,000万円の場合)を挙げるとWプランでは

第一保険期間 45歳まで:3,000万円
第二保険期間 55歳まで:1,000万円
第三保険期間 65歳まで:500万円
第四保険期間 90歳まで:100万円

という「減り方」をする。

これが、Aプランで(30歳 男性 保険金額 1,000万円の場合)は

第一保険期間 45歳まで:1,000万円
第二保険期間 55歳まで:300万円
第三保険期間 90歳まで:100万円

となる。

「減り方」早く減るか?ゆっくり減るか?、そして保険金額などによって、かなり細かくプランが別れている。

以上、商品概要。




弱点1 イマイチ用途が分からない。収入保障や定期保険の方が分かりやすい。

もう、ほぼ前項で書いてしまったが、収入保障保険で良いではないか?という感じ。

また、色々プランがあるのだが、それぞれのプランは「決め打ち(保険金額、減り方)」となっているのでカスタマイズができない。

プランが多くて、ややこしい上にカスタマイスも出来ないので、どのようなニーズやモチベーションで契約するのか、正直良く分からない。

「90歳まで保障がある」というのが売りではあるのだが、どのプランでも90歳まで残る保険金は100万円程度であり、そこに魅力を感じる人などいるのだろうか?

短期的な保障が欲しいのであれば、10年定期などの方が良いし、長期的に「少しずつ減る保険」が欲しいのであれば収入保障保険の方が理にかなっている。

口コミ・評判(販売側から)

・なし

口コミ・評判(契約者から)

・なし

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保険会社勤務、代理店勤務の方でも、販売現場の情報や、当サイトで指摘していない弱点(デメリット)などには謝礼(amazonカード300円)をお支払い致します。

比較した方が良い商品

逓減定期を販売しているのは、当サイトが把握している限り以下の3社。

三井住友海上あいおい生命 逓減定期保険 ★★☆☆☆

ソニー生命 逓減定期 ★☆☆☆☆

プルデンシャル生命 逓減定期保険 ★☆☆☆☆

収入保障保険は以下が高評価。

アクサダイレクト生命 収入保障2 ★★★★☆

FWD生命 FWD収入保障 ★★★★☆

オリックス生命 Keep ★★★★☆

T&Dフィナンシャル生命 家計にやさしい収入保障 ★★★★☆

はなさく生命 はなさく収入保障 ★★★★☆

三井住友海上あいおい生命 新総合収入保障 ★★★★☆

メットライフ生命 収入保障保険マイディアレスト ★★★★☆

編集後記

約款

 

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