提供会社:JA共済
商品名:引受緩和型終身共済
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この保険の弱点はここだ!!
JA共済が販売する緩和型の終身保険。
・現在、入院中か?または、今後、手術、入院の予定があるか?
・過去2年以内に入院、手術があるか?
・過去5年以内に、がん、肉腫、白血病等の悪性新生物または脳腫瘍で治療、投薬を受けたか?
という3つの質問をクリア出来れば、加入出来る。
これらの告知(健康状態の報告は)同種の民間保険会社の商品に比べても、緩いほう。
また、保険料も安い。
一言で言えば「悪くない。」
星3つ評価。
JA共済の通常の終身保険は民間の終身保険に「ボロ負け」なのだが、緩和型になると競争力が出てくるという謎の現象・・・
だが、保険料が安い理由ははっきりしている。
「加入してから2年間は保険金がない」
から。
それがそのまま弱点(デメリット)となる。
弱点1 加入後、2年間保険なし
1年目、2年目に死亡すると、それまで支払ってきた保険料しか戻ってこない。
つまり、自分が支払ったお金が返ってくるだけなので、プラスマイナスゼロ。保険としては何の意味もない。
対して、民間の保険会社の緩和型終身保険は「初めから満額保障」であることが多い。
緩和型に入る方は、通何かしらの持病などがあり、通常の保険に入れない方である。
一言で言えば「健康ではない」ということ。
その分、死亡率も上がる。
入ってすぐ、1年目、2年目で亡くなる方もいる。
もちろん通常の終身保険だって、そういう方はいるのだが、緩和型の契約者たちの方が、その確率は断然高くなる。
また、緩和型終身保険はそもそも加入する方の年齢も高いので、より一層「1,2年目で死ぬ確率」は増してくる。
保険会社からすれば、数回しか保険料を払わずに死なれたら大損である。
当然、そのリスク分、保険料を高く見積もる。
対して、本商品では2年間は「払わない」のだから、その分のリスクがない。
そのため、冒頭で述べたように他社比較で保険料が安いのである。
なお、この弱点は一概に「弱点」とも言い切れない面がある。
それについては、後述「この保険の弱点、こう考えろ!!(解決策)」にて述べる。
弱点2 入る前に一手間
JA共済は、保険に入る前に正組合員、準組合員、員外利用(非会員だけで加入できる)というどれかに登録が必要。
面倒と言えば、面倒臭い。
そのあたりは、以下の保険会社総論にてまとめてある。
この保険の弱点、こう考えろ!!(解決法)
「加入してから2年間保険なし」
これは、明確な弱点ではある。
「他社は初めから保障がある。でもJA共済はない」
どちらが良いか?と問われれば、そりゃ前者だろう。
だが、その分保険料は安い。
実際に比較してみよう。
50歳 男性
保険金:500万円
JA共済 緩和型終身保険 10,023円/月
メットライフ ずっとスマイル 10,662円/月
オリックス ライズサポートプラス 11,178円/月
なお、メットライフは加入してから1年間は保険金が1/2になる「削減」という仕組みが導入されており、オリックスは初めから満額である。
2年間保険金なしのJA共済、1年間だけ半分のメットライフ、初めから満額のオリックス。
それぞれの保障内容が、如実に保険料に現れているのが面白い。
保険会社としては、それくらい「1,2年目の死亡」を警戒しているということ。
だが、現実問題として、加入してから1,2年での死亡は「それほど多いわけ」ではない。
あくまで、持病がない人と比較した場合、持病がある人の方が「早く死ぬ確率が高いよね」という程度の話であって、それが保険に入って1,2年で頻発するか?と言えば、当然ながらそんなことはない。
但し、保険会社は「死んだら数百万円を払う」という立場なので、1人、2人でもそういう人が出れば収支に大きな影響を与える。
そのため、数百円の保険料の差が出てしまうのである。
これをどう考えるべきか?
筆者自身は
「2年間くらいなら死なんだろう。保険料が安いならその方が良い」
という考え方はアリだと思う。
だからと言って
「私は心配だから、数百円くらいの違いなら初めから保障がある方が良い」
という考え方を否定するつもりもない。
率直に言えば、どちらでも良いと思うし、自分で決めれば良いことなのだが、筆者自身、20年以上、保険業界にいて緩和型の終身保険も随分販売してきたが
「加入してから2年以内で死亡したケース」
は経験したことがない。
また、本商品は「緩和されている」とは言え、何も聞かれない「無選択型(無条件で入れる保険)」ではないので、最低限の質問はクリアしないといけない。
本商品でも、
・現在、入院中か?または、今後、手術、入院の予定があるか?
・過去2年以内に入院、手術があるか?
・過去5年以内に、がん、肉腫、白血病等の悪性新生物または脳腫瘍で治療、投薬を受けたか?
という質問がある。(冒頭でも述べたが、緩和型の中でも本商品の質問のハードルは低い方)
一応、これをクリアしていれば、直近で緊急の手術などが必要なわけでもないし、がんなどで余命宣告されているわけでもないので、「何とかごまかしながらも普通の生きてる状態」ではあるだろう。
そうなると、この状態から2年以内に死亡するというのは、かなり稀だと思う。
ただ、勘違いして欲しくないのは、筆者が経験がないからといって「絶対大丈夫」というわけではない。
脳卒中や急性心筋梗塞などは突然来て、あっという間に死んでしまうこともあるので、確率的にはごくわずかだが「入ってすぐ死ぬ」可能性はある。
これは、完全にトレードオフだろう。
保険料が高くても「始めから」が良いか?それとも「2年間」を捨てて保険料を安くするか?
そういう意味では「2年間保険がない」ということは、一概に弱点というわけでもない。
万が一、2年以内に死んでしまったとしても、損をするわけではないので「2年くらい大丈夫だろ?」と思うなら、本商品でも良いと思う。
口コミ・評判(販売から)
なし
口コミ・評判(契約者から)
なし
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保険会社勤務、代理店勤務の方でも、販売現場の情報や、当サイトで指摘していない弱点(デメリット)などには謝礼(amazonカード300円)をお支払い致します。
比較した方が良い商品
FWD生命 FWD医療引受緩和 死亡保障重点プラン ★★★☆☆
オリックス生命 緩和型終身保険 ライズ・サポート・プラス ★★★☆☆
メットライフ生命 緩和型終身保険 ずっとスマイル ★★★☆☆
編集後記: