この保険の弱点はここだ!明治安田生命「エブリバディ・プラス」

提供会社:明治安田生命

商品名:エブリダディ・プラス


参考コラム:
外貨建一時払終身保険特集!!
「こんな商品には騙されるな!!」はコチラ

利率と利回りの関係を知りたい方は・・・
「超」わかりやすい!!予定利率と利回りの違い!!』

この保険の弱点はここだ!!

明治安田生命の販売する外貨建一時払終身保険。

明治安田はこの分野(外貨建の一時払)では遅れている印象。

筆者も正直「明治安田って、こんな商品持ってたんだ・・・」という感じで、この稿を書くまでは存在すら知らなかった。

この手の商品は高齢者が加入することが多いのだが、まあ明治安田の契約者もご高齢の方が多いだろうし、その層をターゲットとして開発したのだろう。

特徴は、以下の4つ。

・スタートしてから5年間はただの外貨預金
 注:災害死亡時(交通事故など)のみ「上乗せされた保険金」が設定されている。

・5年経過後に、死亡保険金が増える

・10年毎に予定利率の更改が行われる「10年毎変動タイプ」

・ターゲットプランのオプションがある。(ターゲットプランとは?詳細解説はコチラ)

まあ、「よくあるタイプの商品」ではある。

6月時点の予定利率は、

米ドル
20歳~75歳:1.85%
76歳~85歳:1.42%

豪ドル
20歳~75歳:1.80%
76歳~85歳:1.38%

表面的な利率は他社より高いので「一見良さそう。」でもね・・・という感じ。

では具体的な弱点を見てみよう。




弱点1 見た目の予定利率は高めだが、初期費用あり

予定利率に関しては、このご時世で良く頑張っているとは思う。

他社が1%前後、下手をすれば1%を割っているくらいだが、本商品では1.80%(米ドル、75歳以下の場合)

但し、契約時の初期費用があり、3.8%を取られる。

例えば1,000万円預ければ、スタート時に38万円(3.8%)を取られ、962万円から運用を開始するということ。

いきなりマイナスかよ!!

という感じ。

他社商品では似たようなもので、初期費用がかからないものも多いので、単純にそちらの方が良いのでは?とは思う。

また、本商品では5年後に死亡保険金が増えるが、別に保険会社がサービスでやってくれるわけでもない。

ちゃんとコストは取れれていて、それは毎年の運用益からピンハネされている(言い方は悪いが、イメージしやすいだろう)

つまり、1.8%の「利回り」が約束されているわけではなく、そこから5年後に死亡保険金を増やすためのコストが引かれたものが契約者に戻される。

マイナスからスタートするわ、ピンハネはされるわで、

「表面的に高く見える1.8%」

だが、実際にどの程度のリターンがあるかは設計書を見てみないと分からない。

1.8%?他の商品より高い!!

と安易に飛びつかず、5年後、10年後にいくらになっているのか?ということを冷静に他商品と比較した方が良いだろう。




弱点2 今はやめた方が良いんじゃない?・・・

まあ、率直に言って今はやめた方が良い。

他社商品に比べれば利率は高いが、それでも1.8%程度。

ちょっと前なら3%を超えていたが、このコロナ禍の影響で急落している。

本商品は当然ながら為替リスクがあり、今後もトランプの再選や日本の景気後退により為替は大荒れするだろう。

それなりにリスクがある。とうこと。

1.8%程度の利率で、そのリスクを引き受けるべきか?と聞かれれば、筆者なら

やめておいた方が良い

としか言いようがない。

弱点3 市場調整価格の要注意!!

別にこの商品だけに限ったことではないが、このような外貨建の一時払商品には「市場調整価格」という制度がある。

これは解約した時、契約した時よりも、

金利が下がっていれば得をする
金利が上がっていれば損をする

というもので、例えば2018年ごろなどは予定利率が3~4%くらいあったが、今は1%台。

つまり「下がっている」ということ。

このような状況では解約返戻金は大きく増える。つまり得をする。

逆に今のような低い利率の時に契約すれば、将来は「上がっている可能性」の方が高い。

そうなると損をする。

その意味でも「今はやめた方が良いのでは?」とは思う。

市場調整価格についての詳細は、参考コラム「市場調整価格とは?」を参照




弱点4 5年後に増える死亡保険金って必要か?・・・

筆者の個人的な感想だが、5年後に増える死亡保険金にあまり意味を感じない。

この手の商品は「運用目的」か「保険金の非課税枠(死亡時に500万円×法定相続人まで非課税)」を埋めるために入る人が多い。

運用目的であれば、本商品は初期費用&死亡保険金増加のためのコストもかかるため効率が悪い。

非課税枠が目的であれば「5年後に増える」というのはバランスが悪い。

例えばある人の非課税枠が1,000万円だとして、それに合わせて加入したら、5年後はそれを上回ってしまって、結局課税される。

逆に5年後に「増える保険金」に非課税枠を合わせて入ると、5年以内に亡くなった場合に非課税枠に足らない。

何だか中途半端だな。という印象。

参考コラム:
外貨建一時払終身保険特集!!
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