この保険の弱点はここだ!みどり生命「みどりの終身Ⅲ」

提供会社:みどり生命

商品名:みどりの終身Ⅲ

この商品の弱点はここだ!!

みどり生命の「みどりの終身Ⅲ」は、無告知型の終身保険である。

健康状態に問題のある方でも、それらについて言わずに(無告知)入れる保険で、つまり、誰でも入れる。

しかし、「誰でも入れる」代わりに条件は悪い。

保険会社からすれば、相当なリスクを抱えることになるので、このへんは仕方がないだろう。




なお、商品の概要に入る前に、このみどり生命なる保険会社について触れたい。

この保険会社を知っているのは、「相当な通」である。

保険業界の人間でも、「そんな保険会社あるの?」という人が大半だろう。

保険ショップなどでも見かけることはないが、「無告知型」の保険商品だけを扱っている保険会社で、25万件もの契約を抱えている。

母体はベルコという冠婚葬祭の大手企業。

ベルコは主に関西圏を地盤にしているが、東京では互助センター友の会やセルマなどがベルコグループである。

このベルコグループでは、以前から互助会や友の会といったものが存在しており、要はこの会に加入していると、自分の葬式に際に割引サービスが受けられるというようなもの。

また、毎月の会費も取られるが、これは葬式の「前払金」的な位置づけとなり、いざ葬式の際にはその分が「割り引かれる」という仕組み。

筆者の父も会員だったが、実際に亡くなった時、確かにその分(会費分)は割り引かれたが、全体の費用としては、他社に比べ(一応、相見積もりも取った)て安いということもなく、本当に一部を前払いしただけ、という印象だった。

まあ、それは良い。

本体のベルコがこのようなビジネスをしているので、このみどり生命が提供する商品も、それら会員が加入しているケースが多いようだ。

「葬式の準備」をするくらいだから、必然的に高齢者となる。

そして高齢者が保険に入る際にネックとなるのが、健康状態。

高血圧や糖尿病、人によっては過去にがんや脳梗塞などを経験していることもあり、そのような場合、普通の保険には入れない。

そのような層をターゲットとしているため、この保険会社の商品は全て「無告知」となっている。

が、冒頭で述べた通り、無告知であるが故、保険料、保障内容ともに「告知型」に比べれば悪いのだが、まあ、これは仕方がないだろう。

本商品では、保険料の払込期間において

・65歳払済

・100歳払済

の2パターンがある。

保険料は65歳払済で、2,000円/月か4,000円/月かを選択することが可能で、100歳払込の方は4,000円/月の一択となっている。

保険料が決まっているので、死亡時の保険金は、性別と年齢で自動的に決まる仕組み。




同じ保険料でも、若ければ保険金が多いし、歳を取れば保険金が少ない。

例えば、100歳払済で毎月4,000円を負担する場合。

60歳 男性 82万4,500円
70歳 男性 58万500円
80歳 男性 36万500円

となっていて、10歳年齢が違うことで、同じ保険料でも約24万円の保険金の差が発生する。

以上が商品概要。

では、弱点の説明にうつりたい。

弱点1 3年間は保険が「ほとんどない」

弱点と言うか、商品の特性だが、本商品では加入後、3年間は病気で死亡した場合では保険金はない。

それまで支払ってきた保険料の総額を返してくれるだけ。

つまり、保険としての効果は一切ない。

なお、病気以外の死亡。例えば交通事故などの場合には、「災害死亡」という扱いになり、この場合は、加入時に約束した保険金が支払われるが、実際のところ、100人中、99人は病気で死亡するので、3年間は「保険はない」と思っておいた方が良いだろう。

これは、保険会社からすれば「申し訳ないが、3年間は様子を見させてくれ」ということ。

本商品は無告知で加入が可能なので、極端なことを言えば、末期がんの患者でも加入出来る。

入ってすぐに死亡し、保険金を払っていては、保険業として成り立たない。

そのようなケースを防ぐ意味でも「3年間の様子見期間」があるのである。

なお、この「◯年間は病死の場合、払わない」というのは、無告知型や緩和型(加入時の質問が少なく、加入条件が緩和されている)では一般的な扱いで、特に本商品だけが厳しいということはない。

他社では「猶予期間2年」というものもあるにはあるが、それに比べて3年が法外に長いわけでもないので、「まあ、こんなもの」という感じか。

とは言え、加入後、3年間は保険が「ほとんどない(交通事故死以外)」ので、まあ、弱点と言えば弱点となるだろう。




弱点2 長生きすると逆ザヤ

本商品は長生きすると、逆ザヤになる。

つまり、払った保険料より、受け取る保険金の方が少ないということ。

そのようなケースだと、結論から言えば、「自分で貯めておいた方がマシ」ということになる。

実際の例を見てみよう。

60歳男性 100歳払済 保険料 4,000円/月 保険金 82万4,500円

この場合、年間の保険料は4.8万円となるので、10年間で48万円、17年間で81.6万円を負担することになる。

死亡時に受け取れる保険金は82万4,500円なので、実質的には17年以上長生きした場合、払ってきた保険料が保険金を超えてしまう。

60歳の17年後は77歳なので、言い方は悪いが、

77歳までに死亡すれば得、それ以上長生きすれば損

ということになる。

本商品に入るということは、すなわち、何か持病を抱えていたり、過去に大きな病気をした経験があるということだろう。

そうなると、本人は

「とても77歳なんて・・・」

と思うかもしれないが、現代の医療技術は日進月歩で進んでおり、率直に言って「なかなか死ねない」

そのため、意外と77歳くらいは超えてしまうようなケースも多いかもしれない。

前項で述べた通り、本商品は加入3年間は保険としての意味がないし、60歳男性のケースでは17年後以降は逆ザヤになってしまう。

実質的には4年目~16年目までに限り、保険の効果があるとも言える。

弱点3 大した金額に入れない

本商品は、毎月負担する保険料が決まっているため、性別と年齢だけで自動的に「保険金」が決まるが、それがどれも大した金額ではない。

ほとんどのケースで100万円以下の設定となっており、「保険」としてはいささか物足りない。

無いよりはマシだろうが、それでも人が死んで数十万円のお金では葬式代にもならないだろう。

逆ザヤになる可能性もあるため、わざわざこの保険に入る必要があるのかな?とは思う。




弱点4 高度障害の保障はない

これは分かりやすい弱点。

通常、生命保険では死亡だけでなく、高度障害でも保険金が受け取れる。

車椅子の生活などが、高度障害に該当するのだが、本商品では高度障害は支払対象外。

実際のところ、本商品がターゲットにしているのは「高齢者」そして「健康上の不安がある人」なので、そのような方はどうしても高度障害になる確率が高いのだろう。

そのため、高度障害を対象にすると、この保険料ではサービスを提供出来ず、だからこそ「対象外」としているのだと思うが、他社では払う、本商品では払わない、という点から見れば、明確な弱点と言える。

弱点5 高齢者と保険の「相性」

本商品、ここまで弱点を挙げておいて今更の話だが、同種の他社商品とくらべて「凄い悪い」というわけでもない。

むしろ、解約返戻金などは他社より良い場合もあるので、一概に悪いものでもないのだが(高度障害が対象外などの弱点はあるが)、それでも筆者の評価はネガティブ。

と言うのも、高齢者と保険は、何とも相性が悪いからだ。

当たり前の話だが、人は誰しもいつかは死ぬ。

しかし、これも当然ながら、若い人の方が確率は低く、歳を取ればとるほど確率は高くなる。

率直に言って、70代に入れば、いつ死んでもおかしくないし、やはりリスクは高い。

もちろん個人差はあるものの、いくら健康でも70代の人が20年、30年も生きる可能性は極めて低いし、保険会社はそこのリスクには敏感だ。

更には、本商品は無告知であるので、加入者は健康上のリスクを抱えていると考えるのが自然である。

よりリスクはあがる。

そうなれば保険会社は、その分を保険料に織り込まねばならず、保険料と保険金のバランス。

つまり、どれだけ払って、どれだけのサービスを受けられるのか?といバランスが悪くなる。

簡単に言えば、結構な金額を負担しても、さほどのリターンがない。ということ。

結論として「高齢者と保険」は相性が悪いのである。

そのため、高齢者の場合は、むやみに保険に入るよりは、自分でしっかり貯めておいた方が良いと思っている。

もちろん、本商品でも4年目(3年以内は保険がないため)から10年目あたりに死亡すれば、それなりのリターンはあるが、そんなことはコントロール出来ないし、それを過ぎてしまえば「逆ザヤ」の落とし穴がある。

であるなら、その分のお金を自分で持っている方が余程良いのではないだろうか。

死亡する前に、認知症などで介護を必要とする可能性もあるので、その点からも手元資金の方が安心だ。

まったくメリットがない、とは言わないまでも、そこまで加入する必要性も感じず、だからこそ

相性が悪い

としか表現にしようがないのである。




商品の概要

・一生涯の保障で死亡保障

・低解約払戻金型の終身保険

・告知の必要のない無告知型

・加入年齢は、30~85歳

・病気による死亡は、契約から3年間は、既払保険料相当額となる。
※災害死亡(交通事故など)については、死亡保険金満額受け取れる。

・払込期間は65歳、100歳払から選択可

払込期間:65歳  契約年齢:30~55歳 月払保険料:2,000円、4,000円
払込期間:100歳  契約年齢:56~80歳 月払保険料:4,000円
※保険料基準で、年齢、性別で保険金額が変わる。

特約(オプション)について

特になし

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