この保険の弱点はここだ!チューリッヒ生命「収入保障保険プレミアム」

提供会社:チューリッヒ生命

商品名:収入保障保険プレミアム

基本商品の競争力

参考:割引・年齢毎の保険料が気になる方は、
『収入保障 各社の保険料比較』
をご覧いただきたい。

 

タバコを吸わない場合に使える非喫煙割引、血圧、BMIなどに異常がない場合に使える健康体割引があるが、それらの割引を使っても保険料は他社に負ける。

本サイト調べの保険料ランキングでは、どの年代でも8位、9位あたりをウロウロしている印象。

保険料ランキング 収入保障保険 非喫煙割引、健康体割引適用

なお、割引が適用出来ない場合は他社に対抗できるレベルではなく選択肢から外れる。

以前は非常に価格競争力がある商品だったが、2018年4月以降、各社がどんどん料金改定を行っているのに対し、チューリッヒは未だ以前の価格を維持している。

そのため全体的な順位が落ちてしまった。

本商品はネット経由の申込のみで、そのため「保険料の安さ」を武器にしていた。

このまま終るとも思えず、どこかで大きく保険料を下げてくるのではないかと思われる。

とは言え、2018年9月時点では魅力はない。




特約(オプション)について

-三大疾病払込免除特約

三大疾病(がん、急性心筋梗塞、脳卒中)になり、所定の事由に該当した場合、以後の保険料の払込が不要となる「三大疾病払込免除特約」

-ストレス疾病補償付就業不能補償特約

5疾病(がん、急性心筋梗塞、脳卒中、肝硬変、慢性腎不全)と、交通事故による就業不能に加え、他社では保障対象外のストレス性疾病による就業不能も対応している珍しい保障。

これらについては、次項で詳しく解説する。

 

参考:割引・年齢毎の保険料が気になる方は、
『収入保障 各社の保険料比較』
をご覧いただきたい。

各社の収入保障保険の☆評価一覧はコチラ




本商品の弱点・デメリット

弱点1 担当者がいない

本商品は原則ネット経由か郵送での加入となる。

そのため担当者がつかない。

保険に関して何の知識もなく、一から教えて欲しい。という人には、本商品を理解し、全ての手続きを行うのは少々ハードルが高い気がする。

もちろんサポートセンターがあるので、そちらで商品説明や、申し込みのサポートを受けられるが、

「何も分からないので手取り足取りやって欲しい」

という方には向かないだろう。

反面、「担当者がいない」というのはデメリットばかりではない。

良い担当者であれば良いが、質の悪い担当者にあたってしまうと、余計な商品などを売り込まれたり、対応が悪かったりと、気分を害することもある。

「保障があれば、担当なんていらない」

というサバサバした方にとっては、必要に応じて正確な対応をしてくれるサポートセンターの方が気が楽かもしれない。

このあたりは個人の好みだろう。

ただし、担当がいない。ということは、「全てを自己で理解し、管理していく」ということだから、商品を安易に理解した気にならず、各種の説明資料にはしっかり目を通すこと。

弱点2 保険料に魅力なし

冒頭で述べた通りネット限定商品のわりには保険料が高い。

以前はとても強かったが、現在では他社に比べかすんでしまっている。




弱点3 三大疾病払込免除は割安。就業不能保障の内容は良いが、就労不能「専用」の保険にはやや劣るか?

弱点に挙げてしまったが、

・「三大疾病払込免除特約」

・「ストレス疾病保障付就業不能保障特約」

の2つはなかなか良い特約だと感じる。

まず、三大疾病払込免除の方だが、その適用条件は、

-がん・・・診断されたとき

-急性心筋梗塞、脳卒中・・・入院した時

となっている。

がんに関しては、他社でも「診断されたとき」を挙げており、つまり

「あなたは『がん』です。」

と言われれば、その時点で以後の保険料は払わなくても良い。これはどこの会社も同条件。

しかし、特筆すべきは急性心筋梗塞と脳卒中が「入院だけ」で支払い免除になること。

これは他社の場合、「20日(もしくは30日や60日もある)以上の入院」などの条件であることが多く、入院しただけで免除されるのは「格段に緩い」と言える。

またこの特約の保険料は本体の保険料の2.5%程度。

収入保障保険に関する保険料が3000円であれば、75円(2.5%)くらい。注:年齢や性別によっても変わるので、詳細は保険会社に問い合わせのこと

この内容で、この保険料は相当割安。

他社であれば保険料の10%程度取られてもおかしくない。

そのため、これくらいなら付けておいても良いかな。という気になる。

但し、そもそもが収入保障保険の保険料は月数千円程度であり、いくら三大疾病のような重い病気をしたからと言って、この保険料を

「毎月支払うのがシンドイ。。。」

となる方は稀だろう。

つまり、「あってもなくても、どちらでも良い特約」であることは間違いないのだが、とは言え毎月数十円の話。

何となく付けてしまう方は多いかもしれないし、筆者も自分で入るなら付けてしまう。

参考コラム:
払込免除特約について悩まれている方は・・・
『保険に「払込免除特約」は必要か?』
をご覧いただきたい。




次に「ストレス疾病保障付就業不能保障特約」についてだが、これも保障の内容は非常に良いと感じる。

まずは支払い条件を見てみよう。

-5疾病(がん、急性心筋梗塞、脳卒中、肝硬変、慢性腎不全)を原因として

・入院

・または自宅療養

で、職種を問わず働けない状態が60日を越えて継続したときに受け取れる。

なお、交通事故も約款所定の状況になった際には支払い対象となる。

そして、受取り期間は、「保険期間満了」までとなっている。

60歳までの保険に加入していれば、働けない時にも同じく60歳まで年金を受け取れることになる。

また、下記の10のストレス性疾病により、60日を越えて入院した場合は、1年もしくは2年間だけ年金を受け取ることができる。

対象となる疾病は、

・「統合失調症、統合失調症型障害、妄想性障害」

・「気分(感情)障害(うつ病等)」

・「神経症性障害、ストレス関連障害、身体表現性障害」

・「摂食障害」

・「非器質性睡眠障害」

・「胃潰瘍」

・「十二指腸潰瘍」

・「潰瘍性大腸炎」

・「過敏性腸症候群」

・「更年期障害」

の10種。




多くの保険会社で精神疾患系の就労不能は対象外としているが、本商品は「支払う」と言っているところが特徴。

ただし、これらの精神疾患は「60日以上の入院」が条件となっているので、実際のところ、該当する数はかなり少ないだろう。

うつ病で60日以上の入院となると、衝動的に自殺をする可能性があるため「監視」が必要と判断されるくらのレベルだし、更年期障害で60日以上の入院なんて聞いたことがない。(そういう方もいるかもしれないが。。。。)

あくまで5疾病の「オマケ程度」だが、ないよりはあった方が良いだろう。

で、本題の保険料だが、30歳男性で

「万が一の時に10万円を60歳まで」

という条件で見積もると、ベースとなる収入保障保険の毎月の保険料は2380円(非喫煙、優良体割引適用、年金支払保証期間『1年間』)であった。

そこに、この「ストレス疾病保障付就業不能保障特約」を「毎月10万円」付けると、プラス2210円となり合計は4590円となる。

つまり保険料が「ほぼ倍」となる。

何度も繰り返すが、収入保障保険自体は「高い」

例えば、最も安いFWD富士生命などでは同条件で1685円と、チューリッヒの2380円の方が4割近く高い。

しかし、この特約の2210円は、逆に他社の同じような特約に比べ安いと感じる。

就労不能保険は複数社から販売されているが、今回は最もメジャーなライフネットと比較してみる。

ライフネット生命の就労不能保険「働く人への保険2」で見積もると、同条件(30歳男性で10万円が60歳)で、2390円であるので、ほぼ同程度と言える。

チューリッヒは「5つの病気+交通事故」に原因を限定しているが、ライフネットの方は原因は問わず、「働けなくなったら」支払われる。

病気は前述の5つだけではないだろうから、その点ではライフネットの方が安心。

しかし、保険の現場にいると、現実的には5つの病気と交通事故で、就労不能の95%はカバー出来るような気がする。

マニアックな病気もないことはないが、やはり数は少ない。




また、この両者では「支払われる期間」も違う。

ライフネットは「働けない期間」が支払い対象。

つまり、闘病で2年間働けない時期があり、その後、回復して職場に復帰した場合、復帰後は給付が止まる。

それに対して、チューリッヒは一度支払いが決定すれば、復職したかどうかは関係なく最後まで払う。

保障の範囲は広いが、「復職」出来れば給付が止まるライフネット。

保障の範囲はやや狭いが、「復職の有無に関係なく」支給されるチューリッヒ。

比較するとこんな感じか。

そのどちらもがほぼ同じ保険料なのだから、これは迷う。

しかし、あえて言うなら、復職できたのなら、また収入を得ることが出来るので、保険からの給付は止まっても生活していける。

もちろんチューリッヒの「ずっともらえる」というのは嬉しいが、その分マニアックな病気やスポーツ中の事故などで就労不能になった時には、そもそも支払い対象にもならず、目もあてられない。

「働けないリスク」だけを考えるのであれば、僅差でライフネットのような「専門的な就労不能の商品」に軍配が上がる。

参考コラム:
就労不能保険の違いについて気になる方は
就労不能保険「損保系」、「特化型」、「特約型」の違いを理解しよう
をご覧いただきたい

また、ちょっと気になったのは、支払い条件の

「職種を問わず働けない状態が60日を越えて継続したとき」

というくだり。

60日というのは、まあ良い。他社もだいたいそれくらいである。

しかし、「職種を問わず」という一文がひっかかる。

「職種を問わず働けない」とはどんな状況なのか気になったので、チューリッヒのカスタマーセンターに聞いてみたところ、

・医師の診断書で、60日以上の自宅療養が必要

・更に、家事なども出来ないことが確認出来ればよい

とのことだった。




つまり、

「職種を問わず働けない」

とは、軽度の家事も出来ない状態ということになるので、皿一枚でも洗えたらダメなのか?という疑問が湧くが、実際の実務ではそこまで厳密なことを言っているわけではなく、

「お医者さんが『自宅で安静に療養していなさい』と言っている」

ことが基準だろう。流石に家の中にまで調べにくるわけではないから、本当に家事が出来るかどうかは判断のしようがない。

恐らくは保険会社から担当の医師に記入を依頼する書類(診断書)の中で、「就労が可能か?」という質問があるのだろう。

なお、少々余談になるが、このような時、多くの医師は空気を読んでくれて、

「自宅療養につき絶対安静」

などと書いてくれるが、稀に融通が利かないと言うか、

「なんでそんな余計なことを書く?!」

と首を絞めたくなるような医師もいる。やっぱり医師は変わっている人間が多いので、たまにそういう奴がいる。

健康な人が保険金詐欺を働こうとして、不正な診断書を作成しようとしているなら、いくらでもバカ正直に書いて不正の芽を摘み取って欲しいが、今回のシチュエーションは、

「生きるか死ぬかの大病をして、今後、毎月の給付金を受取れるかどうか」

の瀬戸際である。

別に「ウソをつけ」というわけではないが、少しは「盛って」くれても良さそうなものである。

このような時、冒頭の「保険の担当者」がいた方が良いこともある。

出来る担当であれば、事前に「ここのポイントを強調して書いて欲しい」というレクチャーをしてくれる。

契約者はその情報をもとに医師に依頼をすれば、よほど意地悪い奴でなければ、目の前で苦しんでいる患者の意を汲んでくれる。

なお、あくまで「匙加減」程度の話で、完全なウソを医師に強要すれば、それは保険金詐欺になるので絶対やめて欲しいが、どの程度なら許容範囲か?という「微妙な情報」はカスタマーセンターでは教えてくれない。

そうなると、担当も「いない」よりは「いた方が良い」と言えるかもしれない。

しかし、アホな担当だと誤った情報や、「それで大丈夫」と言っておきながら、結果が全然違う。というようなこともあるので、何とも言えないが。。。。

以上、余談だが、保険はこのような「微妙なニュアンス」が重要になる局面もあるので、優秀な担当ならいた方が良いだろう。

ネット専用の本商品を選ぶということは、それら一切合財を自分で対処する。ということでもある。

そのあたりはしっかり覚悟した方が良い。

 

参考:割引・年齢毎の保険料が気になる方は、
『収入保障 各社の保険料比較』
をご覧いただきたい。

各社の収入保障保険の☆評価一覧はコチラ




比較した方が良い他社商品は?

-保険料の比較から

下記のランキングを見ても、他に安いところは沢山ある。

保険料ランキング 収入保障保険 非喫煙割引、健康体割引適用

-ストレス疾病保障付就業不能保障特約から

東京海上日動あんしん生命 家計保障定期保険NEO ★★☆☆☆

でも同じような特約を用意している。

「5つの病気(病気の種類も一緒)」になった際、「60日以上働けない」という条件で給付金を支払う。これもチューリッヒと同等。

ストレス性疾患を含むチューリッヒを選択するか、5疾病に限るあんしん生命を選択するかは、個人の好みだろう。

保険料はあんしんの方が高いので、「ストレス性」が含まれていない分、やや不利。

しかし、こちらに加入する場合、あんしん生命を扱う代理店経由での加入となる。

先にも述べた担当者が付くことになるので、色々相談できるのはメリットと言えなくもない。

 

参考:割引・年齢毎の保険料が気になる方は、
『収入保障 各社の保険料比較』
をご覧いただきたい。

各社の収入保障保険の☆評価一覧はコチラ