この保険の弱点はここだ!アフラック「病気になった人も入りやすい医療保険EVER」

提供会社:アフラック

商品名:病気になった人も入りやすい医療保険EVER

この保険の弱点はここだ!!

参考コラム:
医療保険の検討ってどうすれば良いの?と迷ったら

『医療保険。こう考えれば、スッキリ決められる!』
をご覧いただきたい。

病気になった人も入りやすい医療保険EVER。

どうでも良いが商品名が長すぎる・・・

本商品はアフラックの医療保険の中でも「緩和型」という分野に分類される。

医療保険に入る場合、告知と言って自身の健康状態を保険会社に報告する義務があるのだが、普通の医療保険はその質問項目が結構細かい。

だが緩和型の場合、それらの質問が簡略化(緩和)されている。

そのため、持病などがある方でも入りやすいのである。

しかし、それは保険会社からすると「入院や手術をするリスクが高い契約を引き受ける」ということになる。

従って保険料は通常の医療保険より高めに設定されている。

さて、本商品。

評価としては星2つ。

内容は良いのだが、いささか保険料が高すぎる。というのが当サイトの評価。

同程度の保障内容で、ライバル会社より2,3割(下手すれば4割)高いかな?という感じ。

もちろん、性別、年齢、特約をどれくらい付けるか?等の構成によるのだが、保険料は全体的に高めとなっている。

まず保障内容だが、アフラックの緩和型医療保険は独特で、その内容は通常の医療保険(EVER Prime)と「全く同じ」となっており、純粋に保険料だけが高くなっている。

対して、他社の商品は

・通常の医療保険

・緩和型の医療保険

と、全く別の2つラインナップが存在していることが多い。

通常の医療保険には、数多くの特約(オプション)を選択することが出来るが、緩和型に関しては、選択できる特約が絞られている。そんな感じ。

あくまでイメージだが、通常の医療保険に10の特約の選択肢があれば、緩和型では4,5とか、構成がそもそも違う。

緩和型の方は、やはりリスクが大きいので、保険会社の方で「この特約はちょっと提供出来ないなぁ」というものを、あらかじめ排除しているのである。

しかし、アフラックでは原則的に、保障内容に関して通常型と緩和型での違いはない。

緩和型を必要としている持病などがある方に向けても、全ての特約を開放しているという点では素晴らしい。

そして、その特約保険料は「すんごい高い」

だが筆者自身、このスタンスは支持したい。

保険料が高くても、それを付けるか付けないかは契約者が決めれば良い話であって、まず「選ぶことも出来る」という選択肢を与えることは、契約者にとってはメリットだ。

これが他社では「そもそも選べない」

裏事情を話せば、保険会社側が

「この特約を提供しても良いが、緩和型だとものすごい高くなってしまう。どうせ売れないだろ?」

と判断して、選択肢から除外しているのである。

しかし、そんなことは契約者が決めれば良い話。

持病があっても、まずは広く選択肢を提示するアフラックの方が好感が持てる。

なお、前述の通り、保障内容は「EVER Prime」と全く同じなので、商品の説明はそちらに譲る。

アフラック 医療保険EVER Prime ★★★☆☆

本稿では、緩和型に絞った弱点を述べていきたい。




弱点1 初期給付型であるため、保険料は高い

他社の同種の緩和型医療保険より、2,3割、条件によっては倍くらい高い。

高額の理由はベースの医療保険が初期給付型であること。

初期給付型とは、入院した場合、「10日分は絶対払う」というタイプの医療保険。

昨今の入院の短期化により、出てきた考え方。

例えば、1泊2日の入院をしたとする。

通常の医療保険では、2日分しか給付されない。

1日5,000円の医療保険に入っていれば、1万円ということ。

ちょっと寂しいよね?

誰もがそう思うだろう。

また、保険会社によっては、この1万円を受け取るために医師の診断書を必要とする場合もある。

診断書の作成はだいたい5,000円程度かかるので、そうなると実質的な手取りは5,000円。

保険会社としても、普段から保険料を頂いているのに、いざ入院の時に実入りが5,000円しかないのでは立つ瀬がない。

そのため、初期給付と言って、短期入院でも10日分。1日5,000円のプランであれば、5万円を支払う医療保険が出てきた。

本商品もこれに該当する。

10日までの入院は一律5万円。そして10日を越えた場合は、日額5,000円が毎日上乗せされていく。

これであれば短期入院でもそれなりの金額が受け取れて、長期入院の時は、その日数に応じた給付金が受け取れる。

だが、これは保険会社側からすると、

「契約者が入院したら、最低でも10日分は払わないといけない」

ということになる。

実際のところ、保険会社にくる請求の5,6割程度は1週間以内の入院だそうだ。

本来であれば(初期給付金型でなければ)、これらの入院には10日分は払わなくて済む。

しかし、初期給付型は一律10日分。

保険会社の持ち出しは増加。

そのため「保険料も高めに頂戴ね」ということになるので、初期給付型はそうでない通常型に比べ保険料が高い。

アフラックはちょっと前から、この初期給付を取り入れているので、この緩和型も同じ構成となってしまう。

しかし、筆者は緩和型医療保険と初期給付型は「相性が悪い」と思っている。

緩和型医療保険そのものが、そもそも保険料が高いのに、初期給付にすると更に上がってしまうからだ。

割高な保険料を支払ってまで、何で医療保険に入りたいのか?

それは持病などがあって、自分の健康に不安を感じているからだろう。

ではその「不安」とは何か?

大きな病気をして、長い間、病院の世話にならざるをえない状況のことだろう。

1泊2日などの1週間程度の入院であれば、さほどの「不安」ではないし、最悪医療保険に入っていなかったとしても、それほどの負担にもならない。

また、初期給付で10日分受け取れると言ったところで、所詮は5万円(日額5,000円の場合)、10万円(日額10,000円)程度の話だ。

このような「小銭」が欲しくて、割高な保険料を負担するのであれば、保険に入らず、その分を自分で貯めておいた方がマシ。

リスクは何か?ということを考えた場合、やはり長期入院を念頭に置くべきで、持病などで緩和型しか入れない方こそ、それをしっかり考えた方が良い。

であるならば、初期給付などは付けずに、もっと長期入院にフォーカスした仕様の保険に入るべきだと思う。

がん、急性心筋梗塞、脳卒中で入院した場合に、給付期間が「無制限」になる3大疾病無制限特約や、同じく三大疾病の際に一時金を受け取れる「三大疾病一時金」など、初期給付金よりは重要な特約に予算を回した方が良い。

その点、初めから初期給付が設定された本商品は、緩和型を求める方にとっては「無駄なものに保険料を使っている」という印象。

緩和型に対してのアフラックの「考え方」は好きだが、商品構成はイマイチだな、というのが筆者の感想。

また、余談ながら、本商品では緩和型にしては珍しく「払込免除特約」が付けられる。

これも「内容は通常の医療保険と同じ」という特徴の恩恵だろう。

払込免除特約は、保険会社が提示した条件(がんと診断された、急性心筋梗塞、脳卒中で手術をした、など)に該当した場合、以後の保険料は払わなくても良い、というもので、結構人気がある。

他社の商品で、緩和型で払込免除が付けられるものは、あまり見ない。

だが、これが「バカ高い」

笑ってしまうくらい高い。

保険料がほぼ2倍か2倍以上になる。

アフラックの設計システムをひらいて、払込免除を付けた状態で設計した際、初めは「何か間違ってるんじゃないか?」と面食らった。

だが、これは仕方がないだろう。

既に持病があるのだから、やはり通常の人より、がん、急性心筋梗塞、脳卒中のリスクは高い。

入ってすぐ、保険料免除になる可能性も高いので、2倍くらい取っておかないとペイしないということ。

その他の弱点や、特約については、ベースとなるEVER Primeと同じなので、そちらをご参照頂きたい。

アフラック 医療保険EVER Prime ★★★☆☆

この保険の弱点、こう考えろ!!

本商品、アフラックの考え方は好きだし、内容も良い商品だと思うが、緩和型とはちょっと相性が悪いかな?という気もする。

初期給付型であるため、保険料が高い。その一点から、筆者は本商品は勧めない。

文中でも述べたが、緩和型は基本的に保険料が割高なので、初期給付にお金をかけるより、メリハリをつけて長期入院やがんなどの保障に重点を置いた方が良いと考えるからだ。

オススメの緩和型は、文末の「比較した方が良い商品」を参照にして欲しい。

但し、「予算は二の次、とにかく良い医療保険に入りたい」という方は、本商品があっている。

とにかく特約は豊富で、構成はアフラックの通常の医療(EVER Prime)と全く同じなので、「出来ないことがない」

前述の払込免除も付けられるし、怪我、介護、認知症など、医療保険の幅を越えた構成が可能。

とは言え、「あれもこれも」などと付けていくと、あっという間に保険料が2万円を超える。

医療保険の保険料ではないし、そんな保険料を払えるなら、そもそも医療保険が要らないのでは?とも思うが・・・・

参考コラム:
医療保険の検討ってどうすれば良いの?と迷ったら

『医療保険。こう考えれば、スッキリ決められる!』
をご覧いただきたい。

他社の医療保険の☆評価一覧は、コチラ




口コミ・評判(販売側から)

・一時期よりは随分減ったが、一部の高齢者の中には「アフラックに入りたい」というような方もいて、そのような人には受ける。払込免除を付けると保険料は相当高くなるが、何故か「私はすぐに免除されるから」というわけの分からない自信を持って、免除付きプランに入る人も結構いる。実際に2年程度でがんで免除になった女性もいて、ラッキーなのかアンラッキーなのか・・・・

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保険会社勤務、代理店勤務の方でも、販売現場の情報や、当サイトで指摘していない弱点(デメリット)などには謝礼(amazonカード300円)をお支払い致します。

口コミ・評判(契約者から)

60代 女性

数年前に主人が他界し、それまでは主人の保険の家族契約者として医療保険に入っていたのですが、それが主人の死亡で切れてしまい、新しい保険を探しておりました。糖尿病の持病があるため、通常の医療保険に入ることが出来ず、保険ショップにて相談をし、こちらの商品に加入させてもらいした。
とにかく短期の入院でも10日分が受け取れるということに安心しております。こちらの記事を拝見すると、たしかに過剰だったのかも?とも思います(笑)それでも実際に入院して、それが短期であれば嬉しいですし、がんや三大疾病の保障なども付けることが出来たのと、アフラックさんは今後出てくる新しい特約も後から付けられるとのことで、全体的には満足しております。保険料は日額5,000円のプランで1万1,000円程度です。

比較した方が良い商品

なないろ生命 なないろメディカルスーパーワイド ★★★★☆

ネオファースト生命 ネオ de いりょう 健康プロモート ★★★★☆

メディケア生命 メディフィットRe[リリーフ] ★★★★☆

アクサダイレクト生命 はいりやすい医療 ★★★☆☆

FWD生命 FWD医療引受緩和 ★★★☆☆

オリックス生命 医療保険 CURE Support Plus[キュア・サポート・プラス] ★★★☆☆

東京海上日動あんしん生命 メディカルKit エールR ★★★☆☆

編集後記

約款