決算から紐解くペット保険の良し悪し ペット保険の還元率は?

以下の表を見て欲しい。

ペット保険を扱っている会社の決算から、保険料収入と支払い保険金の一覧をまとめたものだ。

未公表の会社や、ペット保険以外の商品も扱っていて、決算に「ペット保険だけ」の数字がない会社も多いが、イーペット、FPC、アニコム、ペット&ファミリー、ペットメディカルサポート、アイペットの6社はペット保険だけの収支を公表している。

なお、このランキングは

・いくら保険料を集めて

・いくら保険金を支払ったか?

という「還元率」に着目したもの。

つまりこれが高ければ高いほど「契約者が保険料を取り戻している」と言える。

1位はイーペットという福岡の少額短期保険会社で、その還元率は驚愕の87.5%。

だがあまり参考にはならない。

そもそも保険料収入(売上)が1億6430万円しかなく、保険会社としてはあまりに規模が小さい。

九州を地盤とするエネルギー関連企業の高松産業という会社が親会社なのだが、大変失礼ながら事業が上手く言っているとは思えないので、ここでは参考値程度に挙げておく。

還元率2位はFPCの57.8%で、規模感から言えば実質的にここが1位。

この会社の商品は、どのサイトでも上位にランキングされているが、還元率でも実質トップ(イーペットを除けば)の57.8%となっている。

以下、55%のアニコム、53.6%のペット&ファミリーと続くが、6位のアイペット損保の46.1%と比べると11.7%の違いがあるので、その差は大きい。

こうして見てみると、ペット保険という事業の還元率は

おおよそ50%前後

という感じなのだろう。

契約者が50%を取り返し、胴元(保険会社)が50%を取る。

57.8%を返すFPCは「良心的な胴元」で、46.1%しか返さないアイペットは「厳しい胴元」となる。

ただし、これをもって「FPCが良い」と言うわけでもない。

結局のところ、どこの胴元もしっかりと利益は確保しているわけで、保険会社が「カジノ(賭場)」であることには変わりはない。

つまり「良心的なカジノ」であるはずのFPCで大負けする人もいれば「厳しいカジノ」であるアイペットで大勝ちする人もいる。

ここで言う大負けとは「長い間保険料を支払ってきたのに、ほとんど保険を請求をしなかった」ということで、大勝ちとは「支払った保険料以上の保険金を受け取った」ということ。

一度や二度の病気や怪我で、支払った保険料以上の保険金(給付金)を受け取れることも考えにくいので、かなりの多くの病気や怪我をしたワンちゃん、ネコちゃんということになるのだろう。(それが本当に「勝ち」なのかは分からないが・・・・)

しかし、少なくとも還元率が低いよりは、高い方がベター。

ペット保険を検討する際の参考資料として頂きたい。




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