新興系保険会社のデメリット 保険の復活が出来ない?!

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何かのトラブルで2ヵ月、もしくは3ヵ月保険料の支払いが滞ると、保険の契約は「失効」する。

文字通り、保険の効果を失うので、失効している間に死亡や入院・手術などをしても、お金は払われない。

これ自体は「保険料を払ってない」のだから当然の話でもある。

保険会社からしてもタダで保障を提供するわけにもいかない。

だが、失効をした場合でも「復活」という手続きを取ることで、契約を元に戻すことが出来る。

滞納していた分の保険料を支払い、簡単な告知(健康状態の報告)をすることで、以前の状態に戻すわけだ。
注:滞納6ヵ月以内なら簡易な手続きで、それ以上の滞納なら病院での診査が必要など、保険会社ごとに手続きのルールは異なる。

この「復活」

以前は、どこの保険会社でも取り扱っていたのだが、昨今、設立された新興の保険会社では、

そもそも復活が出来ない(制度としてない)

というところが増えている。

ネット系生保や、大手の保険会社が保険ショップ用の商品供給を目的に設立した第二生保(ネオファースト:第一生命、はなさく:日本生命、なないろ:朝日生命)など。

復活手続きを省略することで業務を効率化するという面もあるし、「保険料を滞納する」ような不良顧客を排除するという意味もあるのかもしれない。

だが、失効そのものは、意図せずに起こりやすいことでもある。

例えば、クレジットカードを変更した場合や、引越しなどで銀行口座を変更した場合。

しっかりと変更の手続きをすれば良いのだが、うっかり抜け落ちてしまうこともある。

月払であれば、まだ忘れにくいのだが、年払などになっていると、ついつい「変更リスト」から洩れ、気付くと支払期限を超えてしまっている。そんなこともあるだろう。

そのような場合「復活出来ない」のは契約者にとっては痛い。

復活が出来ないとなると、

支払が滞る = 強制解約

と同じなので、今まで続けていた保険が消滅することになる。




新たに保険に入るにしても、以前の保険の加入時より、年齢も上がっているため、保険料も高くなり、デメリットしかない。

また、貯蓄性の保険であれば、強制解約されると、解約返戻金も戻ってきてしまう。

貯蓄性の商品の多くは、長期間積み立ないとメリットがないものが多く、加入してから10年以内に解約すると、だいたいが損をする。

復活出来ないとなれば、この損失も許容せざるを得ない。

筆者のように保険業界が長い人間は、「復活は契約者の権利」と教わって育ってきているので、それが「ない」というのは、保険会社として重要なアフターフォローの責務を放棄しているようにも感じる。

保険料の滞納自体は契約者のミスではあるが、それでも長年保険料を支払ってきてくれている者に対し、2,3ヵ月程度の滞納で契約を打ち切るのは、少々冷たい気もする。

以上のことから、現在では「復活手続きが出来る」保険会社と、「復活手続きが出来ない」保険会社が存在する。

当サイトでは、復活制度がないということは、明確なデメリットと捉えており、都度、「弱点」として指摘するようにしている。

とは言え、「保険料をちゃんと払えば関係のない話(失効させなければ良いだけ)」でもあり、弱点(デメリット)としては些細なこと。

復活制度がないなら、その商品に加入するのは止めた方が良い、というほどのものではない。

加入に際して「復活がないことを一応知っておいて、注意しておいた方が良い」という程度の警告だととらえて頂ければ幸い。

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