提供会社:富国生命
商品名:医療保険ワイド・プロテクト
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この保険の弱点はここだ!!
保険料高く、保障内容が過剰。星2つ評価。
富国生命の医療保険「ワイド・プロテクト」は、入院初期給付型の医療保険であり、どんな病気・怪我でも入院すればとりあえず「一時金」が受け取れる。
この「入院しただけで一時金」というタイプの商品は当サイトでは「入院初期給付型」と呼んでいるが、これが出てきた背景は入院の短期化。
従来であれば1、2週間入院していものでも、最近では3,4日で退院させられ「あとは通院で」という感じである。
これは今から20年くらい前に厚生労働省が「このままじゃ医療費やばいよね。国の財政もたないよね・・・」と危機感を募らし、病院が医療行為をした際に受け取る診療報酬制度に大なたを振るったから。
それまでは入院1日あたり何点(ちなみに1点10円で計算される)としていたのものを、14日以内は◯点、15日以降は◯点とした。
要は14日以内の入院の点数を上げて、15日以上の入院の点数を下げたのである。
この「メリハリ」を付けたことで、無用な長期入院を減らしたのである。
ベッド1台が稼ぐお金が15日以降は低下するので、病院としては出来るだけ14日以内に出ていって欲しい。
そのため、昨今では「14日以内」というのが1つの基準になっている。(もちろん重病で14日では到底無理な人はそのまま入院させている。)
この改定により、入院が全体的に短期化しているのだが、従来の医療保険は「入院1日あたりいくら」という形で計算するので、短期化によってでは受け取れるお金が減ってしまうのである。
特に1日、2日の入院だと、5000円とか1万円しか受け取れないので、医療保険に入っているありがたみがない。
そこで入院初期給付という考え方が出てきた。
1泊2日であっても「5日分(2.5万円)は絶対払う」とか「いや、うちは10日分(5万円)払う!!」などなど、保険会社各社が競っているのである。
で、本商品。
本商品では、一時金を10万円~30万円という他社よりかなり高額な設定にしている(金額は加入時に自分で決める)
ほぼ1ヶ月分をまとめて払いますよ!!という感じ。
更に、入院が1ヶ月で済まない場合には、31日目以降、1日1万円などの給付が上乗せされる。
初期給付金が高額、というのが本商品の特徴である。
なお、この31日目以降の給付は、31日目から120日目まで継続するが、入院の原因が以下の8つの病気のときには無制限となるので、120日以上の入院でもずっと受け取ることが出来る。
8大生活習慣病
・がん
・心疾患
・脳血管疾患
・高血圧性疾患
・糖尿病
・腎疾患
・肝疾患
・脾疾患
また、本商品では「生活習慣病重症化予防特約」と「女性疾病重症化予防特約」という他社ではあまり見かけないオプションが用意されている。
生活習慣病重症化予防特約は、高血圧、脂質異常、高血糖で、投薬治療を開始した時に5万円を受け取れる。
女性疾病重症化予防特約では、子宮筋腫、子宮内膜症、子宮腺筋症で、投薬治療を開始した時に5万円となる。
以上、商品概要。
では弱点の解説をしたい。
弱点1 まあ、過剰
短期入院でも1ヶ月程度入院したくらいの給付金を一時金で受け取れる。
実際に受け取れれば、そりゃ嬉しいが、本質的なことを言えば別に必要ない。
2,3日で退院出来たということは、それだけ軽症ということであり、仕事を1週間程度休めば済むレベルだろう。
それで20万円とか、30万円を貰う必然性がない。
言ってみれば過剰ということ。
もしくは本当に1ヶ月程度の入院をするのであれば、「1日いくら」ちう日額タイプの医療保険でも30日分受け取れるのだから、本商品の一時金と同じくらいの給付がされる。
「でも、短期の入院でも何十万円も貰えるなら、それはその方が良いじゃないですかぁ」
もちろんそれはその通り。
だが、それは保険料が同じなら、という前提が付く。
本商品の保険料は、通常の日額タイプの医療保険よりかなり高い。
そりゃそうだろう。
保険会社からしたら、契約者が1日でも入院したら何十万円も支払うのだ。
その分、高い保険料を貰っておかないとワリが合わないということ。
で、話は戻る。
必然性があるか?ということ。
そもそも、なぜ毎月「お金を捨てて」まで医療保険に入るのか?
仮に入院したとして、2,3日で済むなら、さほどお金もかからず、別に医療保険なんかなくても大丈夫なのに。
それは「本当に重い病気で長期間入院し、仕事にも支障を来たすような事態」に備えるためではないか?
であるならば、本商品は過剰だ。
短期入院だったら「儲かる」かもしれないが、長期入院であれば普通の医療保険と給付金は変わらない。
「私は保険で儲けたいんだ!!」
と言うなら別だが、そうでないないなら入院しただけで20万円、30万円を受け取るために毎月、高い保険料を「捨てる」必要はないのではないか?
支払い保険料と、万が一の時に受けられる保障のバランスが重要なのであって、その点では本商品は偏っているように思う。
弱点2 予防特約は何が「予防」なのか分からない
高額な初期給付と並び、本商品の「売り」でもある
「生活習慣病重症化予防特約」
「女性疾病重症化予防特約」
どちらも対象となる病気の投薬を始めた段階で5万円を受け取れるが、それが何故予防なのか?よく分からない。
薬を飲むこと自体は予防だが、それに対して発生する5万円が何の予防になるのだろうか・・・
特約の名前などは保険会社が勝手に決めているだけだが、「予防」という言葉を使いたいだけなのでは?とも思う。
この商品の弱点、こう考えろ!!(解決策)
富国生命自体、かなりマイナーな保険会社なので、本商品のことを自分で調べて知ったというよりは、セールスレディに紹介された方が圧倒的多数だと思うが、
まあ、別にこれじゃなくても良いんじゃない?
という感じ、保険料も高いので、普通の医療保険をオススメする。
もしくは、人的な繋がりで「なかなか断りづらい」というのであれば、それはもう覚悟をして入るしかない。
一時金10万円など「ミニマム構成」で保険料を抑えて、付き合ってあげるしかないだろう。
参考コラム:「お付き合い保険」の断り方と「お付き合い保険」に入るメリット
口コミ・評判(販売側から)
なし
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保険会社勤務、代理店勤務の方でも、販売現場の情報や、当サイトで指摘していない弱点(デメリット)などには謝礼(amazonカード300円)をお支払い致します。
口コミ・評判(契約者から)
・なし
比較検討した方が良い商品
アクサダイレクト生命 アクサダイレクトの終身医療 ★★★★☆
アフラック 医療保険EVER Prime プラス ★★★★☆
オリックス生命 CURE Next/CURE Lady Next ★★★★☆
SOMPOひまわり生命 健康をサポートする医療保険 健康のお守り ★★★★☆
チューリッヒ生命 終身医療保険プレミアムZ/プレミアムZ Lady ★★★★☆
編集後記