この保険の弱点はここだ!ネオファースト生命「ネオdeからだエール」

提供会社:ネオファースト生命

商品名:ネオdeからだエール
カラダ革命(りそな銀行、埼玉りそな銀行、関西みらい銀行の窓口販売)

この保険の弱点はここだ!!

8大疾病一時金について、動画でも解説しています!!
本文とともに参考にして下さい。

個人的には良い商品だと思うし、コンセプトもなかなか面白い。

だが「人を選ぶかな?」という気もする。

年齢が若く「保険は人生のライフステージごとに見直せば良い」と合理的に考えらる人向けだろう。

商品内容としては、以下の8大生活習慣病で「入院したら」一時金を支払うというシンプルなもの。

1 がん(上皮内がん含む)
2 心・血管疾患
3 脳血管疾患
4 糖尿病
5 高血圧疾患
6 肝疾患
7 すい臓疾患
8 腎臓疾患

保険料は以下の通り。

男性 一時金100万円の場合
30歳 1,544円/月
40歳 2,090円/月
50歳 3,193円/月

女性 一時金100万円の場合
30歳 1,901円/月
40歳 2,093円/月
50歳 2,664円/月

また、本商品では、保険料の決定に「健康年齢」という基準がある。

始めに加入する際は実年齢(30歳なら、30歳)の保険料で契約するのだが、本商品は3年更新であり、つまり3年毎に保険料が見直しされる。

その更新の際に、健康診断や人間ドックの結果を提出することで、ネオファースト生命側が、契約者の「健康年齢」を提示し、更新後はその健康年齢に応じた保険料を支払うことになる。

なお、この健康年齢はネオファースト生命が提携している「JMDC」という会社が提供するサービスで算出されるのだが、何を基準に健康年齢が決定されるのかは公にはされていない。

JMDCは、年齢、性別ごとの健康診断結果と、それに付随する保険診療報酬(レセプト)のデータを解析し、例えば

・血圧が正常範囲内より10%高い人は、〇〇系の病気に〇〇%なりやすい

・BMIが〇〇以上の人は、〇〇系の病気に〇〇%なりやすい

などの情報をもっているのだろう。

余談ながら、JMDCが上場する際、付き合いのある証券会社から「上場時のIPO株を買いませんか?」と勧められたのだが、何となく気分が乗らず断ってしまった。

その後、株価は冴えず、公募の2000円あたりを行ったり来たりしていたのだが、その後、ぐんぐん上昇。一時期は9000円を超えた。

「買っておけば良かったなぁ」

と後悔したことを覚えている。

話を戻す。

そんなJMDCのシステムは、契約者が提出した健康診断の結果を入力すると、実年齢の「平均」より、どの程度リスクが高いのか、それとも低いのかを算出してくれる。

結果、健康年齢という形で、リスクが低ければ実年齢より低い年齢で、リスクが高ければ実年齢より高い年齢が提示される。

実年齢より低い年齢=保険料が割安、高い年齢=保険料が割高となる仕組み。

例えば30歳で契約した場合、一時金100万円で保険料は1,544円/月となるが、次の更新の33歳の時は、健康年齢に応じて以下のようになる。

実年齢  33歳 1,674円

健康年齢 18歳 990円
健康年齢 20歳 1,285円
健康年齢 25歳 1,384円
健康年齢 28歳 1,470円
健康年齢 29歳 1,505円
健康年齢 30歳 1,544円
健康年齢 31歳 1,584円
健康年齢 32歳 1,628円
健康年齢 33歳 1,674円
健康年齢 34歳 1,724円
健康年齢 35歳 1,776円
健康年齢 36歳 1,831円
健康年齢 37歳 1,889円
健康年齢 38歳 1,951円

実年齢33歳で、健康診断結果を提出し、JMDCのシステムが「まあ、年相応だね」と判断すれば健康年齢も33歳。そのため保険料は1,674円となる。

しかし、健康診断の結果が、「超絶に良好」で健康年齢が若くなれば、最高で「18歳」の評価を受けることも可能。

この場合、保険料は990円で済む。

逆に「年齢の割に不健康じゃない?」と判断されれば、健康年齢が上がり、その分保険料は上がる。

但し、保険料が安くなる「下限」は18歳まで認定してくれるが、保険料が高くなる「上限」は実年齢の+5歳(33歳の場合、38歳まで)となっている。

この点、実年齢より+5歳までしか保険料が上がらないように配慮されている。

つまり、33歳の更新時には、健康年齢18歳の990円から、38歳の1,951円まで「変わる」可能性があるということ。

健康状態によって、ほぼ倍まで保険料がかわるのだから、なかなか画期的な商品で、筆者は面白いと思う。

また、保障内容もシンプルで良い。

先に挙げた8つの病気で「入院したら払う」というのが分かりやすい。

他社の商品でも、「7大疾病」や「8大疾病」を対象に一時金を提供する商品もあるのだが、支払い条件をチェックすると、

糖尿病 「壊疽による切断術を受けたら払う」、「糖尿病性網膜症の手術をしたら払う」

腎臓 「人工透析を受けたら払う」

肝臓 「食道・胃静脈瘤の破裂と診断された払う」

などなど、「何だよ・・・切断とか、破裂とか、怖すぎるだろ・・・・」というものばかり。

つまり、「なかなか払われない」ことが多い。

なお、それらの商品も、がん、急性心筋梗塞、脳卒中の3大疾病については「入院したら払う」ので、本商品と条件は同じ。

7大とか8大のうち、がん、急性心筋梗塞、脳卒中については、どの商品も大差がないが、この「3つ以外」については、他社の商品は支払い条件が厳しい。

対して、本商品では「1日でも入院したら払う」ので、極めて明快。

保険料の決め方、分りやすい保障内容、ともに筆者は好感を持っている。

率直に言えば、星4つ付けたいところでもあるのだが、冒頭で述べた通り、「契約者を選ぶ」ので、 一つ下げて星3つとした。

では、弱点の話に入る。

弱点1 未来の保険料が読めない

商品の構成上仕方がないが、3年更新なので、3年毎に保険料がかわる。

「それが嫌」という人も多いだろう。

もちろん健康年齢の概念から、保険料が安くなることもあるが、それでも40代、50代になれば、どうしたって悪いところも出てくる。

若いうちは「健康年齢が実年齢より5歳も若いよぉ」などと喜んでいても、一旦、どこか悪いところが出れば、「実年齢+5歳(上限)」の保険料が適用され、長い目で見れば、結構な保険料を負担する可能性もある。

また、現在の日本では、昔の終身雇用とは違い、歳を取ったからと言って必ずしも給料が上がるわけではない。

その点、本商品では、基本的には保険料が上がるので、(中にはずっと健康年齢18歳というような化物をいるかもしれないが)将来的には負担が増える。

本商品のライバルとなる他社の「8大(もしくは7大)疾病の一時金保険」は、ほとんど終身型で保険料は一定。

なないろ生命 なないろセブン ★★★★☆

はなさく生命 はなさく一時金 ★★★☆☆

メディケア生命 メディフィットプラス ★★★☆☆

先に述べたように、本商品とは保障内容が根本的に異なる(他社のものは糖尿病、腎臓、肝臓などの支払条件が厳しい)ので、一概には比較できないが、それでも「8つの病気が対象」という点において保障内容としては似ているので、だったら保険料が変わらない方が良い。という人も多いかもしれない。

特に女性は、保険料の変動に敏感なので、本商品はどうかな?という気もする。

保険の見直し相談などで、本商品が出てくることも結構あるが、だいたいの方が

「将来保険料上がっていくので、これどう思いますか?終身タイプに切り替えた方が良いですかね?」

と聞いてくる。

筆者としては、保障内容も良いし、保険料も手軽(健康年齢にもよるが)なので、若いうち(20代、30代)に入っておくのは悪くないと思うのだが、「保険料が読めない」という点には、実際に不安を感じている方が多いのも事実。

また、更新後の保険料も、原則「その時の保険料」であるので、パンフレット上に一応、現時点の年齢別の保険料が掲載されてはいるものの、これは確定ではない。

インフレや、保険会社の運用環境の悪化など、様々な理由で保険料は見直されるので、その点も不安。

特に本商品では、70歳を迎えると強制的に終身タイプに切り替えられ、その後の更新はなくなるのだが、例えば30歳の方の場合、70歳になるのは40年後のことであり、その時の保険料などは全く分からない。

そういう意味では「ずっと続ける保険ではないのかな?」という気もする。

弱点2 健康年齢の納得感

先ほど、健康年齢はJMDCのデータベースを使い算出することを説明したが、この決定については完全にブラックボックスで、決定にあたり多少の説明はあるようだが、決まった年齢に異議申し立ては出来ない。

健康に自信があって、健康年齢が実年齢より「下がる」のであれば良いが、よく分からない理由で「上がる」のであれば納得感はない。

また、それによって如実に保険料も変わってくるので、人によっては「なんだかなぁ」ということになるケースも多い。

弱点3 復活出来ない

これはネオファースト生命の全商品に共通するデメリット。

詳細は、以下コラムをご参照頂きたい。

参考コラム:新興系保険会社のデメリット 保険の復活が出来ない?!

この商品の弱点、こう考えろ!!(解決策)

通常の医療保険の上乗せ部分として、若いうちに「とりあえず一時的なもの」として入るなら良いと思う。

結婚したばかり、子供が小さい、というような方であれば、保障内容も良く、保険料も安い(健康年齢が低ければ)ので、悪くない選択肢だろう。

また、普段から健康に相当気を付けていて、この商品の健康年齢の認定を受けることが「モチベーション」になる方も良いかもしれない。

保障内容

以下の8つの病気で入院した場合(日帰り入院可)で、一時金を受け取れる。

1 がん(上皮内がん含む)
2 心・血管疾患
3 脳血管疾患
4 糖尿病
5 高血圧疾患
6 肝疾患
7 すい臓疾患
8 腎臓疾患

付けるべき特約!!(先進医療)

先進医療・患者申出療養特約

先進医療の療養を受けたとき、もしくは患者申出療養を受けた場合、その実費を2,000万円まで補償。

参考コラム:先進医療特約は「終身型」を選びなさい!!

患者申出療養については、以下コラムをご参照頂きたい。

参考コラム:患者申出療養制度とは?対応商品一覧

付けても良いかも?な特約(がん治療)

抗がん剤、放射線治療などを受けた際、治療を受けた月ごとに給付金を受け取れる。

5万円、10万円から選択可能。

がんの治療が長期化した時に、毎月入ってくるお金は「ないよりはあった方が良い」と考える。

40代くらいまではオプションの保険料も安いので、予算の余裕があるなら、付けておいた方が良い。

参考コラム:抗がん剤治療特約は付けるべきか?

口コミ・評判(販売から)

代理店勤務さんから口コミ

20代、30代の若夫婦、もしくは独身者などには売りやすい。
通常の医療保険に入らず、「これだけで良い」という人も多い。
正直、ちょっと怖いというか、病気はこの8つだけではないし、怪我などもあるので、普通の医療保険も入っておいた方が良いとは思うものの、本当に大変な病気の時に一時金100万円でも貰えれば十分と考えるのかもしれない。
更新型なので、若いうちは保険料も安く、訴求力は高い。どちらかと言うと、あまり将来のことを「考え過ぎず」、とにかく直近でちゃんとした保障があれば良い、という合理的な人が選ぶ印象。

口コミ・評判(契約者から)

30代独身女性さんからの口コミ

30代になって保険を検討し始めた際に、色々と商品を比較して、このネオファーストのこの商品にしました。
まず、理由は8つの病気で「入院しただけ」で受け取れることが評価が高く、他の商品は色々とルールが細かく、良く分からないという印象でした。
また、普段からマラソンなどもしていて、健康には自信があるので、更新時には保険料が下がるかもしれないという点ではやる気にもなります。(まだ更新はしていません)

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保険会社勤務、代理店勤務の方でも、販売現場の情報や、当サイトで指摘していない弱点(デメリット)などには謝礼(amazonカード300円)をお支払い致します。

比較した方が良い商品

同種(7つ、もしくは8つの病気で一時金)が、以下の商品。

なないろ生命 なないろセブン ★★★★☆

はなさく生命 はなさく一時金 ★★★☆☆

メディケア生命 メディフィットプラス ★★★☆☆

また、各社の医療保険のオプションとなる「三大疾病一時金特約」も比較対象となる。

下記に三大疾病一時金の支払い条件が良い商品を列記する。

・心疾患、脳血管疾患が対象。範囲が広い

SOMPOひまわり生命 健康をサポートする医療保険 健康のお守り ★★★★☆

三井住友海上あいおい生命 新医療保険 Aプレミア ★★★☆☆

・三大疾病一時金の特約保険料が安い

オリックス生命 新CURE ★★★★☆

編集後記:

約款

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