提供会社:富国生命
商品名:終身医療保険
この保険の弱点はここだ!!
入院時に一時金を受け取れる、というシンプルな内容の医療保険。
入院の短期化によって、昨今、このような「入院しただけで一時金」という商品が増えているが、当サイトとしてはネガティブに評価している。
そのあたりは追々述べるとして、まずは商品概要。
と言っても、極めて単純。
1日でも入院すれば、契約時にあからじめ決めておいた一時金が受け取れる。
パンフレット上では20万円になっているので、ここでも20万円とする。
また、入院だけでなく手術(放射線治療含む)をした時には一時金の20%を受け取れる。20万円であれば4万円。
支払回数は一生涯を通じて「100回」となっているが、入院をした原因が「8大生活習慣病(以下、参照)」の時はこの100回に含まれず、何度入院しても無制限で支払われる。
8大生活習慣病:がん、心疾患、脳血管疾患、高血圧性疾患、糖尿病、腎疾患、肝疾患、脾疾患
だが、現実問題として一生涯で「100回」も入院する人はいないだろうから、8大生活習慣病については「無制限」と言われてもあまり意味はない。
付けられる特約は先進医療特約のみ。
では、弱点。
弱点1 短期入院に過剰、長期入院に足りない
本商品だけに限った話ではないが、一時金系の医療保険には致命的な弱点がある。
それが、長期入院時に役に立たないということ。
本商品でも20万円を一時金を貰ったら、それで終わりなので、仮に半年以上の長期入院などをした時には「焼け石に水」という感じになってしまう。
もちろん短期入院であれば、20万円がバーンと支払われるので嬉しいのは嬉しいが、それも「過剰」でもある。
例えば1泊2日の入院で20万円を受け取れれば「やった!!入っておいて良かった!!」とは思うだろうが、実際にはさほどお金もかからないし、仕事を休む期間もごくごく短期間で済む。
だがよく考えて欲しい。
保険は別に儲けるために入るものではない。
また、原則的に毎月「お金を捨てている」ものでもある。
発生するか、しないか分からないものに対して、毎月お金を支払い、さほどのリスクではない短期入院で「多少儲かる(と言っても自分で支払ってきたお金が戻ってきているだけ)」が、本当のリスクである「長期入院」で何のサポートにもならない。
言い方は厳しいが、それが一時金型の医療保険ということになる。
別途、長期入院にも対応できる医療保険に入っていて、「更に心配だから追加」するというならまだ良いが(それでも必要ないと思うが)、これ単体だけでは「入院リスク」をカバーしているとは言えない。
弱点2 高い
一時金系は保険料が高い。
これは仕組み上仕方がない。
通常の「日額タイプ」の医療保険であれば、2泊3日なら保険会社は3日分しか支払わない。
しかし、本商品では入院日数に関係なく「一律20万円」を支払うので、保険会社としてはその分、支払いに備え保険料を多く積立てる必要がある。
そのため、保険料が高くなってしまうのである。
保険料は高いし、前項で述べた通り「本当のリスク」である長期入院には対応できないし。
正直、あまり実効的な商品ではないと思う。
口コミ・評判(販売側から)
なし
謝礼Amazonギフトカード300円!! アナタの口コミ教えて下さい!!
保険会社勤務、代理店勤務の方でも、販売現場の情報や、当サイトで指摘していない弱点(デメリット)などには謝礼(amazonカード300円)をお支払い致します。
口コミ・評判(契約者から)
・なし
比較検討した方が良い商品
一時金系よりは、通常の医療保険に入った方が良いと考える。
アクサダイレクト生命 アクサダイレクトの終身医療 ★★★★☆
アフラック 医療保険EVER Prime プラス ★★★★☆
オリックス生命 CURE Next/CURE Lady Next ★★★★☆
SOMPOひまわり生命 健康をサポートする医療保険 健康のお守り ★★★★☆
チューリッヒ生命 終身医療保険プレミアムZ/プレミアムZ Lady ★★★★☆
編集後記