保険会社総論
格付 S&P A+
エヌエヌ生命は元はアイエヌジー生命(オランダ資本)と言っていたが、2015年にアイエヌジーグループから、保険部門が分離されエヌエヌ生命と社名が変更している。
なるべく誹謗中傷にならないように述べるが、エヌエヌ生命という会社はもともと法人保険、その中でも「節税商品」と言われる分野に強みがあった。
10年近く前の話になるが、筆者も当時、全額損金商品(保険料全額が損金として処理でき、将来80%程度の返戻金が戻ってくる)を随分販売したが、その頃のエヌエヌは「輝いて」いた。
国税を敵にまわしても「やれるもんならやってみろ!!」とばかりに、強気な商品を販売していて、ダークヒーロー的な魅力があった。
だが、本当にやられた。
税制改正によるエヌエヌの商品たちは「木端微塵」に砕かれ、更には国税庁から直接お叱りも受けたようで、それ以降随分大人しくなってしまった。
今では「返戻率85%以下の4割損金商品」を量産しており、自ら
「15%(返戻金が85%のため)の利ザヤを頂いて『目先の節税』に協力してます」
などと自嘲しているようだ。
昔は凄かったのにね・・・
エヌエヌの関係者に会うと、そう慰めるしかない。
会社を去る人間も多く、規模は縮小傾向。
現時点ではS&Pの格付もA+を維持し、財務面でなにか問題があるわけではないものの、
「これから何で食っていくのか?」
「日本の保険市場でエヌエヌ生命がどのようなポジショニングを築くのか?」
という点では先行き不透明感が強い。
そもそもオランダの保険会社が、こんな極東の国にまで来て、中小企業の節税を助けるということには「大義」などない。
長期間、保険金を預ける相手としてはどうなのかな?というのが筆者の率直な感想。
未だに「ニッチなニーズにはまる」ようなキラリと光る商品もあるにはあるが「爆発」するような商品は出せていないのが現状。
フローチャートでまるわかり!5つの質問!アナタに必要は保険はこれだ!!
定期保険
注:クオリティが長期の定期保険(解約返戻金アリ)、スマートタームが短期の定期保険(解約返戻金ナシ)。
商品としては別物だが、似たようなものなので、同時に解説。
定期保険(逓増定期がメイン)
特定疾病保障型定期(3大疾病+死亡)
クオリティ ディーディー(法人向け特定疾病定期) ★★☆☆☆
緩和型定期保険
終身保険(逓増定期がメイン)
養老保険
ガン保険
就業不能保険
長期傷害保険
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