提供会社:JA共済
商品名:介護共済
この保険の弱点はここだ!!
商品としては極めてシンプル。
要介護2以上 or JA共済の独自基準を満たした段階で一時金を受け取れるというもので、JA共済の独自基準は以下の通り。
ベット周辺の歩行が出来ない(必須)
+
着替え、入浴、食事、トイレのうち「2つ以上」で他人の介護を必要
というもの。
一般論として、この状態に該当すれば「要介護2」にも当てはまると思うので、実際には要介護2が支払い条件だと思って良い。
本商品は「掛け捨て」型の介護保険なので、端的に言えば
・介護になれば勝ち(一時金ゲット)
・介護にならなければ負け(保険料没収)
というシステムになっている。
実際の例で、このあたりの勝率を考えてみよう。
60歳 男性
一時金 200万円
保証期間:終身
保険料払込期間:99歳払い
この場合で保険料は4,858円/月
要介護2に該当に該当する「平均年齢」はおおよそ80歳なので、仮に「介護になる」としても、約20年間保険料を支払うことになる。
4,858円×12ヶ月×20年= 約117万円
これで一時金200万円が受け取れれば、83万円ほど儲かったことになる。
逆に介護にならずに80歳で死亡すれば、117万円は捨てたことに。更に言えば、85歳までで146万円、90歳までで175万円を支払うので、介護にならずに死亡すれば、これを没収されてしまう。
一方、介護になる確率の話だが、統計を見ると男性の1/3、女性の1/2とある。
さて、これを見てどう思うだろうか?
「1/3ってことは3人に一人だろ?うわー、俺なりそうだなぁ。保険入っておいた方が良い」
「3人に2人は介護にならないのかぁ(介護になる前に別の病気で死んでしまう)・・・・だったら保険料は捨ててしまう可能性が高いな。自分で貯めておいた方が良い」
個々人の考え方なので、どちらが正解で、どちらが不正解というわけでもないが、筆者は後者。
介護はなる確率も、ならない確率も高い。
だったら、自分でお金を貯めておいて、介護になったらそれを使えば良いし、ならなければ生活費にすれば良いと思っている。
原則的には、介護に関する問題は保険でなく、自助努力で解決するべきだろう。
なお、このあたりの話は以下のコラムにてまとめてあるので、ご一読頂きたい。
参考コラム:民間の介護保険は必要か?「介護保険の考え方」
但し、既に60代を迎えているのに手元に全く貯金がなく、
「介護になったら家族に迷惑をかけてしまう」
というような方は、このような掛け捨ての介護保険に頼らざるをえない。
本来は保険料を貯めておいた方が良いのだが、そうは言っても60代後半とか、70代前半の早い時期に介護になってしまったら、お金が貯まらない。
また、60代にもなって貯金がないということは基本的に貯蓄が苦手なタイプなんだろうから、そのような人はお金を捨てる覚悟で、介護時の一時金を狙うしかないだろう。
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編集後記: