高血圧と保険

死亡保険  ◯ △ ✕(年齢、数値による)
医療保険  ◯ △ ✕(年齢、数値による)
がん保険  ◯ △ ✕(年齢、数値による)
緩和型医療 ◯
無告知型  ◯

解説

高血圧は保険会社各社によって、かなり扱いが変わる。

傾向としては、以下のようなところ。

・年齢が若いと厳しいが、年齢が高いと寛容

・薬を飲んでいても数値が正常であれば、不問(特に条件付かずに加入出来る)のところも多い

・国内生保はやや緩い、外資系はうるさい

基本的に高血圧は「高齢者の病気」と位置付けられているため、中年以降(どこの保険会社も40歳以上としているところが多い)であれば、割と寛容で、薬を飲んでいても

上 154mmHg以下
下 90mmHg以下(保険会社によって89や94などもある)

であればOKとしているところが多い。

逆にこれを超えていると、かなり厳しい。と言うより、筆者自身は加入を通せた経験がない。

全て謝絶(お断り)となっている。

むしろ、保険会社は薬を飲まずに「血圧が高い」という状態より、薬を飲んでいて「ちゃんとコントロール出来ている(正常値内)」方を好むので、もし154以上の場合は、ちゃんと薬を飲んで、一旦血圧を下げてから申し込んだ方が良い。

また、「薬を飲んで数ヶ月程度」よりも「薬を飲んで1年以上」というように、投薬歴が長い方がポイントが高い。

これも「高血圧とちゃんと付き合っているか?(付き合いが長い方が良い)」という点からの評価だろう。

なお、20代、30代で血圧が高い場合は、厳しく見られることが多い。

保険会社にもよるが、20代、30代、40代以降で、それぞれ「上限値」を設けている場合も多い。

例えば、先に述べたように40代が「上154mmHg以下」であれば、30代は「149mmHg以下」を目安にしている。など。

こちらも、もちろん上限以上の場合は問答無用で謝絶。

死亡保障については、上記の通り、数値が範囲内であればそこまでうるさいことは言わないが、医療保険はやや厳しく見られる。

特に高血圧の場合、他にもコレステロールや血糖値、尿酸値などが高い場合も多く、それらの「合わせ技」がある場合、総合的に判断され、血圧が範囲内であっても加入を断られたり、特別条件として保険料の割増などがされることもある。

がん保険の死亡保障と同様、範囲内であればOK。

緩和型医療保険では、日常的に飲んでいる薬については、そもそも聞かれないので、他の病気がなければ入れる。

参考コラム:緩和型医療保険 告知の疑問を解決!!

無告知型も同様。

だが、血圧が高いくらいであれば、投薬や適度な運動など、適切な対策で通常の保険に入れるので、保険料が割高な緩和型は無告知型を選ぶのは勿体ないと思う。

なお、経験的には全体的に国内生保より、外資の方が高血圧を嫌う。(もちろん保険会社にもよるが)

だが、筆者の保険業界の知人では、

「下100、上170で絶対ダメだと思ったが、診査が通った」

という経験をした者もあり、しかもこの時は某外資系だったというので、必ずしも外資がダメというわけでもないそうだ。

率直に言って、血圧だけは「やってみないと分からない」というのが正直なところ。

白衣高血圧症について

誠に厄介な病気だが、「白衣高血圧症」というものがある。

お医者さんや看護師の白衣を見ると「緊張で血圧が上がってしまう」というもので、場合によっては上が200近くになることもある。

全速力直後くらいの数値であり、到底保険には入れない。

だが、保険会社としては、この数値を信じるしかないので、いくら

「普段は低い。緊張していただけ」

と言ったところで、何の言い訳にもならない。

このような場合、日頃から慣れ親しんでいる病院(先生)などで、健康診断や人間ドックを受け、その結果を提出する方が良い。

保険の営業マンが手配する「診査医(保険加入のためだけの病院での診査)」だと、一発勝負になってしまい、その多くは緊張のあまり「あり得ない数値」を叩き出してしまうことになるからだ。