この保険の弱点はここだ!みどり生命「かぞくエール」

提供会社:みどり生命

商品名:かぞくエール

この商品の弱点はここだ!!

みどり生命に知人はいないのだが、もし知り合いがいたら

「どんな勝算があって、この商品を出したのか?」

そう聞いてみたい。

関係者には申し訳ないが、売れるとは思えないのだが・・・・

本商品は2022年8月から販売を開始した収入保障保険で、今まで高齢者向けの終身保険を看板商品としていたみどり生命からすると、初の「若い人向け商品」となる。

収入保障保険とは、

・毎月 〇〇万円

・〇〇歳まで

という形式の死亡保障保険。

例えば「月20万円、65歳まで」という内容で契約していれば、死亡時に残された家族が毎月20万円を「65歳になったであろう年」まで受け取れる。

まるで死後もお給料が払われるような形式であるため「お給料保険」などとも呼ばれている。

元々はソニー生命やプルデンシャル生命などが「家族収入保障」という名前で販売していたが、非常に分かりやすく合理的であるため、その後他社でも販売が開始。

今ではほとんどの保険会社で取り扱っている。

で、本商品なのだが・・・・

弱点1 保険料が高い

もうこれに尽きる。

後発商品であるにも関わらず、保険料が高い。

はっきり言って他社と比較すると勝負にならない。

武士の情けで敢えて保険料は載せないが、どの年代でも1割程度高い印象。

収入保障保険は、各社がしのぎを削って激しい闘いを繰り広げている分野であり、現在は主に2つの流れがある。

1 割引制度を充実させ、保険料を下げる

2 割引を使えない人向けに「誰でも」というスタンスで、なるべく安く提供する

1については、体重と身長のバランス(BMI)や、血圧に異常がない場合に適用される「健康体割引」や、タバコを吸わない人向けの「非喫煙割引」、もしくは定期的に健康診断を受けているだけで割引されるようなものもある。

保険会社としては、リスクの低い人に安い保険料で保障を提供しているのである。

対して、これらの割引が「使えない」人をターゲットとしている会社もある。

こちらは割引制度などがないため、保険料はやや高くなるが、それでもこの分野にも保険会社間の競争があるため、年々保険料は下がっている。

本商品は、こちらの2に該当する。

だが、前述の通り、全く勝負になっていない。

後発でこの保険料で、誰が買うのかな?というのが率直な疑問。

みどり生命の経営母体は主に関西圏を地盤とする冠婚葬祭大手のベルコという企業。

葬儀費用を積立てる互助会(友の会)のようなものを組織しているため、高齢者の会員を多く抱えており、そのため「健康状態が悪くても入れる終身保険」などの商品を展開していた。

これは分かる。

高齢者の会員に高齢者用の商品。

非常に分かりやすい。

だが、本商品は死亡時に「生活費を遺したい若い人」向けのものであり、みどり生命の顧客基盤には合わないのではないか?

もしかしたら、

「結婚した、お子さんが生まれた」という息子や娘のために、親(友の会の会員であるおじいちゃん、おばあちゃん)が「入ってあげる」というようなニーズを狙っているのかもしれない。

最近では、若い人の「保険離れ」が深刻で、子供が出来ても「保険なんか入らない」などと言ってる人も多い。(考え方は自由だが、実際に死んだらどうするのか?という気もするが)

そのような人の親に対して「息子さんを入れてあげたら?」というようなセールストーク。

だとしたら「それなりに売れそう」という気もしなくもない。




弱点2 月額でなく年金

これは些細な弱点。

他社商品は「毎月20万円」という月額だが、本商品は「年間240万円」という年金形式。

会社員の家などは「お金が毎月入ってくる」というスタイルに慣れてしまっているため、まとまって入ってくる年金形式だと多少戸惑うかもしれない。

お金の管理が苦手な方などは、入ってきた時に使い過ぎてしまい、1年の後半に困窮する、というような可能性もある。

まあ、それに関しては「ちゃんとやりなさい」としか言いようがないが・・・・

弱点3 細かい設定が出来ない

後発、かつ高い、というハンデがありながら、更に商品構成が「決め打ち」となっているため、契約者それぞれの事情に沿った細かい設定が出来ない。

プランは、

年金年額 90万円(女性専用)
年金年額 120万円
年金年額 150万円
年金年額 180万円
年金年額 240万円

の5つのみ。

かつ、保険期間も60歳か65歳しか選べない。

晩婚化が進む昨今は、40代後半で子供が出来るというようなことも珍しくなく、そうなると子供が大学を卒業するのが65歳を超えてしまうようなケースも間々ある。

そのような時に「最長65歳まで」というのでは、どうにも融通が利かない。




この保険の弱点、こう考えろ!!

今まで述べてきたように、収入保障保険として本商品を評価すると、かなり厳しいものになる。

また、失礼ながらみどり生命という保険会社にブランド力もないため、どう考えても他社商品の方が良い。

仮におじいちゃんが、子供を入れるとしても、文末に挙げた「比較した方が良い他社商品」から選んだ方がベター。

もしくは保険ショップなどに言って

「孫が生まれた子供のための、自分が保険料を負担して収入保障保険を入れたい」

と言えば、良い物を見繕ってくれるだろう。

現状、他社の収入保障保険では死亡時だけでなく「働けなくなった時(就業不能状態)」もカバーするようなものもあるので、入れるならその方が安心だろう。

口コミ・評判(販売側から)

・なし

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保険会社勤務、代理店勤務の方でも、販売現場の情報や、当サイトで指摘していない弱点(デメリット)などには謝礼(amazonカード300円)をお支払い致します。

口コミ・評判(契約者から)

なし

比較した方が良い他社商品は?

アクサダイレクト生命 収入保障2 ★★★★☆

FWD生命 FWD収入保障 ★★★★☆

オリックス生命 Keep ★★★★☆

T&Dフィナンシャル生命 家計にやさしい収入保障 ★★★★☆

はなさく生命 はなさく収入保障 ★★★★☆

三井住友海上あいおい生命 新総合収入保障 ★★★★☆

メットライフ生命 収入保障保険マイディアレスト ★★★★☆

編集後記:

約款

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