この保険の弱点はここだ!オリックス生命「米ドル建終身保険ユーエス・ライズ」

提供会社:オリックス生命

商品名:米ドル建終身保険ユーエス・ライズ

この保険の弱点はここだ!!

参考コラム:
ドル建商品の検討ってどうすればいいか?悩んだら
『ドル建商品の比較検討はこうすれば良い!!』
をご覧ください。

ごくごく一般的な米ドル終身保険だが、

「ようやく競走の第一線に乗り込んできたな」

という印象。

オリックス生命には以前にもキャンドルワイドという商品があり、これが

・普通のドル建終身保険(死亡+高度障害) 

・その拡張版のドル建終身保険(死亡+高度障害+3疾病)

の2つのタイプの保障を提供していたのだが、2023年5月より、キャンドルワイドを廃止し、

・普通のドル建終身保険 → 米ドル終身 ユーエス・ライズ

・拡張版 →  米ドル終身 ブライト

とそれぞれブランドを換え、刷新を図っている。

同社にはもともとライズという円建の終身保険があったので、それに合わせてユーエス・ライズ(ライズの米ドル版)としたのではないか?

米国ドル建終身保険candle wide(キャンドルワイド) ★★★☆☆販売停止

オリックスは利率を公開していないので、外部から利率は分からないのだが、ライバルのジブラルタ(その兄弟会社のプルデンシャルやPGF)や、メットライフなどの商品に比べると返戻率で劣っていた。(年齢、性別などにもよるが、ほとんどのケースで負けていた記憶がある)

そのため、それらを机の上で比較されてしまうと、どうしても勝てない。

だが本商品では、ブランド変更に伴い利率を上げて勝負に出てきた印象で、ジブラルタなどにもやや優位な局面が目立つ。(これも年齢、性別によるが)

そもそも米ドル建の終身保険は、米国債で運用を行っており、商品としての利率はその時々の米国債の利回りに影響される。

コロナ禍で、米国債の利回りが1%程度であれば、それを「原材料」とした米ドル建終身保険の利率も低くせざる負えない。

だが昨今、米国債は中央銀行(fed)の度重なる利上げによって4%台で推移しており、つまり

「良い材料が手に入る状況」

となっている。

そのため、各社、ドル建商品の利率が上がっており、本商品もその流れの中での好条件ということなのだろう。

だが、評価は3つ星。返戻率自体を見れば4つ星をつけても良いのだが、詳しくは後述するが「細かい弱点」が多いため、その分を差し引いて一つ落としさせてもらった。(返戻率でライバルと並んだオリックスの関係者には申し訳ないが)

保障内容としては死亡時、高度障害時に保険金を受け取れる。

保険料、保険金ともに「ドル建」であることから、毎月の保険料や保険金もその時の為替レートの影響を受ける。

そのため、円安(1ドル150円など)であれば保険料や保険金も高くなるが、円高(1ドル100円など)であれば逆に保険料も保険金を安くなるという仕組み。

なお、為替手数料は1ドルあたり0.01円となっており、これは保険会社の中でも最安レベル。

為替手数料などは、本当に無駄なコスト以外の何者でもないので、安いに越したことはない。この点はグット。

以上、商品概要。

では弱点。




弱点1 ドル支払が出来ない

本商品には「円入金特約」というものがセットにされており、これは毎月の保険料を

円建で請求しますよ

という特約(オプション)

約款を読むと「この特約だけの解約は出来ない」とあるので、つまり保険料の支払いは必ず「円」で行うことになる。

対して、他社(ジブラルタ、メットライフなど)では「ドルで払っても良いですよ」というところが多い。

これが出来ないのは結構痛いかなぁ、という印象。

実際の例を見てみよう。

例えば、記憶に新しい2022年の円安。

1ドル150円を超え、ドル建商品の契約者は皆死んでいた。

保険料が200ドルの場合、1ドル120円であれば24,000円で済むが、150円ともなると3万円近くになる。

「うへぇ~」という感じだろう。

このような場面で、現物のドルを持っておけば、そのドルを使って保険料を支払うという技もある。

筆者などはドル建終身保険のお客様には

「1ドル120円を切ったような場面があれば、外貨預金で現物のドルを買っておいて下さい」

と常々言っていて、実際にこれを実行している方も多い。

このような「安いドル」を買っておけば、いざ1ドル150円などの超円安になった局面で、手元のドルを使えるからだ。

だが、本商品は「保険料の支払いは絶対に日本円」なので、このような小技が使えない。

実際のところ、保険料をドルで支払うのは、自分で送金をしたりしないといけないので結構面倒ではあり、本当にこれで支払うような人は多くのはないのだが、それでも「出来るけどやらない」のと「そもそもやれない」のでは違うだろう。

弱点2 年金受取に「ドル」が選べない

これも似たような話。

本商品では将来、解約返戻金を年金形式で受け取ることが出来るのだが、その際にも「日本円一択」となっている。

だが、他社では「ドルでも円でもどっちでも良いですよ」というところが多い。

これも実際の例を挙げて説明しよう。

例えば将来年金(1万ドル)を受け取っている間に、1ドル150円だったとしよう。

受け取り金額は約150万円となる。

だが、仮に1ドル100円に急激に円高が進むと、100万円になってしまい、これは嫌だ。

であるならば、この時には「ドル受取」を選択しておけば良い。

わざわざレートが悪い時に円に換えずとも、ひとまずはドルで受け取っておいて、再び円安に振れた時に自分で交換すれば良いからだ。

だが、本商品ではこれが出来ない。

これは大いなる弱点と言える。

この商品の弱点、こう考えろ!!(解決策)

冒頭で書いた通り、返戻率もトップレベルであり、商品としては悪くはない。

だが、ドル支払が出来なかったり、ドルの年金受取が出来なかったりと、細かいところで他社に劣っている。

ご自身の年齢、性別で、他社の同種商品と比較して、保険料の安さや、返戻率の高さで「飛び抜けて」いるなら、

「細かい違いより、シンプルに返礼率が高い方が良い」

と考えるのもアリだろう。

実際のところ、支払いも年金も、円やドルをマメに切り替える方は少ない。

やはり面倒なので、なんとなく円で払い続ける、貰い続けるという感じなのだろう。

そのため、仮にドルでの支払い、受け取りが出来なくても、ほとんどの人には関係ないと言えば関係ない。

そのため「返戻率重視」と割り切って考えるのも良いと思う。

但し、他社比較でそこまで優位性がない、もしくはほとんど変わらないというのであれば、小技が出来る他社の方が良いということになるだろう。




参考コラム:
ドル建商品の検討ってどうすればいいか?悩んだら
『ドル建商品の比較検討はこうすれば良い!!』
をご覧ください。

口コミ(販売側から)

なし

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口コミ(契約者から)

なし

比較した方が良い商品

ジブラルタ生命 米国ドル建終身保険&米国ドル建終身保険(低解約返戻金型) ★★★★☆

PGF生命 米国ドル建終身保険(基本タイプ) ★★★★☆

メットライフ生命 USドル建終身保険 ドルスマートS ★★★★☆

ドル建終身保険は利率変動型、固定型などもあるため、比較が意外と難しい。

出来れば保険ショップなどで比較してもらった方が良いと考える。

編集後記

約款