あなたの医療保険。こう考えれば、スッキリ決められる!

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保険の相談では医療保険に関するものが一番多い。

その中でも

「入った方が良いですか?」

という質問が一番困る。

そんな時には、いつも3つの質問をしている。

「医療保険は入院したらお金がもらえる。ないよりはあった方が良い。どうですか?」

たいていの人は、

「そうですね」

と答える。

「では、毎月の保険料は3万円です。入りますか?」

「いや、3万円は高いですね。多分入らないです。」

これも判を押したように皆さん同じことを言う。

で、最後の質問。

「では毎月1円ならどうでしょうか?」

「1円だったら入りますよ!!」

これも皆同じ。

結局は金の問題だ。

入らないよりは入った方が良い。でもお金がもったいない・・・

何故もったいないのか?それは・・・

使うか使わないか分からないからだ。

金の問題、使うか使わないか分からない。

この2点がはっきりするだけでも医療保険の検討は随分前にすすむ。

次にもうちょっと具体的な3つの加入パターンを見てみよう。

1 入らない

2 ちょっとだけ入る

3 がっつり入る

当たり前の話だが、「医療保険の加入」ということに関してはこの3つのどれかに分類される。

そして、先ほど説明した通り、「使うか使わないか分からない」以上、どれが正解ということはない。

あくまで、個人の考え方である。

なお、筆者の個人的な結論を先に言ってしまうと、1か2で良いと思っているが、それは全体を読んでから、個々が判断して欲しい。




1「入らない」

まずは「入らない」ということについて検証してみよう。全体の10%くらいは、これに当てはまるかな。という感じ。

ここは重要な部分なので、是非とも飛ばさずに読んで欲しい。

まず「医療保険に入らない」のは私は「あり」だと思う。

但し、医療保険に入らないということは、

何かあった時に全て自分で責任を取る(取れる)

ということが大前提になる。

やはりある程度の貯金がないと対応できない。

ここでは短期、中期、長期の入院に関して各例を見てみよう。

・短期の入院(1か月以内)

幸い日本の社会保障制度は世界でも類を見ないくらい恵まれている。

そもそも医療は3割負担。

更に高額療養費制度というものをあり、

「医療費があまりに高額(だいたい月8万円以上、収入によっても変わる)」

になると、月単位で払い過ぎた分を返してくれる。(もしくは事前に「限度額適用認定証」を病院へ提出すると窓口の支払いが自己負担額までとなる。)

食事代や差額ベット代などは対象外なので、高額療養費制度の範囲だけで済むわけではないが、実質的に負担する医療費は月に10~15万円程度であることが多い。

そのため1ヶ月間以内の入院であれば実質負担は10万円以内で収まることの方が多く、貯金があれば短期入院の場合、医療保険に加入していなくてもOKということだ。

・中期の入院(2カ月~3カ月)

最近は入院期間も短くなっているので、2,3カ月の入院はかなり長い方になる。

この場合も毎月10~15万円程度なので、3カ月で30~45万円がかかる計算。

これくらいなら貯金で何とかなる人が多いだろう。

また、会社員の場合、傷病手当というものがある。

これは給与の2/3程度を補償してくれるもので、病気やケガが原因で休職してから最大1年6カ月間支給される。

給与が30万円であれば、おおよそ20万円が受け取れるので、治療費に関してはここから問題なく支払える。

ただ、懸念するべきポイントは「生活費」だ。

普段30万円貰っていて、自分や家族の生活のために27万円を使っている。こんな場合を想定してみよう。

自分が入院したからと言って、家のローン(もしくは家賃)がなくなるわけではない。また、子供がいれば

「お父さん入院しているから、習い事はやめようね・・・

というわけにもいかないだろう。

つまり、生活費はかかる。

そこに更に入院費もかかる。

傷病手当20万円がはいってきても、生活費27万円で既にマイナス7万円。さらに治療費で10~15万円

月のマイナスは20万円前後となる。これが3ヵ月続けば60万円。

ただでさえ病気でストレスがたまるのに、更に貯金が毎月数十万単位で減っていくのは気が滅入るだろう。

だが、金額だけで言えば60万円。

別に大したことがない。と思うのであれば、この段階でも医療保険はいらない。

もしくは、毎月30万円貰っていても20万円(給与の2/3)で生活出来ている人。

このような方は傷病手当で完全に生活費が賄えるので、あとは医療費だけだから随分気が楽。

こちらも医療保険がなくても大丈夫だと言える。

・長期の入院(3ヵ月超)

最後に長期の入院。

白血病などの血液系のがんか、脳系の病気などが長期入院になる傾向がある。

基本的には中期の入院と同じで、毎月20万円程度がキャッシュアウトする状況が続く。

半年で120万円、1年間で240万円。

こうなると「結構シンドイな」という人が多いかもしれない。

だが、貯金を1,000万円も2,000万円も持っているような人なら、この段階でも「別に大丈夫だよ」と感じるかもしれない。

実際、本当に金を持っている人(億単位の資産があるような方)は意外と医療保険などには入っていない。

以上、話をまとめると、医療保険に入らないくてもOKな人の条件は以下のようになる。

・ある程度の貯金がある人

医療費と生活費の持ち出し、約1年分240万円程度がいつでも自由になることが一つの目安だろう。

とは言え、この240万円がなくなると貯金がゼロになってしまうのでは論外。

病気を乗り越えた段階ですっからかんになってしまい、他のリスク(リストラなど)に対応できない。

そのため、500~1,000万円程度は持っている方がベター。

・給与の「2/3以下」で生活が出来ている人

ちゃんと貯金があるのであれば良いが、もし貯金が300万円以下ということなら、これが条件となる。

傷病手当と同じ給与の2/3で生活が出来ているのなら、給付された傷病手当は生活費にまわし、治療だけに専念すれば良い。

そうでないと、生活費のマイナス+治療費のダブルパンチとなるので、精神的にはキツイ。

・全て自己責任と覚悟出来る人

何気にこれが一番大事。

保険に「入らない」と決断したわけだから、何があっても人にせいにしない覚悟が必要。

例えば長期入院になって、貯金が数百万円減っても「自分で決めたこと」と割り切れることが必要だ。

・医療保険はないが、就労不能保険に入っている人

実際のところ、最大のリスクは「長期入院」と、それに伴う「働けない」という状態だ。

それに対応するためには、就労不能保険が適している。

但し、就労不能保険は医療保険とは異なり、1ヶ月程度入院したくらいでは給付されない。

短期、中期の入院は自分の金で何とかする。

本当に長期の入院や働けないほどの大きな病気になった時は、就労不能保険でカバーする。

これに納得できる人は、医療保険には入らなくても良いかもしれない。(別途就労不能保険は必要)

以上、「医療保険に入らない」を考察してみた。

結局はある程度のお金と、覚悟の2つが必要。

なお、その2つがないのに

「自分だけは病気なんてしない」

などと言う根拠のない自信で医療保険に入らないのは、一番おろかであることだけは言っておく。




2「ちょっとだけ入る」

では、次に「ちょっとだけ入る」を考えてみたい。

これは「何もないのは不安だけど、あまり高額な保険料も嫌」という感じの人向けで、実際80%くらいはこのタイプではないか?

また前項の「入らない」を読んで、私にはお金も覚悟もない。と思った方もこちらに分類される。

例えば入院1日5,000円の医療保険に入ったとする。

この場合、1ヶ月入院すれば約15万円(5,000円×30日)の給付金が受け取れる。

他にも手術などをすれば手術給付金なども受け取れるだろう。

毎月15万円ほど入ってくれば、医療費は十分カバーできるし、多少生活費でマイナスが出るかもしれないが、何もないよりはマシだろう。

これが日額1万円であれば、入院している限り月に30万円なので、生活費も補える。

ここでも短期、中期、長期の3パターンの入院で見てみよう。

・短期の入院(1か月以内)

多くの場合、退院した時には「プラス」つまり、多少儲かるという場合が多い。

但し、短期入院であれば、仮に保険に入っていなくても、それほどのダメージはないので、実際にはどちらでも良かったということになる。

・中期の入院(2ヶ月~3ヵ月)
・長期の入院(3ヵ月超)

一番、保険のありがたみを実感する。

この時に気を付けるべきことは、入院日数の上限。

前述した通り、多くの医療保険は60日もしくは、120日で日数上限に達してしまい、その後の給付がなくなる。

そのため、三大疾病無制限特約(オプション)などを付けて、がんや急性心筋梗塞、脳卒中などの「重篤」な病気の際には、上限が撤廃されるようにしておかないといけない。

入院日数が全体的に短期化しているとは言え、長期の入院がなくなったわけではないし、実際になったら怖いのは

まずは自分では対応しきれない「大きいリスク」に備えるべきで、医療保険に入るのであれば、これらの無制限系の特約は絶対あった方が良い。

逆に短期入院ばかりにフォーカスした「入院一時金(入院しただけでもらえる一時金)」などは、別に必要ないと考える。

なお、前項でも述べた通り、長期の入院のリスクをカバーするのは医療保険ではなく、就労不能保険でも良い。

むしろ、「自宅療養」などは医療保険の給付対象にならないことも多いが、就労不能保険であれば給付される。

短期、中期、長期。

どのレベルでも「あまり大きな出費はしたくない」ということであれば、一番安い医療保険+就労不能保険の組み合わせが良いかと思う。

この2つを合わせて30歳男性なら月3,000円程度、40歳男性なら月4,500円程度が目安となるが、あくまで「負担のない範囲」で加入すること。




3「がっつり入る」

やたらめったら色々な特約(オプション)を付けた「超豪華」な内容で加入している。

医療保険だけで毎月1万円近く支出していたりする。これも10%くらいはいる印象。

例えば、毎月1万円を医療保険に払えば、年間で12万円。30年間で360万円、50年間で600万円にもなる。

その分、入院すれば給付金はすさまじく、手術を受けたりすれば、2週間程度の入院でも100万、200万円の給付が受けられる。

結局のところ、

「良いものは高い」

という当たり前のことで、今まで多く支払っているのだから、多く受け取れるだけの話。

筆者自身、医療保険は、

「病気の時に生活の収支を極端に赤字にさせない」

ために入るもので、別に得をするためのものではないと考えているが、これくらいの保険に入っていれば、実際に入院した時には

もの凄く儲かる

だろう。

入院した時は個室に入りたい!!

貯金からの持ち出しは絶対イヤだ!!

などと思っている方は、どうしても医療保険に多めに入らざるを得ない。

しかし、経済的な合理性はない。

ただ単に自分で貯めているお金を受け取っているだけだし、それすら入院しなければ受け取れない。

ムダに掛け捨てしているだけになる可能性も高いのだが、一部の「心配性」の人はどうしても医療保険に入り過ぎる傾向がある。

と言うか、そうでないと安心出来ないので、本人が良いのであれば他人が口を挟む問題ではない。




最後のまとめ

以上、医療保険に対して、3つの考え方を解説してみた。

総括するなら、

・お金があるなら、医療保険などいらない。

・心配ならなるべく安いものに入っておく。

・心配性の人はたくさん入らないと気が済まない。

・総じて一番心配なのは長期入院&働けないリスク。
 これは医療保険だけでなく、就労不能保険でも対応可能。

どれがご自身にあっているかを考え、医療保険の検討の参考にして頂ければ幸いである。

 

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