提供会社:FWD生命
商品名:FWD収入保障 引受緩和
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基本商品の競争力
参考:割引・年齢毎の保険料が気になる方は、
『収入保障 各社の保険料比較』
をご覧いただきたい。
なかなか面白い商品。
持病がある人でも入りやすい保険を「緩和型」と言うが、本商品は緩和型の収入保障保険。
医療保険の緩和型や、通常の定期保険の緩和型は見たことがあるが、筆者の知る限り、収入保障の緩和型はこの商品しかない。
と言うことで、他に比較するものがないので、良いとも、悪いとも、安いとも、高いとも言えない。
しかし、コンセプトとしては、
他社で加入出来ない人にも収入保障タイプの保険を提供する
というものなので、それ自体は素晴らしいと思う。
だが、色々と細かい弱点があるので、星2つ。
緩和型と言うことで、以下の4つの質問に全てNOであれば加入出来る。
Q1:最近3か月以内に医師から、入院または手術を勧められたか?
Q2:最近3か月以内にがんの疑いでの再検査・精密検査を行ったか?
Q3:過去2年以内に、次の病気で入院をしたことがあるか?
脳卒中、脳出血、脳こうそく、くも膜下出血、心筋梗塞、狭心症、心房細動、ブルガタ症候群
Q4:過去5年以内に、以下の病気で入院、手術、診断をされたことがあるか?
がん:がん(白血病・肉腫・悪性リンパ腫などの悪性しゅよう、上皮内がん
精神:統合失調症、認知症、アルツハイマー病
血管:動脈りゅう
肝臓:肝硬変、B型肝炎、C型肝炎、肝炎ウイルスキャリア、慢性肝炎、自己免疫性肝炎、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)
腎臓:ネフローゼ症候群、糸球体腎炎、膜性腎症、腎不全
肺・気管支:慢性閉塞性肺疾患(COPD)、肺気腫、慢性気管支炎、間質性肺炎、肺線維症
糖尿病による合併症:糖尿病を原因とする網膜症、腎症、下肢皮膚かいよう、神経障害
なお、保険料に関しては、緩和型であるため、当然高い。
他社の保険に健康上の理由で「入れない」のだから、それはすなわち「死亡率が高い」ということになる。
保険会社からすれば、割高な保険料を受け取らねば収支が合わないのである。
実際の保険料を見てみよう。
30歳 男性
保険期間:60歳
年金月額:10万円、最低保証期間:5年
保険料:4,947円/月
なお、下記が同じFWDの通常型の収入保障の保険料(条件は同じ)
非喫煙優良体:1,685円
(タバコを吸わない非喫煙割引+健康体割引適用)
喫煙者標準体:3,193円
(割引制度が一切適用されない)
この2つと比較すると、保険料は1.5倍から3倍程度も高いが、他社では無理なのだから、仕方ないところだろう。
以上、商品概要。
参考:割引・年齢毎の保険料が気になる方は、
『収入保障 各社の保険料比較』
をご覧いただきたい。
各社の収入保障保険の☆評価一覧はコチラ
特約(オプション)について
-配偶者同時災害死亡時割増特則
不慮の事故で夫婦2人ともが死亡した場合、主契約の年金と同額の災害割増遺族年金が受け取れる。
(年金が倍になると言うこと)
参考:割引・年齢毎の保険料が気になる方は、
『収入保障 各社の保険料比較』
をご覧いただきたい。
各社の収入保障保険の☆評価一覧はコチラ
弱点1 緩和型だけど結構ハードルがキビシイ
本商品。緩和型で加入時の質問は少ない「はず」なのだが、結構ハードルが高い。
羅列してある病気も多く、
「えっ、これもダメなの?」
というものもある。
例えば、
過去5年以内に過去の病気で以下の入院、手術、診断をされましたか?
という質問の「病気一覧」の中にC型肝炎があるが、他社では特別条件(多少保険料が上乗せされる)などで加入出来る場合も多い。
緩和型とは言っているが、意外と断られる病気も多い。
また、他の保険会社の収入保障でも、先のC型肝炎などのように特別保険料を支払うことで加入出来ることもあるので、
自分に持病があるから
と言って、すぐにこの緩和型に飛びつかなくても良い気もする。
但し、本商品が圧倒的に優れている点がある。
それは
健康診断などで、もの凄い数値をたたき出してしまった人が入りやすい
ということ。
通常の収入保障では、保険の加入にあたり、健康診断結果の提出か、病院での診査がある。
その時に、血圧が高い、血糖値が高い、γGTP(肝臓の数値)が高い、などがあると、保険に加入することがかなり厳しい。
本商品では、確定している病気に関しては意外とうるさいが、まだ病気が確定する前であれば、先に挙げたような数値がいくら高くても問題ない。
要は、
今現時点で病気ではないが、健康診断的にはかなりマズい。
健康診断結果を出したら、まずは入れない。
そんな人にとっては、良い保険だと言える。
弱点2 削減期間が1年間
弱点と言うか、まあ、これは仕様なので仕方がないが、加入して1年間は「削減」がある。
例えば、この保険に入って1年以内に死亡してしまった。
そんな場合には、年金が50%になってしまう。
死亡時に10万円を受け取れる契約であれば、5万円ということ。
保険会社としても、リスクが高い人の保険を受けているので、
「1年間は様子を見させて下さい」
ということだろう。
この加入後、1年削減という考え方は緩和型の商品には広く浸透しているので、この商品だけが特別というわけではない。
弱点3 FWD富士の信用度
あまり聞きなれない保険会社だが、AIG富士生命という会社を香港のFWDが買収した会社。
なお、FWDはPCCWという香港の財閥の保険部門で、アジア各国で保険事業を展開しているので、規模としてはかなり大きな会社だ。
そういう意味では外資系であり、かつ中華系というかなり特殊な立ち位置の保険会社。
会社の信用度としては、特に心配するようなことはないのだが、富士生命自体が1996年に設立された新しい保険会社であるにもかからわず、AIGに買収され、今度はFWDにと、何とも忙しい。
このような買収劇があると、
〇〇生命、〇〇系に買収か?!
みたいな報道が出て、契約者としては何とも居心地が悪い。
保険契約自体はそのまま引き継がれていくので、特に問題はないのだが、俺の契約大丈夫かな?と心配になる気持ちは分かる。
今のところFWDは日本市場での攻勢を強めており、本商品を始め、かなりユニークな商品を繰り出している。
それを見るに、日本市場から撤退する気配はないが、これが5年、10年となると何ともいえない。
2度あることは3度ある、ではないが、再び、どこかに買収される可能性もあるだろう。
反面、本商品は一度入れば60歳とか65歳まで長期に渡って続く保険だし、
健康状態に問題のある人が加入する
という特性上、数年後に簡単に見直せるものでもない。(健康状態がネックになって他社に移れない)
そういう意味では、一度入ればFWD富士とかなり長い付き合いになることは必至で、会社の安心感、信用度は重要かもしれない。
もちろん前述した通り、特に問題があるわけではないが、日本市場での「実績」がないことは事実。
もし会社の知名度や安心さを気にするのであれば、その点、FWD富士はちょっと弱い。
弱点4 高度障害が対象外
本件、読者Xさんからのタレコミ。(Xさんありがとうございます!!)
筆者も原稿を起こした時点では気付かなかったが、本商品、高度障害が対象外となっている。
そういえば、以前、FWDのソリシター(各代理店をフォローするFWDの営業担当者)から聞いたような気もするが、失念していた。
まあ、これは完全な弱点だろう。
通常、収入保障保険は死亡と高度障害が対象であることが一般的だが、本商品では死亡しか払わない。
そもそも持病がある方向けの商品であり、そうなれば当然、健康な方に比べて高度障害になる可能性は高い。
開発段階で、
「高度障害を対象にするか?しないか?」
という検討をしたのだろうが、対象にすればそれは保険料に反映される(高くなる)。
逆に外せば、保険料は安くなる。
結果、マーケットでの立ち位置、販売戦略を考慮して「外す」という判断をしたのだろう。
それ自体は別に良い。
保険会社の判断であり、こちらがとやかく言うことではない。
筆者が問題視するのは、その事実が「極めて分かりにくい」ということだ。
他社商品では「高度障害でも払う」という一般常識に乗じ、パンフレット、重要事項説明書、約款で、その点を完全にぼやかしている。
嫌らしいのが「本商品では死亡で払う」という記載方法。
重要事項説明書、約款で終始この言い回しで統一されている。
確かに「高度障害」という単語が載っていないので「死亡でしか払わない」ということは間違いなのだが、本来ではあれば、それなりに大きな文字で
「本商品では高度障害は支払対象外です。」
と記載するべき。
「契約者側の勘違いを期待しているのでは?」とうがって見てしまうし、実際、プロである筆者も見落とした。
実際、本商品に入って方で、加入後に高度障害状態になり、その時になって「払われない」と気付いた例もあるだろう。
約款には「死亡で払う」と書いてあるので、契約者が訴訟をしても勝てないが、そういう問題か?という気もする。
その点、前項の「FWDという会社の信用度」という話に繋がっている。
日本のマーケットで信頼を勝ち取るなら、このあたりはしっかりした方が良い。
比較した方が良い他社商品は?
緩和型の死亡保障(定期タイプ)
オリックス生命 定期保険 FINE Surpport Plus ★★★☆☆
もしくは、通常の収入保障保険タイプでも特別条件(割増保険料)で入れる場合もあるので、すぐに諦めずにチャレンジしてみるのも良い。
参考:割引・年齢毎の保険料が気になる方は、
『収入保障 各社の保険料比較』
をご覧いただきたい。
各社の収入保障保険の☆評価一覧はコチラ