提供会社:SBI生命
(格付け なし)
商品名:今いる保険
この保険の弱点はここだ!!
うーん、この商品は販売している意味があるのだろうか?・・・
SBI生命には知人はいないが、同社の商品の中でも「何故これを?」と頭をひねってしまう。
SBI生命は、そもそも商品が4つしかなく(2022年4月時点)、保険料の安さが売りの「クリック定期!NEO」や、就業不能保険「働く人のたより」など、当サイトでもわりと高評価なものがある。
インターネット申込定期保険「クリック定期!NEO」 ★★★☆☆
だが、この「今いる保険」は星1つ。
保険料も高く、他社に比べて魅力がない。
4つしかない商品のうち、何故にその一つをこれにしているのか、よく分からない。
唯一「使い道」があるとすれば、高齢者の死亡保障を「それなりに手軽な保険料」で用意出来ること。
サイトの契約例(リンク)にもあるが、
・60歳男性
・死亡保険金1,000万円
・保障期間 90歳まで
場合、保険料は21,020円となっており、これは年齢のわりには安い気がする。
「とてもじゃないけど90歳までなんて無理」
というような方であれば、90歳までの定期保険ではあるものの、実質的にはほぼ終身保険のように使用することが出来る。
60歳で加入し、平均寿命の82歳で死亡した場合、それまでに支払った保険料は約555万円。対して保険金は1,000万円なので「平均寿命付近で亡くなる」のなら、お得な商品と言える。
ただ・・・どうなんだろうか・・・・
この保険は通常の告知が必要なので、入るにはそれなりに健康でないといけない。
自身で「90歳までは無理」などと思っていても、60歳時点で保険に入れるほど健康なら90歳を超える可能性も低くはない。
仮に90歳を超えた場合、60歳から30年間支払ってきた保険料757万円はドブに捨てることになってしまうので、怖いと言えば怖いような気もする。
こんな「賭け」をするくらいなら、90歳を超えることも考えて、入るのであれば通常の終身保険などの方が良い気がする。
例えば、オリックス生命の終身保険ライズ。
同じく60歳の男性が1,000万円の保険に入る場合、保険料は32,810円(終身払)となる。
終身払なので、生きている限りずっと支払わないといけないが、こちらなら「いつかは必ず1,000万円」が受け取れる。
ただ、この保険でも85歳以上まで生きると、総支払保険料が1,000万円を超えてしまい、1,000万円の保険金を受け取っても損をする「逆ザヤ」状態にはなってしまうが、それでも90歳を超えて757万円を「捨てる」よりはマシかな?という気もする。
もしくはドル建の終身保険などであれば、60歳で加入しても、10年払などで「ギュッと短期間」に保険料を支払ってしまえば、逆ザヤにはならないだろうし、株式に連動する変額保険などでも、保険金のわりに保険料は手頃なので、そちらでも良い。
純粋な定期保険としても保険料高く話にならない。90歳までの保障を「終身保険っぽく」使うにしても、他の方が良い。
ということで、なんとも中度半端な商品だな。という印象。
検討した方が良い他社商品
単純な定期保険がほしいなら・・・・
長期の保障が欲しいなら・・・・
円建終身保険
変額保険
ドル建保険
ジブラルタ生命 米国ドル建終身保険&米国ドル建終身保険(低解約返戻金型) ★★★★☆
ソニー生命 リビング・ベネフィット20(米ドル建生活保障・終身型) ★★★★☆
メットライフ生命 USドル建終身保険 ドルスマートS ★★★★☆
編集後記: