この保険の弱点はここだ!ソニー生命「米国ドル建終身保険(無配当)」

提供会社:ソニー生命

商品名:米ドル建終身保険 (無配当)

この保険の弱点はここだ!!

参考コラム:
ドル建商品の検討ってどうすればいいか?悩んだら
『ドル建商品の比較検討はこうすれば良い!!』
をご覧ください。

ソニー生命のドル建終身。

2020年12月時点で「ドル建終身で比較」するなら、このソニー、ジブラルタ、プルデンシャル、メットライフ、マニュライフあたりが有力なプレイヤーとなる。

保険料の高い安い、将来の返戻率などは、性別、年齢などによって各社、勝ち負けがあるが、ソニーは常に3位以内に食い込んでくる。

だが筆者の経験上、1位でないことが多い。

保険料が「ほんのちょっとだけ」にプルデンシャルに負けている。

将来の返戻率で「ほんのちょっとだけ」マニュライフに負けている。

そんな感じ。

そのため星3つとさせてもらった。

なお、2020年12月時点の話では、ライバルのプルデンシャル、ジブラルタ、メットライフが予定利率の改定(下げた)を行い「一歩後退」したのに対して、ソニーは以前のレベルを維持しているので、後退組よりは「良い」と印象。

ただし、本商品の運用対象であるアメリカの国債の利回りが下がっている以上、ソニー生命もいつかは「下げる」必要があり、今の優位は一時的なものだろう。

しかし、「今入るなら」ソニーは悪くない。

予定利率について理解したい方は
『同じ3%でも何故違う?「超」わかりやすい!!予定利率と利回りの違い!!』
をご覧いただきたい。

そんな「ちょっと惜しい」ソニーのドル建だが、他社にはない利点がある。

それが、

為替手数料が安い

ということ。

あまり気にしていない方が多いが、ドル建商品でドルを購入する時には手数料が取られている。

1ドルあたり〇〇円という計算をする。

だいたい、0.5円の保険会社が多い。

為替レートが1ドル110円であれば、1ドル110.5円で保険料が計算され、口座から引き落とされる。

この為替手数料がソニーは0.01円と破格。

他社では1ドルあたり0.5円、ソニーは0.01円

例えば総支払保険料が3万ドルであれば、0.5円で15,000円の為替手数料を支払っていることになるが、0.01円なら300円で済む。

この時点で14,700円「得」をしていることになる。

顧客に余計なコストを負わせない、という点で素晴らしい姿勢だと思う。

だが、この話はお客さんにはあまり響かない。

結局は保険料や返戻率で負けてしまっていると、為替手数料に関しては「へー」という程度の低温度の反応で終わることが多い・・・

 

参考コラム:
ドル建商品の検討ってどうすればいいか?悩んだら
『ドル建商品の比較検討はこうすれば良い!!』
をご覧ください。

各社の外貨建終身保険の☆評価一覧は、コチラ




弱点1 低解約型がない

まあ、これは弱点と言うか商品の構成なので仕方がないが、非常にスタンダードな商品ではあるが、変化球がない。

例えば低解約型。

低解約型とは、

・保険料を支払っている期間中は解約返戻金が安く抑えられている

・その分、保険料が少し安い(低解約型ではないものに比べ)

・支払い期間が終了すると返戻金が一気に増える
 (加入年齢にもよるが、若ければ一気に返戻率が100%を超える)

という特徴を持つ商品で、他社で良く見かける(ジブラルタ、メットライフなど)

例えば、ドル建終身保険に「10年払込」で加入した場合、保険料を支払っている10年間の間は返戻率が60%とか70%とかすごく低いので、解約をすると大損してしまう。

当然、契約者は無理してでも続ける。

これは保険会社にとって非常にありがたいことで、解約されるリスクがない分、腰を据えて運用にあたれる。

そのため、保険料も少し安いし、将来の返戻率も高く設定されている。

「早期解約しないでくれるなら、その分、オマケしますよ」

分かりやすく言えば、そういうこと。

ソニー生命のドル建終身は加入後しばらくすれば順調に返戻率が上がるタイプで、低解約型ではないし、オプションとして低解約型を用意していない。

これが冒頭で述べた通り「ちょっとだけ負けちゃう」原因でもある。




弱点2 為替リスクもあるので慎重に

別段、これは本商品だけに限った話ではないし、別に弱点というようなことでもないが、注意喚起として。

本商品はドル建なので当然為替リスクがある。

支払う保険料も毎月変わるし、将来の死亡保険金、返戻金、全て為替の影響を受ける。

例えば保険料が200ドルの場合、

1ドル80円の円高であれば、日本円換算で保険料は16,000円

1ドル120円の円安であれば、本円換算で保険料は24,000円

となる。

つまり、1.5倍程度は保険料が変わる可能性がある。

毎月8,000円も保険料が変われば、家計への影響もあるだろう。

このことは十分気を付けて保険料の設定をして欲しい。

基本的には「1ドル130円になっても問題なく支払える程度」が良いと思う。

なお、これもソニー生命だけに限った話ではないが、ドル建商品をセールスする営業マンは

将来は日本は衰退する。当然、円は弱くなり円安が進むだろう・・・

とか、

トランプの政策で一気に円高になるのでは?

などなど、独自見解を展開する場合がある。

はっきり言うが、そんな話、競馬場の予想屋ほどもあてにもならない。

為替なんて天気みたいなもの。

むしろ、予想が的中するなら保険の営業マンを辞めてFX取引で勝負しろ!!と言いたいが、要はドル資産の有望性を説き、保険料を上げて欲しいがためのトークだろう。

このような営業トークは話半分程度に聞いておいた方が良い。

あくまで、1ドル130円でも払えるか?という点を重視すること。

弱点3 ライフプランナーのレベル

本商品は一部の代理店などでも加入出来るが、大部分はソニー生命のライフプランナーが販売していることが多い。

どこの保険会社でもそうだが、レベルはバラバラ。

筆者もソニーのライフプランナーに知り合いが多いが、非常に高度な知識を備えている人もいれば、素人に毛の生えたような人もいる。

本商品はドル建ということもあり、ちゃんと商品のことを勉強している人から入るべきだろう。

ソニー生命のライフプランナーは身なりもきっちりしていて、「出来る」感じがするかもしれないが、見かけだけでなく中身もしっかりチェックすること。

一つのテストとして、今のFRBの議長って誰でしたっけ?、アメリカ国債の10年ものの金利って何%ですか?などと聞いてみると良い。

ドル建商品を扱うのであれば、どちらも答えられて当然の話題であり、これに「あれ?なんでしたっけ?」というような曖昧な反応をするようであれば勉強不足。

大事な資産を預ける相手であるので、相手のレベルは高いにこしたことがない。

これらの一定のレベルに達している上で、性格的な相性も合うのであればベスト。

この商品の弱点、こう考えろ!!(解決策)

悪い商品ではない。

適切な保険料、保障内容であれば加入して問題ないのではないだろうか?

ただし、他社の低解約返戻金型の方が保険料も安く、将来への返戻率も高い可能性があるので比較はすること。(文末の「比較した方が良い商品」を参照)

なお、他社で本商品より良いものがあっても、ソニー生命の場合、ライフプランナーと何度も面談をしているので「断りにくい」という問題が発生することもある。

このような時、

「まあ、何度も来てもらったし、それほど大きな差でもないのでソニーで良いか」

と考えるか、

「いや、大事なお金の話。ちょっとでも良い条件の方が」

と考えるかは、人それぞれ。

このあたりの考え方は以下にまとめたのでご参考まで。

「お付き合い保険」の断り方と「お付き合い保険」に入るメリット

 

比較した方がいい他社商品

ジブラルタ生命 米国ドル建終身保険&米国ドル建終身保険(低解約返戻金型) ★★★★☆

ジブラルタ生命 米国ドル建特定疾病保障終身保険(低解約返戻金型) ★★★★☆

PGF生命 米国ドル建終身保険(基本タイプ) ★★★★☆

メットライフ生命 USドル建終身保険 ドルスマートS ★★★★☆

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『ドル建商品の比較検討はこうすれば良い!!』
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