この保険の弱点はここだ!大樹生命「ステイタスM」

提供会社:大樹生命

商品名:ステイタスM(低解約返戻金型平準定期)

この保険の弱点はここだ!!

低解約型の長期定期。

法人向けの商品だ。

なお、低解約型については、以下、コラムにて解説しているのでご参照頂きたい。

参考コラム:低解約返戻金型とは何か?契約者、保険会社双方のメリットとは?

同社には同じ長期定期保険で「定期保険M」という商品があるが、本商品はそれの低解約版という位置づけ。

大樹生命 定期保険M(法人向け) ★☆☆☆☆

加入してしばらくは解約返戻金が低く抑えられているので、仮にその時点で解約をすると大きく損をしてしまう。

実質的には「解約できない」ということになり、保険会社としてはその分、安心して資金を長期的な投資に振り分けることが出来る。

その見返りとして、低解約期間が終了すると返戻率が急上昇し、通常の定期保険(同社の場合、定期保険M)より、返戻率は高くなる。

ま本商品では、低解約期間を「第一」と「第二」の2段階としており、第一は50%、第二は70%に設定されている点が特徴。

他社では低解約期間は「ずっと70%」というところが多いので、第一期間中に解約したら大損なので、本商品の方が条件が厳しいということ。

返戻率は40代であれば95%超まで伸びるが、これは低解約型としてはイマイチ。

他社の低解約であれば100%を超えるようなもののあるので、低解約(解約すると損)というデメリットを引き受けるのであれば、ちょっと物足りないかな?とも思う。

実際問題として、本商品に入るような中小企業の経営は一寸先は闇。

儲かっている時は良いが、一旦駄目になるとすぐに資金が足らなくなるので、そのような場面で保険なども解約することもあり得る。

筆者自身、法人に低解約型の商品を販売し、その会社が4,5年で資金難に陥って保険を解約。

支払った保険料に対して、6割程度の返戻金しか戻せず、大変申し訳ない思いをしたことがある。

もちろん、そこの社長も加入時には

「これくらいなら払える。だったら将来返戻率が高い方が良い」

と判断したことなので、解約時に何か嫌味などを言われたわけではないのだが、それでも法人における低解約型の導入は慎重を期するべきだったと反省した。

長期定期保険を検討する場合、

1 乗り合い代理店(複数の保険会社を扱う代理店、保険ショップなど)から提案を受ける

2 その保険会社の専属営業職員から提案を受ける

という2つのケースがあり、前者の場合、4,5社をまとめて比較して提案されることが多いのだが、そのような時でも大樹はネームバリュー的に日本生命や第一などには劣るため「4,5社」の中に入ってくることは稀。またそもそも大樹を扱っている代理店も少ない(メジャーな保険ショップなどはやっているが)

そのため、本商品を検討しているということは、大樹の営業職員と何かしらの関係があるということだろう。

となると、本商品に入るか否かは、ひとえにその営業職員との人間関係による。

商品そのものは「むちゃくちゃ悪いわけではないが、良いわけでもない」という感じなので、その営業職員に何かしらの義理があったり、「入ってあげたい」と思わせるような人間的魅力、もしくは担当者としての優秀さがあるのであれば付き合ってあげても良いが、そうでないなら別に無理してこの商品にする必要はないだろう。

また、前述の通り低解約型でもあるので、その点は重々検討した方が良い。

仮に早期解約する可能性があったり、担当者への義理だけで入り、仮にその担当者がいなくなったら解約するつもりであるなら、返戻率は落ちるが同社の定期保険M(低解約型でない通常版)の方が良いかもしれない。

大樹生命 定期保険M(法人向け) ★☆☆☆☆

なお、本商品、近年行われた法人保険の税制改正により、基本的には節税にはならない。

このあたりの事情は以下コラムに詳しい。

参考コラム:法人保険の「節税」今、昔。原則的に保険で節税は出来ないよ、という話




口コミ・評判(販売側から)

・なし

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保険会社勤務、代理店勤務の方でも、販売現場の情報や、当サイトで指摘していない弱点(デメリット)などには謝礼(amazonカード300円)をお支払い致します。

口コミ・評判(契約者から)

・なし

比較検討した方が良い商品

長期的のメインプレイヤーは、ひまわり、あんしん、あいおいなどの損保系生保や、アクサ、FWDなどの外資系。

国内大手では第一、明治安田などもそれなりに良い。

また、非喫煙割引、健康体割引などを用意している会社もあるので、それらの条件によっても変わる。

保険ショップに行けば返戻率順に比較資料などを作ってくれるので一目瞭然で分かりやすいだろう。

編集後記

約款

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