この保険の弱点はここだ!プルデンシャル生命「終身介護保険・介護終身保険・介護一時金保険」

提供会社:プルデンシャル生命

商品名:終身介護保険
介護終身保険(認知症加算型)
介護一時金保険

この保険の弱点はここだ!!

参考コラム:
介護保険の基礎を学びたい方は、まず

『民間の介護保険は必要か?「介護保険の考え方」』
『介護付き終身保険のメリット・デメリット』
をご覧いただきたい。

それでは、この商品の弱点について解説をしていこう。

プルデンシャルの介護商品は、

・終身介護保険
・介護終身保険(認知症加算型)
・介護一時金保険

の3タイプが提供されている。

イメージとしては、終身介護保険が掛け捨て、介護終身保険(認知症加算型)と介護一時金保険には貯蓄性がある。

支払い条件は以下の通り。

・公的介護制度の「要介護2以上」

もしくは

・プルデンシャルが規定している介護状態(以下)

「歩行」、「寝返り」、「入浴」、「排泄」、「食事」、「着替え」の6項目のうち

1 「歩行」か「寝返り」が全部介助か一部介助 + 他の項目の1つが全部介助 + 更に他の1つが全部介助か一部介助

2 「歩行」か「寝返り」が全部介助か一部介助 + 他の3項目が全部介助か一部介助

3 器質性認知症と診断確定されている

これらに該当した場合、年金を受け取れる。

なお、重度の認知症と判断された場合、「介護終身保険(認知症加算型)」は年金額が倍になる。

そのため「認知症加算型」と銘打たれている。

給付の条件としては、「まあ、こんなもんかな」という感じ。他社と比べて、厳しいということもなければ、優しい(払われやすい)ということもない。

なお、給付の条件も商品のラインナップもプルデンシャルの最大のライバルであるソニー生命に酷似している。

商品名も両社とも「終身介護保険」

どちらが先で、どちらが後からパクったのか知らないが、筆者の記憶では販売開始はソニー生命の方が早かったし、同じような条件で比較するとプルデンシャルの方が「少しだけ」保険料が安い印象なので、プルデンシャルの方が後発かもしれない。

今では知る人は少ないが、ソニー生命とプルデンシャル生命は元々同じ会社で、昭和の頃はソニーと米国のプルデンシャルが合弁で「ソニープルデンシャル」を運営していた。

それが平成になって、プルデンシャルが単独で日本に進出し、今のような形態となっている。

源流が同じであるが故、両社の商品構成はどの分野でもおどろくほど似ている。

分かれてから30年以上が経っており、新しい商品に関してまで

保障内容や商品名まで一緒にしなくても・・・

とは思うが、この2社は何かと張り合う。

業界の人間からすると兄弟喧嘩のようで面白い。

以上、余談。

では、具体的な弱点を見ていこう。

 

参考コラム:
介護保険の基礎を学びたい方は、まず

『民間の介護保険は必要か?「介護保険の考え方」』
『介護付き終身保険のメリット・デメリット』
をご覧いただきたい。

他社の介護保険の☆評価一覧は、コチラ




弱点1 自分で貯蓄をしても大差ないのではないか?

・終身介護保険
・介護終身保険(認知症加算型)
・介護一時金保険

この3つの商品のうち、介護終身保険は完全に掛け捨て。

つまり、介護になれば年金を受け取れるが、介護にならなければ何もない。ということ。

当然、介護にならなければ損をするし、介護になったとしても、1,2年で亡くなれば、その場合も損をする。

具体例を見てみよう。

50歳 男性
介護年金 60万円
保険料 6,798円/月 終身払

毎月6,798円を一生涯(終身)で支払えば、介護状態になった時に毎年60万円の年金を受け取れる。

そういう内容だ。

50歳から80歳までの総支払保険料は約245万円。

つまり、80歳で要介護2となり、介護年金を受け取り、そこから4年間(60万円×4年=240万円)でトントン。

それ以上、介護が続けば年金は亡くなるまで続くので、どんどん「得」をするということ。

対して、介護状態を経ずに死亡した場合、給付は何もない。

245万円は払い損ということ。

ここで重要な事実だが、実際に介護になる人は統計上3人に1人である。

残りの3人に2人はがんや心筋梗塞など、介護を経ずに亡くなる。

また介護状態と言っても、「なんか最近、父さん(もしくは母さん)おかしいね・・・」という初期状態から、症状が進行するまで結構な時間を要する。

要介護2というのは、その長い道のりの「折り返し地点」のようなところで、人にもよるが、周りから見れば、

「結構、症状が進んでますね」

という感じ。

そのため、「介護が10年続いた」というような話でも、詳しく聞けば要介護2になってからは4,5年で亡くなっていることが多い。

つまり、この保険に加入していても、

・80歳までに245万円支払う

・介護になって受け取れる可能性は1/3

・介護になったとしても「要介護2」からの給付なので、それが何年続くかは分からない(一般的には4.5年)

ということ。

介護にならなければ損はするのは仕方ないとしても、年金が2,3年で終わっても損で、せめて4年以上は受け取れないと元が取れない。

だったら、245万円を自分で貯めておいても良いのでは?

とも思う。

介護は心配だが、ならない可能性も高い。

だったら自分でしっかり貯めておいて、いざとなればそれを使う。そんな考え方でも良いのではないだろうか?

もちろん要介護2になってから「10年以上介護が続く」というようなこともなくはないが、統計上はレアケースだし、そんなレアケースを心配して245万円を捨てるのも勿体ない話。




次に貯蓄性がある介護終身保険(認知症加算型)と介護一時金保険だが、こちらもベースとしては掛け捨ての終身介護保険と同じ。

ただ、「掛け捨てる分が少なくなっている」だけ。

具体例を挙げて説明したいが、プルデンシャルの商品はパンフレットに保険料が掲載されていないことが多く、介護終身保険(認知症加算型)と介護一時金保険に関しても保険料が分からない。

そのため、「あくまでイメージ」で説明するが、先ほどの完全掛け捨ての終身介護が、

80歳までの245万円支払う → 死亡 0円 介護4年以上でトントン

だとすると、

貯蓄性のある介護終身保険認知症加算型)は、

80歳までに500万円支払う → 死亡400万円 介護8年以上でトントン

こんな感じだろう。(保険料が分からないので確実ではない。詳細は保険会社に問い合わせて欲しい。)

つまり、いつかは誰もが亡くなるので、介護にならなければその時に500万円のうち、400万円は回収できる。

100万円は損をしてしまったが、完全掛け捨ての終身介護保険よりは「マシ」

また介護になった場合、こちらも自分で貯めていたお金(500万円)から、毎年60万円を受け取っているようなものだが、8年を超えて給付を受ければ得をする。

但し、4年程度で亡くなった場合、介護年金の給付は240万円で終わる。

更に、この240万円は死亡保険金400万円から引かれる。(そういうルール)

死亡時には、160万円(400万円ー240万円)を受け取ることになる。

結局、介護と死亡の総受取りは400万円となり、この場合でも100万円を損する。

本商品はソニーの介護保険と類似しており、ソニーの商品にも同じような特徴があるので、ほぼこの予想通りだと思う。

最後に介護一時金。

こちらは340万円支払って、介護の時と死亡の時に300万円を受け取れる。

こんなイメージだ。

「どっちに転んでも損じゃないか!!」

と思われるかもしれないが、支払っている途中で介護にあてはまったり、死亡した場合には得をする。

例えば60歳で加入して、本来は75歳まで支払う契約だったのに、70歳で要介護2となれば「払った分以上の保険金」が受け取れる。

とは言え、逆に言えば、それしか(払っている途中で保険金を受け取る場合)契約者が得をすることがないので、3つのプランのうち、一番メリットがない。

比較した方が良い商品

朝日生命 あんしん介護 ★★☆☆☆

ジブラルタ生命 米国ドル建介護保障付終身保険(低解約返戻金型) ★★★☆☆

SOMPOひまわり生命 認知症保険 笑顔をまもる認知症保険 ★★★☆☆

明治安田生命 認知症ケアMCIプラス ★★☆☆☆

 

参考コラム:
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