提供会社:はなさく生命
商品名:かんたん告知はなさく一時金
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この保険の弱点はここだ!!
はなさく生命は、日本生命グループの代理店ショップ向けに特化した保険会社。
本商品は、2020年5月に販売された健康に不安のある方向けの引受基準緩和型の三大疾病一時金の保険。
引受基準緩和型、かつ「三大疾病一時金保障のみ」というのが特徴。
1 がん
2 心疾患
3 脳血管疾患
この3つの病気を対象に、一時金(50万円や100万円)が給付されるというもの。
初回一時金を2倍にした「初回2倍型」と、初回と2回目以降を同額として「同額型」から選択可能。
初回給付金額は30万円~100万円の範囲で設定可能
つまり、2倍型にした場合、基準給付金は、15万円~50万円となる
同社が販売する通常タイプの「はなさく一時金」の保障額の半分まで設定できるようだ。
一時金の支払条件は、
がん(上皮内新生物も含む)と診断
心疾患で入院または手術
※急性心筋梗塞:1日以上の入院
それ以外の心疾患:20日以上の入院
脳血管疾患で入院または手術
脳卒中:1日以上の入院
それ以外の脳血管疾患:20日以上の入院
となっている。
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弱点1 緩和型にしては、告知項目は細かく多め
告知項目は、以下の6つ。
1 直近3カ月以内に、医師により入院・手術・検査・先進医療をすすめられたことがあるか?
2 過去2年以内に、病気やケガで入院・手術・先進医療をうけたことがあるか?
3 過去5年以内に、悪性新生物または上皮内新生物、肝硬変、認知症、アルコール依存症、統合失調症で医師によるをうけたことがあるか?
4 過去2年以内に、以下の検査で「要再検査/要精密検査/要治療」を指摘されたことがあるか?
胃部X線・胃内視鏡、便潜血・大腸内視鏡、胸部X線、喀痰細胞診
マンモグラフィー・にゅうせん超音波(エコー)、子宮頚部細胞診
腫瘍マーカー検査、がん検診
5 過去2年以内に、以下の心疾患、脳血管疾患、糖尿病合併症で医師によるをうけたことがあるか?
・心疾患
・脳血管疾患
・脳卒中
・糖尿病合併症
6 過去2年以内に、心電図検査において以下の所見で「要再検査/要精密検査/要治療」を指摘されたことがあるか?
・心電図所見
-虚血性変化、心筋障害、心筋虚血、巨大陰性T波、ST-T異常、完全左脚ブロック、完全房室ブロック、心房細動(AF)、心室細動(VF)、ブルガダ型
緩和型にしては「うるさいな」という感じで、実質的にこれを緩和型と言って良いのか?という気もする。
感覚的には普通の保険と、緩和型の「中間くらいかな」という印象。
少なくとも「かんたん告知」ではないよね?という感じ。
弱点2 緩和型のため、保険料は高め
通常の医療保険より「加入しやすい」緩和型であるため、保険料は高めに設定されている。
しかし、前項で指摘した通り、緩和型にしては「かなり細かく聞く」ため、普通の医療保険とそれほど変わらないような気もする。
その割には保険料は高い。
同社には、本商品の通常型(ちゃんと告知を取るタイプ)の「はなさく一時金」があるが、それと比較すると同条件(年齢、性別、保険金額)でほぼ2倍くらいの印象。
本商品の告知内容を見るに、ターゲットは糖尿病や高血圧などの生活習慣病系の方だろう。
そのような方なら、本商品の条件はクリアできるが、通常の商品はひっかかってしまう。
だが、本商品の条件も「なかなか厳しい」ので、もしかしたら他社の同種の商品でも(同種商品は最後に「比較した方が良い商品」にて一覧を掲載している)入れるかもしれない。
本商品は保険料も高いので、「他の通常商品(緩和型でないもの)でどうしてもダメなら」という位置づけで考えた方が良い。
たとえ持病があっても、本商品の条件をクリアできるなら「健康状態はそこまで悪くない」
そのため、
自分は血糖値(血圧)が高いから無理だろう・・・
と決めつけずに、普通の商品にもチャレンジして頂きたい。
弱点3 復活できない
はなさく生命の商品はすべて「復活」制度がない。
復活とは保険料未払い時に保障がなくなった際、滞納した保険料を支払って一定の手続きをすれば契約を元の状態に戻せる制度。
普通の保険会社には「当たり前」のようにあるものだが、新興の保険会社にはコスト削減の一環なのか復活制度が「ない」
このあたりは下記コラムにてまとめてあるので、ご参照まで。
参考コラム:新興系保険会社のデメリット 保険の復活が出来ない?!
弱点4 先進医療特約のみ削減期間1年間50%
本商品には先進医療がオプション(特約)として用意されているが、加入1年間は50%しか払われない。
緩和型は既に持病などを持っている方が入るので、保険会社側からすればリスクが高い。
そのために1年間は「様子を見させて下さい」ということで、高額な給付になる可能性の高い先進医療については「1年間半額」という処置をしているのだろう。
弱点というよりは、仕様なので仕方がない話ではあるが、注意喚起としてここに記す。
付けた方が良い特約!!
引受緩和型先進医療特約
先進医療による療養を受けた時、通算2,000万円まで技術料と同額の実費負担分が保障される。
弱点4でも解説したが、加入から1年間は、給付金が50%となる
付けても良いかも?な特約
引受緩和型抗がん剤・ホルモン剤治療特約
がんの治療のため抗がん剤・ホルモン剤の治療のため、入院または通院した場合に、治療を受けた月ごとに給付金が受け取れる。
特約給付金額は、1万円~10万円で設定可能
通算60回まで受け取れる。
抗がん剤治療特約については、以下コラムにて論じているので、ご参照頂きたい。
参考コラム:抗がん剤治療特約は付けるべきか?
引受緩和型3大疾病払込免除特約
3大疾病(がん、心疾患、脳血管疾患)で所定の状態(給付金の支払条件と同じ)に該当した場合、以後の保険料が免除される。
なお、上皮内がんを払込免除の対象とするかどうか選択できる。
まあ、保険料自体もそこまで高額でもないだろうから、それが「免除」されることにどれほどの意味があるのかは分からないし、筆者はそのために保険料を「上乗せ」して支払う必要性は感じていない。
だが好きな人は好き。
そこまで反対する理由もないが、賛成もしない。
参考コラム:保険に「払込免除特約」は必要か?
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必要なし!!な特約
引受緩和型がん一時給付特約
がん(上皮内がんも含む)と診断された時に一時金が受け取れる
特約給付金額は、10万円~50万円で設定
支払限度は、1年に1回、通算無制限で受け取れる。
主契約に、がんの保障を上乗せするための特約だが、本商品が対象とする「3大疾病」において、がんだけが特別にお金がかかるということもない。
別にがんだけを別格扱いにして、一時金を増額する理由もないのでは?と感じる。
比較した方が良い商品
緩和型の三大疾病一時金の保障は、他社ではない。
本稿でも述べたが、本商品の告知は「緩和型にしては細かい」ので、通常タイプにチャレンジするのであれば、以下の商品がお勧め。
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編集後記: