提供会社:PGF生命
商品名:積立利率市場連動型一時払終身保険(保障選択型)(無配当)
米国ドル建積立利率更改型一時払終身保険(保障選択型)(無配当)
別名:保障選択型終身保険NEO:三菱UFJ銀行
基本・連生選択型終身:SMBC信託、三井住友銀行
まごころつながる終身保険:足利銀行、静岡銀行、第四北越銀行
まごころつながる終身保険US:大垣共立銀行、十六銀行、千葉興行銀行、百五銀行
PGFリレー終身保険(米国ドル建):野村證券
米国ドル建積立利率更改型一時払終身保険PGF:ジブラルタ生命
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この保険の弱点はここだ!!
一時払いの終身保険。
PGF生命が各金融期間向けに販売しており、扱っている金融機関によって呼び名は違うが、中身はすべて同じ。
なお金融機関によって「円 or ドルが選べる」ケースと、「ドルだけ」というケースがある。
商品の中身としては、円かドルで「ドカッと」一時金を預け、それが加入時に決定した利率で運用されていく。
極めてシンプルな商品ではあるが、本商品の場合「連生」という機能がある点でやや珍しい。
連生とは「夫婦セット保険」というようなニュアンスのもので、夫と妻がセットで加入する。
たとえば死亡保険金が1,000万円の場合、夫40%、妻60%というような具合に割合を決めておく。
すると、夫が死亡した場合は400万円(40%)、その後妻が死亡した場合に600万円(60%)が支払われる。(5~90%の範囲で自由に設定出来る)
本商品では、この連生での加入も選択可能(別に1人で入っても構わない)
なお、本稿を書いている2023年1月10日現在の予定利率は
円 0.74%
ドル 4.06%
となっているが、これは「まあまあかな」というところ。
本商品のような一時払系の商品は、どこの会社でも毎月1日と15日に予定利率が変更される(その時の債権市場の状況で変化する)のだが、昨今は米国の利上げにより、米国債の利回りも上昇しているので、米ドルなら4%前後が標準となっているので、これは合格点
対して円は黒田総裁が2022年の暮に「長期金利上昇を容認」という微妙なニュアンスで、実質上の利上げをしているため、目先の国債の利回りも0.5%程度まで上がっている。
今後の上昇を見込んで、円建で1%程度の予定利率を出しているところもあるので、その点では0.74%は「ちょっと物足りないかな」という印象。
但し、本商品より高い利率を提示している場合「初期費用を取る」商品であることが多い。
要は1,000万円預けて、初期費用として5%(50万円)が取られてしまい、950万円から運用がスタートするということ。
初期費用を収める代わりに、予定利率が高いのである。
対して、本商品では初期費用は発生しない。
そのため、予定利率も「若干低め」に設定されているのだろう。
ただ、初期費用を取らないわりには「わりと頑張ってるね」とは思う(ドルの方に関して)
その点を評価して3つ星評価とした。
以上、商品概要。
では弱点。
弱点1 連生って意味あるの?・・・
夫婦揃って保険に加入出来る「連生」が本商品の売りの1つであるが、正直、筆者は連生は「意味がない」と思っている。
別にセットで入らなくても、夫婦別々に入れば良いではないか?
この連生という考え方は、かなり古くからあるのだが、どうも時代錯誤と言うか「夫が主、妻がサブ」という昭和的価値観にもとづいているような感じがする。
次項でも述べるが、本商品には「10年以内の解約控除」や「市場調整価格」という解約時のリスクもあるので、性質上
解約しにくい商品(損をしてしまうから)
だとも言える。
今どき、熟年離婚も珍しくないし、何を好き好んでそんな商品に夫婦で一緒に入る必要があるのか。
素朴な疑問である。
PGFの知人に聞くと「連生はオマケで、あくまで利率だけで売れている」と言っていたが、まあ、そんなところだろう。
一部、銀行の窓口販売の相談員が「練りに練った連生トーク」というもので、本商品を売っているような話も聞いたが、その内容を聞いても、イマイチなんでそれで「連生が良い」となるのかわからなかった。
弱点2 解約控除 & 市場調整価格
本商品だけに限った話ではないが、一時払いの終身保険には、10年以内に解約した場合のペナルティが「解約控除」
加入時の金利と、解約時の金利の「差」にかかるものが市場調整価格である。
詳細は以下を参照して欲しい。
要は、一度始めると10年程度はやめられないということ(やめても良いが損をする確率が高い)
その点、「絶対途中では解約しない」と言い切れる金額でやった方が良い。
やり過ぎ注意である。
特に銀行系では「やり過ぎ」でトラブルになることも多いので、口車に載せられないようにして欲しい。
この保険の弱点、こう考えろ!!(解決策)
商品自体は別に悪いものではない。
また、保険金の非課税枠を利用するための商品としても良いのではないか?
参考コラム:保険金の非課税枠とは?使用する保険商品の流行り廃り
なお、利率に関しては、前述の通り各社毎月2度変更をかけてくるので、本商品の利率が他社比較で高いか、低いかは「その時による」としか言いようがない。
気になるなら保険ショップなどに赴き、
「銀行で一時払いのドル建商品を勧められているが、これより良いものはあるか?」
と設計書を出して聞いてみると良いだろう。(銀行窓販では扱っていない商品も扱っている)
本商品も結構頑張っている方だとは思うが、同じく銀行窓販に強いニッセイウェルスなども頑張っているので、経験上では本商品が「ダントツ1番」というほどではないことが多い。
より条件の良い他社商品もあるような感じがする。
(但し、タイミングによっては本商品がベスト1の可能性もある)
現状、円資産をそのまま持っていても、過去に類を見ないインフレにより、目減りしてしまう可能性が危惧されている。
そのため、「円→ドル」に資産を変える富裕層が増えているそうだ。
それ自体は資産防衛としては極めてスタンダードな手法であるので問題ない。
そして、そのために本商品を使っても良いとは思うが、前にも述べたように「やり過ぎ」は良くない。
ドルだって下がる時には下がる。
くれぐれも、やるなら「10年くらいは絶対解約しない額」で加入して欲しい。
口コミ・評判(販売側から)
なし
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口コミ・評判(契約者から)
なし
検討した方がいい他社商品
T&Dフィナンシャル生命 みんなにやさしい年金保険 ★★★☆☆
T&Dフィナンシャル生命 ファイブテン・ワールド2 ★★★☆☆
ニッセイウェルス生命 つみたてねんきん2 ★★★☆☆
別名:ニッセイウェルス定額年金 外貨建・円積立型、みらいの笑顔、夢のつみたてねんきん
プルデンシャル生命 米国ドル建積立利率更改型一時払終身保険 ★★★☆☆
PGF生命 米国ドル建介護終身保険Neo ★★★☆☆
別名:ぬくもり介護US、悠々介護終身US、米国ドル建一時払介護終身PG、介護バリューUS
編集後記