この保険の弱点はここだ!三井住友海上あいおい生命「ガン保険スマート」

提供会社:三井住友海上あいおい生命

商品名:がん保険スマート

この保険の弱点はここだ!!

参考コラム:
商品の詳細に入る前に「そもそもがん保険って何?」という方は、
『保険屋の口車に乗る前に読みたい、がんと保険の真実』
をご覧いただきたい。

 

2018年9月に販売された新しい商品。

主契約部分の保障を「入院」「手術」のみにしており、その他8つの特約(オプション)を選択し、自分にあったものにカスタマイズできる。

他社の動向を見て販売された商品なので、2019年5月(この原稿を書いている時点)の段階では

よくまとまっている商品

という印象。

昨今の流行である

「がん診断が1年に1度まで(今までは2年に1度が多かった)」

や、

「抗がん剤治療特約にホルモン療法も含む(含まない会社が多い)」

など、保障内容は最先端。

但し、「この商品ならでは」という強烈なポイントはなく、他社で人気となっている部分を模範した「優等生的」な商品構成となっている。

筆者が思う弱点は、以下の2点。

 

参考:各社のがん保険を比較したい方には、
『がん保険 何で比較する?項目別 商品比較』
をご覧いただきたい

他社のがん保険の☆評価一覧は、コチラ




弱点1 設計書の自由度が低いため、保険料が割高

本商品は主契約(メイン部分)が、

「入院給付金(1日1万円など)」
「手術給付金(日額の20倍)」

のセットとなっており、そこに、必要に応じて特約(オプション)を付けるスタイル。

そのため、この商品の「目玉」である、「1年に1度までOK」のがん診断一時金を特約でつけると

入院+手術+がん診断

が最低限の構成となる。

一方、他社では「がん診断」を主契約(メイン)に据え、入院、手術を特約(オプション)扱いにしている会社も多い。

後者であれば、

がん診断のみ

がん診断+入院

がん診断+手術

などの「組み合わせ」が可能だが、本商品の場合、そもそも「入院+手術」は絶対に入らないといけないため、そこにがん診断を付けるとどうしても保険料が割高になってしまう。

設計の自由度が低いのが難点。

本商品では「がん診断一時金」が特に魅力的なので、そこをメインに持ってきて、他をオプション扱いになっているとより良かったと感じる。

この弱点が気になるなら・・・がん保険の保険料ランキングで他社をチェック!!




弱点2 払込免除特約がない

払込免除特約とは、例えば「がんと診断された」などの一定の条件を満たせば、以後の保険料が免除されるオプション。

人気があるオプションなので、だいたいどこの会社でも用意されているが、何故か本商品ではそれがない。

あいおいの関係者に聞いてみたが、その理由は良く分からない。

筆者としては、そもそも毎月数千円のがん保険に「更に保険料を払って」まで免除の保険を付ける必要性は感じていない。

免除されたところで、たかだか数千円であり、生活にそこまで影響があるとも思えないのである。

とは言え「払込免除は必須」と考える人もいるだろう。

そういう方にとっては弱点となる。

この弱点が気になるなら・・・払込免除の条件一覧で他社をチェック!!

 

参考コラム:
商品の詳細に入る前に「そもそもがん保険って何?」という方は、
『保険屋の口車に乗る前に読みたい、がんと保険の真実』
をご覧いただきたい。




商品の構成について

加入年齢は、0歳~85歳まで

主契約(メイン部分)の保障は、「入院」「手術」の二つ

ガン入院給付金

がん(上皮内ガンを含む)の治療を目的として入院した場合に、1日あたり10,000円を受け取ることができる。

また、日帰り入院から入院5日までは、一律5日分つまり5万円を受け取ることが出来る。

なお、日額については、

0歳~19歳は、5,000円~20,000円
20歳~85歳は、5,000円~40,000円

の範囲で設定が可能。

ガン手術給付金

がん(上皮内ガンを含む)の治療を目的として手術を受けたときに、日額の20倍を受け取ることができる。

つまり、1万円の場合は、20万円となる。

また、対象となる手術は、ガン根治放射線照射(粒子線治療を含む)、ガン温熱療法も含まれている。

ここまでが主契約となっている。各年齢の保険料はつぎのとおり。

「がんで入院・手術した時だけ」の保障なので保険料は安い。

しかし、これだけ(主契約だけ)では、がんだけに限らず全ての入院が対象となる「普通の医療保険」と変わらず、がん保険としては物足りない。

そこで特約(オプション)で「肉付け」していくことになる。

 

参考:各社のがん保険を比較したい方には、
『がん保険 何で比較する?項目別 商品比較』
をご覧いただきたい

他社のがん保険の☆評価一覧は、コチラ




以下、特約について説明する。

ガン先進医療特約(無解約返戻金型)(18)

ガン(上皮内ガンを含む)を直接の原因として先進医療による療養を受けたときに、

・先進医療にかかる技術料と同額(通算2,000万円が限度)

・交通費・宿泊費(1泊につき1万円)

が受け取れる。

年齢・性別問わず、保険料は88円。これが一生涯変わらない。

なお、他社では先進医療特約が10年更新になっている場合もあり、そうなると10年毎に保険料が上がっていく。

今後、先進医療が今より一層広がれば、必然的にその支払いをする特約の保険料も値上がりする可能性が高く、出来ればずっと保険料が変わらない「終身型」の方が望ましい。

本商品の先進医療特約は終身型なので、その点はグット。

先進医療特約についての詳細は以下の記事をご参照いただきたい。

先進医療特約は「終身型」を選びなさい!!

ガン診断給付特約(無解約返戻金型)(18)

ガン(上皮内ガンを含む)と診断されたとき、一時金として100万円が受け取れる。

また、その後1年以上経過してガンにより入院したときも受け取ることができる。

1年に1回を限度として何度でも受け取れる。再発や転移も安心。

他社では、2年に1回を限度としている会社も多く、あいおいでは、他社より進んでいる内容となっている。

保険料は、一時金100万円で、以下の通り。

30歳 男性:1,179円 女性:1,171円
40歳 男性:1,743円 女性:1,567円
50歳 男性:2,682円 女性:1,948円
60歳 男性:4,063円 女性:2,501円

これも「1年に1回」のわりには安く感じる。

本商品の目玉




ガン治療通院給付特約(無解約返戻金型)

がん(上皮内ガンを含む)の治療を目的として通院した場合に
1日あたり10,000円が受け取れる。

他社でも同様の保障があるが、あいおいの場合
・入院の有無は問わず(他社は、入院し退院後の条件あり)
・手術、放射線治療、抗がん剤(経口投与を含む)、ホルモン療法、免疫療法、緩和療法など様々な治療が対象(他社では、経口投与や緩和療法は対象外となっている場合も)
・支払対象期間が5年で何日でも保障(他社は、退院後365日や日数限度60日との条件も)
・往診、訪問診療も対象

保険料は、日額1万円で
30歳 男性:800円 女性:860円
40歳 男性:1,000円 女性:1,050円
50歳 男性:1,360円 女性:1,260円
60歳 男性:1,950円 女性:1,480円
となっている。

条件が他社より優れている分、保険料も高めになっている。

抗ガン剤治療給付特約(無解約返戻金型)(18)

ガン(上皮内ガンを含む)の治療を目的として、抗ガン剤治療を受けられた月ごとに10万円を受け取ることできる。

なお、あいおいの場合、ホルモン療法も対象となっている。

その分、保険料は高めになっているが、安心できる。
各社と比較する場合、保障対象の治療を確認したほうがいい。

保険料は、10万円で
30歳 男性:528円 女性:904円
40歳 男性:815円 女性:1,359円
50歳 男性:1,303円 女性:1,750円
60歳 男性:2,062円 女性:2,039円
となっている。




ガン退院療養給付特約(無解約返戻金型)(18)

ガン(上皮内ガン)により20日以上の入院をし、退院した場合に一時金として20万円(日額×20倍)を受け取れる。

だが、この特約は、必要ないと思う。

というのも、短期入院化が進んでいる中、ガンも例外ではない。

厚生労働省の平成29年(2017)患者調査の指標によると、ガンによる平均在院日数は、16.1日となっている。特に胃や大腸などの消化器系は平均8日とさらに短い。

大半の人が20日以内で退院していることから、保険金を受け取れるケースは少ない。

また、同じ保険料を支払うのであれば、この特約より一時金や抗がん剤治療の保障をつけたほうがいいと思う。

保険料は、20万円(日額1万円)で
30歳 男性:180円 女性:130円
40歳 男性:270円 女性:190円
50歳 男性:400円 女性:250円
60歳 男性:600円 女性:320円
となっている。

がん死亡保障特約(無解約返戻金型)(18)

がんにより死亡した場合に、死亡保険金100万円が受け取れる。

また、がんで余命6ヶ月以内と判断された場合は、保険金を生前に受け取ることができる。

保険料は、100万円で
30歳 男性:297円 女性:192円
40歳 男性:489円 女性:294円
50歳 男性:819円 女性:443円
60歳 男性:1,345円 女性:662円
となっている。

結論から言えば、これもいらない。

わざわざ、がんに限定された死亡保障をつける必要はない。

死亡保障が必要であれば、別に考えるべき。




比較した方が良い商品

FWD富士生命 新がんベスト・ゴールドα ★★★☆☆

オリックス生命 がん保険 Believe(ビリーブ) ★★★☆☆

just in case「わりかん がん保険」 ★★★★☆

セコム損保 自由診療保険 メディコム ★★★★☆

メットライフ生命 ガン保険 ガードエックス ★★★★☆

 

参考:各社の保険料、特約毎の比較は、
がん保険比較一覧2019年4月版
をご覧いただきたい。

他社のがん保険の☆評価一覧は、コチラ