提供会社:第一生命
商品名:ジャスト認知症保険
この保険の弱点はここだ!!
参考コラム:
認知症の基礎。器質性認知症、見当識障害、MCIとはどんな状況?
介護/認知症保険の総論について以下でも音声にて解説してます!!
認知症だけにフォーカスした掛け捨てタイプの保険。
サイトの契約例を見ると、一時金200万円の場合、75歳 男性で6,644円/月、75歳 女性で8,816円/月となっている。
但し、加入してから2年間は「待期間」として、その期間中は認知症になっても「それまでに支払った保険料」しか返ってこない。
実際には、加入2年後から効く保険である。
また、死亡した時には何も残らない。つまり払い損ということ。
結論から言えば、この保険に入るより「自分で貯めた方が良い」
そのあたりの事情は、以下のコラムに詳しい。
参考コラム:認知症保険は「原則」必要ない
例えば、先の契約例で、75歳の男性が毎月6,644円の保険料を支払う。80歳までに約40万円、85歳までに80万円、90歳までに120万円。
女性であれば80歳までに53万円。85歳までに106万円、90歳までに159万円。
詳しくは先程のコラムで解説しているので、ここでは詳細には説明しないが、認知症になる確率は男性16.5%(6人に1人)、女性25%(4人に1人)である。
なる確率も高いが、ならない確率も高い。
本商品に照らし合わせれば、契約者の男性6人に1人、女性4人に1人が200万円を手にし、残りの男性5人、女性3人は払い損ということ。
いくら損するかは「何歳まで払う(生きる)か」にもよるので一概には言えないが、仮に90歳とか95歳くらいまで長生きした場合、
ほぼ200万円くらい払ってるじゃん・・・(男性95歳で160万円、女性95歳で212万円)
ということにもなりかねない。
かと言って、そこくらいの年齢まで行けば「いつ認知症になるか」分からないので、今更保険をやめるのも勇気がいる。
認知症になるか、ならないかは分からないが、大損する可能性を負ってまで200万円の保険金に固執する必要もない。
自分で貯めておいた方が無難ではないか?
比較した方が良い商品
当サイトでは、原則的に介護や認知症の保険には辛口。
介護、認知症の保険については、以下、コラムでも解説しているので、参考にして頂きたい。
認知症の基礎。器質性認知症、見当識障害、MCIとはどんな状況?
その中でも、それなりに評価出来るのは以下の商品。
ジブラルタ生命 米国ドル建介護保障付終身保険(低解約返戻金型) ★★★☆☆
東京海上日動あんしん生命「あんしんねんきん介護R」★★★☆☆
編集後記