提供会社:ネオファースト生命
商品名:ネオdeがんちりょう
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この保険の弱点はここだ!!
長期治療が必要な「重いがん」にも、2,3週間程度の入院で社会復帰できる「軽いがん」にも対応出来るという点で良い商品だと思う。
またタバコを吸わない人向けの「非喫煙割引制度」も用意されているため、これを使えれば保険料もかなり安い。
4つ星評価。
本商品では、
1 がん治療給付金
2 がん放射線治療・抗がん剤治療給付金
3 がん診断給付金
の3つが用意されており、それぞれを「単独で」もしくは「1+2 or 1+3」という形で契約することが出来る。
1+2という形で契約が不可なのは、この両者が「似ている」から。
この2つの給付対象は以下の通り。
① がん治療給付金
対象:手術、放射線、抗がん剤、先進医療、患者申出療養
給付:毎月10万円など(契約時に決める)
② がん放射線治療・抗がん剤治療給付金
対象:放射線、抗がん剤、先進医療、患者申出療養
給付:毎月10万円など(契約時に決める)
つまり1と2は「手術」が対象になっているか?いないか?というだけの違いでしかない。
この2つは「長い治療を要するがん」つまり重いがんと闘う時に力を発揮する。
がんの治療では、外科的手術で「切れば治る」ということが多い。
治るという言い方はやや語弊があるが「とりあえずがんは切ったので後は医学的にやることがない」という状態で、その後は転移や再発がないかを定期的にチェックするフェーズに入る。全体的には6,7割がこんな感じだろう。
だが、これで済まない場合がある。
血液のがんである白血病や、外科的に切りにくいがんなどでは「毎月抗がん剤攻撃でがんを叩く」ということをやっていく。
これが辛い。
月に1週間入院し、抗がん剤。退院後1週間は自宅療養。
やや日常を取り戻せるのは、その後の2週間くらいで、それが終わればまた入院して抗がん剤。
当然、仕事もかなりセーブされるので、収入が減ってしまうという問題もある。
筆者の知り合いでも、この生活を4年間続けた方がいる。(壮絶な闘病後、お亡くなりになられた)
「がん治療給付金」と「がん放射線治療・抗がん剤治療給付金」はこのような状況で、毎月10万円、20万円というような定期的な給付をしてくれるので、患者からすればかなりありがたいだろう。
対して3のがん診断給付金は「がんです」と言われれば50万円なり、100万円なりの一時金を受け取れるので、短期で社会復帰できるがんに有効。(もちろん長期のがんでもありがたいが)
長短どちらのがんにも対応出来ているという点では、「良く出来た商品」だと思う。
また、オプションとして「がん緩和ケア保障特則」、「がん放射線治療・抗がん剤治療自費診療上乗せ給付特則」、「がん先進医療・患者申出療養特約」、「がん通院特約」、「がん女性特定手術・ちぶさ再建保障特約、「保険料払込免除特約」が用意されている。
これらの特約の良し悪しについては、後半の「付けた方が良い特約、付けても良いかも?特約、付ける必要なしな特約」にて解説する。
以上、商品概要。
では弱点。
弱点1 非喫煙割引が適用できないとちょっと厳しい
本商品の「売り」はタバコを吸わない人向けの「非喫煙割引」だが、これが適用出来ないとなると保険料は高く、競合他社に遅れを取る。
実際、タバコを吸うと肺がんリスクはかなり上がるので、がん保険における非喫煙割引はかなり有効ではある。
ネオファーストとしては「タバコを吸う人」に関しては、ある意味「うちには要らない」と判断しているのかもしれない。
その点では実質的に「タバコ吸わない人」のための保険と言える。
弱点2 失効した場合「復活」が出来ない
ネオファーストを始め、最近設立された新興保険会社では、保険料の滞納などで保険が失効した場合、「復活」が出来ない会社が多い。
そうなると強制解約のような状態となり、保障がない上、更に「歳をとった分、高い保険料」で再契約しなくてはいけない。
このような事態を防ぐために、従来、保険会社には復活という制度があり、数ヶ月滞納しても、その保険料を支払い、簡単な告知(健康状態の報告)をすれば、契約状態を元に戻せる救済措置があるのだが、ネオファーストにはそれがない。
詳しくは下記コラムをご参照頂きたい。
参考コラム:新興系保険会社のデメリット 保険の復活が出来ない?!
弱点3 保険適用外の給付が24回まで
「がん放射線治療・抗がん剤治療自費診療上乗せ給付特則」の話。
本商品では、以下2つの契約にて、給付金が受け取れる。
① がん治療給付金
対象:手術、放射線、抗がん剤、先進医療、患者申出療養
給付:毎月10万円など(契約時に決める)
② がん放射線治療・抗がん剤治療給付金
対象:放射線、抗がん剤、先進医療、患者申出療養
給付:毎月10万円など(契約時に決める)
ここに「がん放射線治療・抗がん剤治療自費診療上乗せ給付特則」を付けると、保険適用外の自費診療などのがん治療を受けた場合にも、給付の対象となる。
なお、その際の給付は、契約時に1倍タイプ(①、②で契約した金額と同額)と2倍タイプ(①、②で契約した金額の倍:10万円なら20万円)から選ぶことが出来る。
当然ながら、2倍タイプの方が保険料は高くなる。
だが、この給付に関しては「上限24回」というルール。
回数制限自体は、本商品の「仕様」なので仕方がないが、実際問題として保険適用外の自由診療を受けている、ということはかなり危機的な状況である。
またその治療費も「半端ではない」
毎月100万円、200万円ということも珍しくなく、この治療で家を失った、というような人も少なくない。
そのような時に、10万円、20万円程度の給付金など「焼け石に水」ではあるのだが、それでもないよりはマシだろう。
で、24回。
月に1回の給付なので、最長2年間ということになり、それを超えれば給付は打ち切られる。(上乗せ部分が打ち切り。通常の10万円の給付は無制限で続く)
これって結構残酷なことではないか?
筆者の感想としては「もう諦めなさい」
保険会社がそう言っているような気がしてならない。
もちろん保険会社も慈善事業でやっているわけではないので、どこかで線引きが必要なのも分かる。
また、他社の商品でも「保険適用外の給付は12回」とか「24回(本商品と同じルール)」というものが多いのだが、それでも本当にこの特約を使う人はかなり少数だろう。
そもそも、保険適用外の治療を受ける人がかなり少なく、かつその人がたまたま「この商品に入っていた」という可能性は相当低い。
そして悲しいかな「24回以上治療を受ける(それまで体がもつ)人」は更に減る。
要は保険会社として「24回以上払う可能性」はごくわずかであり、であるならば「無制限」でも良いのでは?とも思う。
同じくらい確率が低いものに先進医療や患者申出療養などがあるが(患者申出療養などほぼ0%)こちらではマックス2,000万円まで出す。
だったら保険適用外治療でもそれくらい出しても良いような気がするのだが・・・・
弱点というより、こうなったら良いのにな、という希望。
弱点4 先進医療特約が10年更新
この特約だけが10年更新となっているため、10年毎に保険料が上がる「可能性」がある。
対して、他社は保険料が変わらない「終身型」が多い。
参考コラム:先進医療特約は「終身型」を選びなさい!!
保険の弱点(デメリット)、どう考えれば良いの?という方は・・・
参考コラム:弱点(デメリット)との付き合い方を参照!!
この商品の弱点、こう考えろ!!(解決策)
率直に良い商品だと思う。
前項でいくつか弱点を挙げたが、致命的なものはない。
タバコを吸わない方にとっては良い選択肢ではないか?
1 がん治療給付金
2 がん放射線治療・抗がん剤治療給付金
については、本商品とは別に医療保険などに加入しており
「手術の時はそっち(医療保険)から給付がある」
という方は
「手術なし(2 がん放射線治療・抗がん剤治療給付金)」を選び、そのような医療保険に入っていない、もしくは入っていても
「手術してがん保険から何もないのは寂しいなぁ・・・」
と思うような方は「手術あり(1 がん治療給付金)」を選ぶと良い。
3のがん診断給付金は「予算次第」と言ったところ。
実際、一時金50万円、100万円と言っても、そのほとんどは「自分で貯めているだけ」でもある。
また、この程度の一時金は「貰えれば当然嬉しい」が、これだけで生活が出来るようなものでもないので、保険料を抑えるなら「なくても良いかな?」という感じ。
参考コラム:がん診断一時金、3大疾病一時金は付けるべきか?
付けるべき特約!!(がん緩和、自費診療上乗せ、がん先進)
がん緩和ケア保障特則
がんの終末期、痛みなどを抑える治療(疼痛治療)などを入院、通院、在宅療養で受けた場合、給付金が受け取れる。(月10万円など:主契約と同額)
なお、受け取れる金額は「がん治療給付金」もしくは「がん放射線治療・抗がん剤治療給付金」で設定している金額と同額。
それが月10万円なら、本特則からの給付も10万円となる。
がん保険が「がんと闘うため」を目的としたものであることは事実だが、それでも残念ながら負ける人はいる。
依然、がんはこの国の死亡原因の1位であり、毎年30万人以上の人のががんで亡くなっているのだ。
そしてその最後は、痛い、苦しいで、やはり辛い。
本特則(オプション)はそのような時、痛みを和らげるための治療を受けた場合に給付される。
治す、ということだけでなく、がんによって最後を迎える、というフェーズまでフォローしているという意味では、良いオプションだと思う。
緩和ケアに対してお金を給付するのは、何となく「ネガティブ」な印象があるのか、今までこの分野に給付をする商品は少なかったのだが、最近では随分増えてきた印象。
上乗せされる保険料も数十円で済むので、付けておいた方が良い。
がん治療自費診療上乗せ給付特則
(がん放射線治療・組ガン剤治療自費診療上乗せ給付特則)
保険適用外の自費診療を受けた場合に給付される。
給付金額は「がん治療給付金」もしくは「がん放射線治療・抗がん剤治療給付金」で設定している金額と同額の1倍プランと、金額が倍になる2倍プランがある。
給付は24回が上限。詳細は弱点3を参照のこと。
実際には「自費の抗がん剤を使う」という選択をすれば、数百万円どころか、数千万円を超えることも珍しくなく、経済的な面で諦めてしまう方が多い。
それはこのオプションから10万円、20万円程度が給付されたとしても「焼け石に水」なのだが、まあそれでもないよりあった方が、いざそのような場面に該当とした時に「やってみるか」と思えるかもしれない。
このオプションも上乗せされる保険料は数十円程度なので、付けておいても良いと思う。
先進医療・患者申出療養特約
がんの治療において、先進医療や患者申出療養を利用した場合、その実費を2,000万円まで負担してくれる。
この特約だけ「10年更新(弱点4参照)」ではあるが、本商品に加入するのであれば付けておいた方が無難。
なお、既に医療保険などに入っており、そちらに先進医療特約が付いているのであれば、がん保険に先進を付ける必要はない。
参考コラム:先進医療特約は「終身型」を選びなさい!!
参考コラム:患者申出療養制度とは?対応商品一覧
付けても良いかも?な特約!!(がん女性)
がん女性特定手術・ちぶさ再建保障特約
女性特有のがんで入院した時に給付が上乗せされるオプション。
またにゅうがんによって、ちぶさ再建手術を実施した場合にも一時金が給付される。
女性特有のがんだからと言って「余計にお金がかかる」ことはないのだが、子宮がん、乳がんが多いのは事実であり、心配をされる方も少なくない。
予算に余裕があれば付けておいても良い。
参考コラム:特約考察!!女性疾病は必要か?
保険料払込免除
筆者自身は払込免除は必要ないと思っている。
本商品の保険料もそれほど高額ではないので、これが免除されたことで特に生活に影響はない。
「払込免除」は保険に更に保険をかけるようなもので、正直「無駄」だとは思うのだが、それでも好きな人は好き。
これにお金を払うのであれば、給付金額を少しでも増やした方が良いとは思うのだが(10万円を11万円など)、まあ、予算があるならお好きに、という感じ。
参考コラム:医療保険の払込免除は必要か?
付ける必要なし、な特約!!(がん通院など)
がん通院特約
昔に比べて、最近のがん治療は「入院で集中的に、その後は出来るだけ通院に」という流れなので、通院が増えていることは事実。
だが、それでも4,5回程度であり、その都度、3,000円、5,000円程度の「小銭」を貰っても仕方がないのでは?とは思う。
これに予算を使うのであれば、いざという時のメインの給付を増やした方が良い(10万円を11万円など)
口コミ・評判(販売側から)
某代理店担当者様から
内容も分かりやすく、保険料も安いので売りやすいです。「がんは長期が怖い。短期で治るならさほどのお金もかからない。」など、こちらのサイトからセールストークを学ばせて頂いてます。ストーリー通りにがんのリスクを理解してもらえば、「継続治療のために、継続的な給付を!!」という流れで、この商品がハマる可能性は高いです。
ひまわり生命もかなり似たような商品を出してきてますが、ネオファーストの方が疼痛治療などが対象になるオプションなどもあって良いと思います。
謝礼Amazonギフトカード300円!! アナタの口コミ教えて下さい!!
保険会社勤務、代理店勤務の方でも、販売現場の情報や、当サイトで指摘していない弱点(デメリット)などには謝礼(amazonカード300円)をお支払い致します。
口コミ・評判(契約者から)
・なし
比較検討した方が良い商品
以下が当サイトで高評価のがん保険
商品構成としてはひまわり生命の「勇気のお守り」が本商品に似ている印象。
アフラック 生きるためのがん保険寄りそうDays ★★★★☆
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